★1998年篇★
『映画秘宝』編集部も注目(^-^;;してるらしいまるたつの超お手軽映画感想文です
原則として映画館で見たものを対象とします。記憶違い、勘違いもあるのであまり参考にはなりません。

戻る


モスラ3・キングギドラ来襲1998/12/30(光が丘テアトル西友)
1998年、東宝映画。
今回はモル、ロラ、ベルベラの三姉妹を軸にした物語。
モスラは鎧モスラに変身して現代から恐竜時代に跳んでキングギドラと戦う。
前売券を購入して行ったのだが、テアトル系は水曜日は1000円均一だったのをすっかり忘れていた。
得したつもりが損してしまった。皆さんはこんな失敗をしないようにね

ジョー・ブラックをよろしく1998/12/28(丸の内ピカデリー1)
1998年、ユニヴァーサル映画。
ブラッド・ピットが死神に扮して人間に恋する物語。
館内は9割以上が女性客。男性客は連れの女性のお供といったところか。かくいう私もそうですけど。
私の後ろにいた熟年カップルの男性は途中で居眠りを始め、館内にイビキが響いておりました。
お父さんにはブラッド・ピットの神通力は効かなかったようですね(^^)
まぁ全編ブラッド・ピットのアップばかりで前のほうで見た私はちょっと疲れました。
元ネタは1934年制作のDeath Takes a Holidayだそうだけど、こっちのほうが映画としては面白いかも。
上映時間3時間1分という半端さは何なんだ?
昔、力道山のプロレス時代にはよく61分3本勝負なんてのがあったが、あれを思い出してしまった。

世ごとの美女1998/12/21(キネカ大森)
ジェラールフィリップ映画祭のプログラムの一本。昔のフランス映画だ。
実は約30年前の小学生時代にテレビ放映されたのを見て、子供心に面白い映画だなぁと印象に残った作品だ。
ほとんどストーリーは忘れていたのにアラビアンナイトに登場するような美女がベールをとって入浴するシーンだけは、はっきりと覚えていた。
今回そのシーンを再見したのだが記憶通りだった。よっぽど印象的だったんだろうね(^^)
あの場面はフランス軍兵士としてアルジェリアに侵攻したエピソードだったのだ。
その他フランス革命から原始時代まで夢の世界で美女と恋するノーテンキな映画なんだけど今見てもけっこー面白くて、観客の反応はよかった。
どの時代に行っても「昔はよかった...」と言ってる老人がいるエピソードは場内爆笑だった。
さすが往年の美男スターだけに映画館の窓口でシニア料金で入る人が多かった。
ワタクシはぴあ提示割り引きで200円引きの1300円で入場しました。
そうそう、この映画館で1年以内に3本見ると1本無料で見る事ができます。ぜひ、窓口でスタンプを押してもらいましょう。

Xファイル ザ・ムービー1998/12/10(日比谷映画)
1998年アメリカ映画。
モルダーとスカリーの関係に変化が?
初のキスシーンに注目!(そーゆー映画か?)
ビデオやテレビ放送を見てなくても充分楽しめる映画だ。見てればもっと楽しめるのは言うまでもない。
もうこうなったら最期までこの二人につきあうしかないね(^^)

シティ・オブ・エンジェル1998/12/1(光が丘テアトル西友1)
1998年アメリカ映画。
人間に恋した天使ニコラス・ケイジ、恋する相手の女医にメグ・ライアン。
この顔ぶれで切ないラブストーリーって言ったらなんとなく内容が想像ができそうな気がしたのだが、ほんとに想像通りだった。
ヴィム・ベンダース監督の「ベルリン天使の詩」のリメイクだと思うんだけど映画としての貫禄がちがう。
ベルリンとLAの土地柄の違いのような気がする。どっちも行ったことないけど。

落下する夕方1998/11/9(シネスイッチ銀座)
1998年日本映画。脚本監督、合津直枝。
例によって原作は読んでないけど江國香織の小説だ。
夕方が落下するのなら朝方は上昇するのか?まぁ朝はピンピンに上昇してるけど(をいをい)
原田知世、渡部篤郎、菅野美穂のちょっと不思議な三角関係の物語。 ウサギの耳を持ったオンナノコの菅野美穂が印象的だ。
ラストシーンが印象的だったような気がするが思い出せない。ボケの始まりか?
なにっ、すでにボケてるって(^^)なんか全然映画の話になってないな。

