★1999年篇★
『映画秘宝』編集部も注目(^-^;;してるらしいまるたつの超お手軽映画感想文です
原則として映画館で見たものを対象とします。記憶違い、勘違いもあるのであまり参考にはなりません。

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ゴジラ2000ミレニアム1999/12/27(日劇東宝)
1999年東宝、大河原孝夫監督。
今回は根室の小さな居酒屋を破壊する場面から始まります。でんでん扮する漁師がたむろするようなそれはそれは小さな居酒屋です。この不況のおり、あの店は無事に再建できるのか気になるところです。
根室の次はなんと東海村を目指すゴジラだが、謎の岩塊UFOにこてんぱんにやられて臨海事故も起こさず逃走するのだった。
ゴジラを追う政府機関はWin、民間のゴジラ予知ネットワーク(GPN)はMacを使用する対比が象徴的で面白い。

ファイトクラブ1999/12/16(日比谷映画)
1999年、米映画。
監督デイビットフィンチャー、出演エドワード・ノートン、ブラッド・ピット。
危害、破壊、石鹸。ファイトクラブ規約第一条「ファイトクラブについて口にするな」だそうだから多くは書かない。ブラッド・ピット出演の映画では今まででいちばん面白かった。ということはヒットしないかもね(笑)。この日も封切り数日後だというのに、