生きない1998/10/28(テアトル新宿)
1998年日本映画。監督、清水浩。脚本、主演ダンカン。
自殺目的バスツアーの一行が年末の沖縄を疾走してさぁ大変!という映画なのだが、なんか小じんまりとまとまりすぎた印象だ。
漫画誌でいうと連載作家の一人が急病で休載し、穴埋めに掲載されることになった新人賞受賞を惜しくも逃した選外佳作作品てな感じかなぁ。
予告編が凄く面白そうだったのでとても期待して見に行ったぶん、ちょっと辛い点数になったかも知れない。
原作を読んでないのでなんとも言えないがラストがあまりに予想通りの展開で驚いた。まさかこれをやるとは...それは夢だったっていう夢落ちよりはましだけど、ちょっとなぁ...。
でもこのタイトル好きです(^^)

ライブフレッシュ1998/9/25(シャンテ・シネ)
1997年スペイン映画。
1970年バスの中で一人の娼婦が母になる。産まれた息子はビクトルと名付けられる。
この母親役の女優、チバレイに、ちょい似でキュート。
成長したビクトルと、彼をめぐる4人の男女(二組の夫婦)の関係は複雑にからみ合う。
事件に巻き込まれ、刑務所で通信教育を受け教員資格をとったビクトルの人生は、一言で言えば「間が悪い!」。
この映画では死者3人(癌で病死の母も含む)、半身不随1人、誕生1人の生死がある。
結局、人口マイナス1人だ・・・なんて映画じゃないよ。

スクリーム21998/9/2(松竹セントラル1)
1997年米国映画。
毎月第一水曜日は映画の日なのでなにか見なければと見たのがコレ。
いやぁ面白かった。パート1ののビデオはいつもレンタル中で人気あるみたいだけど是非借りて見なくっちゃ!
主人公は映画科の学生なんだけど授業で「映画のパート2は皆つまらない」なんて議論するのが可笑しい。
映画館のトイレで惨劇が始まるのだが、映画を見終わってトイレに行く人が心なしか緊張してるのがまた可笑しい。
それにしてもアメリカの映画館のペプシコーラってSサイズでも大きいんだね。劇中に出てくるんだけどびっくりしたよ。

仮面の男1998/8/27(日比谷映画)
1998年米国映画。
レオナルド・ディカプリオ主演だしあんまり面白くないかと思ったら、これがなかなか面白い。
往年の東映のチャンバラ映画みたいでわかりやすく(ちょっとこの例えが分かりにくいか)楽しめる映画だ。
本当の主役はディカプリオ扮するルイ14世ではなく渋いオッサン達が演じる四銃士なのだ。
王女役のアンヌ・パリローも色っぽくていいよ。たしかニキータに出た人だね。

SFサムライ・フィクション1998/8/10(シネ・ラ・セット)
1998年、日本映画。中野裕之監督。
いやぁ面白いよこの映画。
布袋寅泰、緒川たまき、風間杜夫、谷啓などの出演陣を見ただけでも面白そうでしょ?
伝統的時代劇じゃなくて日本通の西洋人が真面目に取り組んだような映画と言おうか、従来のものよりちょっとずれたところが心地よいのだ。といってもキワモノじゃござんせん。
往年の黒沢映画みたいな描写もあって微笑ましい。
けっこう長時間の映画なのに全然だれないで、もっと見たいよ〜と思わせるる出来だ。
もちろん音楽は布袋寅泰。これがまたいいんだなぁ。デッドマンのニールヤングの音楽を彷彿とさせて画面を盛り上げてくれるのだ。
見終わったあと、あれこれ話したくなる映画だよ。

プルガサリ1998/7/22(キネカ大森1)
1985年、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)。
日本人の薩摩剣八郎氏が伝説の大怪獣の中に入って大暴れ!
農民軍と共に王朝と戦う政府軍の作戦はなんと落とし穴なのだ。まさかと思うだろうがこの罠にまんまとはまってしまうプルガサリが愛くるしいぞ。
本編上映前にGODZILLAの予告編があったのだが両作品のギャップの大きさが顕著で面白かった。
平日だから観客は一桁台と思って場内に入るとほぼ満席なのに驚いた。
朝鮮学校の子供達が大挙して見に来ていたのだ。
他の大人も引率の先生か、在日の人たちだ。
あちこちで朝鮮語が飛び交い、まるで朝鮮半島に旅行した気分になってしまう。
映画が始まり出演者の名前が出るとハングル文字を大声で読み上げる子供達。
映画の終わりにはスクリーンに向かって盛大な拍手の嵐。ロビーに出ると次の回を見るために並んだ子供達が賑やかだ。
チマチョゴリの似合う女学生の姿も見える。
まさかこんな環境でこの映画を見るとは思わなかったので内容よりも周りのあれこれが印象に残ったのだった。

恋愛小説家1998/7/10(シャンテ・シネ)
1997年アメリカ映画。
ジャック・ニコルソン主演のほのぼの恋愛映画なのだ!
照れ屋で素直に感情を表現しすぎてまわりからは奇人変人とみなされている恋愛小説家の主人公の心の扉を開いていくウエイトレスが、けっして美人じゃないけど見方によっては愛くるしいヘレン・ハント(たしかツイスターに出てたと思う)。
例えば子供の看病で疲れた彼女の顔を見て「どうみても50代の顔だ」と言ってしまう主人公。
心配から発してる言葉なんだけど、そりゃ誤解されるわな(^-^)
でも最後に二人で夜明けの街を歩き開店したばかりのパン屋に行くシーンはジンとくるよ。
これが日本だったら豆腐屋に鍋さげて行くのか?あんまりロマンチックじゃないよなぁ。
変人と思われてるジャック・ニコルソンの役だけど、彼が演じると怪人に見えるのが面白いね。
例の舌先を少し出してそれを上下の歯で噛んでる図はちょっと無気味なのだった。
そういえばこの映画が始まる前にCMが流れたのだが、いつもならこの映画館は女性客が多いので化粧品のCMがまず上映されることが多いのに、今回はいきなり巨大なローラーが画面に登場する。
そして真っ白い地面に並べられたノートPCを次々と踏みつぶしていくのだ。
そうAppleパワーブックG3のCMだ。噂には聞いていたのだが今回初めて目にしたのだ。
思わず画面に向かって拍手しようかと思ったけど、そこは根がシャイなワタシですからぐっとこらえたのでありました。
あらためてここで拍手をおくろう。パチパチ。

中国の鳥人1998/7/8(テアトル新宿)
1998年、日本映画。
椎名誠の短編の映画化。原作は夢か幻のファンタジーなんだけど、この映画は脚本の段階から大きく原作から離れて別物になったみたい。
映画で原作にない登場人物が作られたんだけど、それが石橋蓮司扮するところの最後には環境と人類の未来を憂うヤクザだってんだからもうたいへん。
この人ばかり目立って完全に原作と別物になってしまった。
何も原作に忠実に撮るばかりが映画じゃないだろうがここまでやるならなにもこの原作を使う事はなかったのでは?
椎名誠氏は三池崇史監督に、映画と小説は別のものだと言われたそうだが、ほんとにその通りなのだ。
三池崇史監督はSFファンタジーだとうそ寒いCGを使う事になるので人間臭いものにしたと言っておられるようだが一映画ファンとしてはこの原作を生かすなら、「ほんと暖かい」CGで撮ってほしかった。
でも原作との関係を気にしなければ、なかなか面白い映画です。
見て損はないよ。
でも誰か他の監督で全編CGで作ってくれないかなぁ。

ビーン1998/4/20(松竹セントラル1)
テレビやビデオで話題になったビーンだが、たぶん映画館では人は入らないだろうと思っていた。
平日の二回目というのもあるのだろうが千人以上の館内に2〜30人といったところか。
上映中のオヤジのいびきがうるさかったぞ。そんなにつまらないのなら何故来るのか?
松竹セントラル1もずいぶん古くなった。上映中の館内がすごく暗いのだ。
なんか時代からずれはじめてる気がする。
これから見る人は最後の最後まで席を立たないようにね。

HANA-BI1998/4/8(テアトル新宿)
1997年、日本映画。
テアトル新宿は毎週水曜日サービスデーで1000円均一料金なのを知ってた?
で、北野武監督、主演、編集作品だ。
はじめてキタノ作品に接したのだが好みのタイプの映画です。
台詞が少ないのがいいやね。かといって難解じゃないし。どっちかつーとわかりやすくしすぎてるかも。
例えば主人公が鐘をつくシーンで、主人公の姿は見せずに鐘の音を聞きながら主人公を見つめる妻を見せるといった具合だ。
なんか、この映画を見てて昔、萩本キンちゃんが撮った「手」という映画を思い出した。

ブラス!1998/3/4(シネ・ラ・セット)
1996年、英国映画。
廃坑寸前のヨークシャーの炭坑夫達のブラスバンドとその周辺の人々の心あたたまるハートウォーミングストーリー。
アルバートホールでの演奏が終わったシーンでは映画館内のシャイな観客のほとんどは心の中で拍手していたのだ。
ブラスバンドといえば僕が中学生の頃、こんな想い出がある。

 剣道部に所属していた僕は体育館で稽古前の腹筋運動をしていた。
 床に仰向けになってなにげなく(この頃は"なにげに"なんて言わなかった)見上げたら隣の校舎の二階の音楽室が見えた。
 そこからはブラスバンド部の練習する音が聴こえていた。
 その時、メンバーが揃って演奏しているのに一人の女子(じょし)が楽器も演奏せずに外をぼんやり眺めているのが僕の目に入ったんだ。
 一瞬僕と目があったような気がしたが僕は上級生の出す号令に合わせて腹筋運動を続け体を起こした。
 再び仰向けになった時には、もうその彼女は外を見ることもなく熱心に楽器を演奏していた。
 そんな想い出だ。

なんだか往年の東芝日曜劇場のような気もしないではないが、清清しい映画です。
機会があれば是非ごらんください。

ジャンク・メール1998/2/27(シャンテ・シネ)
1996年、ノルウェー映画。
う〜ん、どういったら良いのか、乾いた可笑しさあふれる映画です。
風采のあがらない郵便配達夫の主人公のなさけない日常スケッチっておもむきなんだけど、やることなすこと裏目に出て、何度も同じような失敗を繰り返し、悲しいめにあうのだがそのほとんどが身から出た錆だからあまり同情する気にもなれないんだよなぁ。
なんかすくいようがない気もするが本人はあまり気にしていない様子。
こう書いてると自分のことを告白してるみたいだ。
そう、この映画は誰もがもってるみっともなさをみっともなく描くのがテーマかも知れない。
でもこの主人公結局女と大金を手に入れ、間接的にせよ二人の死人まで出してるんだから意外とハードボイルドなのかも知れないね。
蛇足ながら、インターネットで飛び交うジャンク・メールとは何の関係もありません。

メン・イン・ブラック1998/2/26(新宿東映パラス)
1997年、米国映画。
ブラックスーツとサングラスがトレードマークのMIB(メン・イン・ブラック)は地球に住む宇宙人を管理する組織だ。
宇宙人の出産に立ち会い赤ちゃんはとりあげるは、凶悪な宇宙人に食われて腹の中から皮を突き破って出てくる(まるで一寸法師だね)は、で毎日寝る間もない忙しさのメンバーの生活だ。
この映画にもたくさんのゴキブリが出て、しかも嫌な音をたててつぶされるシーンがあるのでゴキ嫌いの人は注意するように。
もっとも、このエピソードが結果的に地球を救うきっかけになるんだけど。
この映画を見ると地球は異星人だらけに思えてしまう。
ほら、あなたの横のあの人も...

ミミック1998/1/21(よみうりホール試写会)
1997年作品。
MIMICとは擬態のことなり。
蟻とカマキリのDNAをどーたらこーたらした昆虫怪物と人間の息詰まる戦いの映画なのだろう。
オープニングタイトルすごく面白そう。でも画面がチカチカして例のポケモン騒動を思い出しちょっと目を伏せてしまった。
本編がはじまり、いきなり中だるみ。
後半の地下からの脱出劇はハラハラするが最後の解決法は乱暴なり。なんでも爆破すりゃいいってもんじゃないだろが。
数年後、昼下がりにテレビ東京で放映された時に見るのが最適じゃないだろうか。
これから見る人がいるかも知れないのでストーリーは書きませんが、たくさんゴキブリが出るので嫌いな人は覚悟するように。

フルモンティ1998/1/19(日比谷シャンテシネ)
1997年、英国映画。
本編が始まる前の数本の予告編を見た隣席の中年女性の会話。
 甲「たくさん映画つくってるのね〜」
 乙「ほんとね〜」
さて、登場人物は英国北部の失業した男達6人。
ヤセ、デブ、バカ、タレ乳、年寄りの黒人、年寄りの白人が起死回生のストリップ興行を催すのだ。
こう書くとただのアホ映画みたいだが、不格好な男達が踊るシーンは切なくておもわず泣けてしまう。
それぞれに事情はあるのだがデブのエピソードは美しい夫婦愛だ。
太った体を恥じて舞台に出るのをためらう夫に妻は言う。
 夫「こんな体誰が見たいんだ?」
 妻「私が見たい!」
このシーンを見るだけでも映画館に足を運ぶ価値はあると思う。
う〜む、私も失業したら脱ぐかな(^-^;;


Copyright (C) 1998 Marutatsu

RETURN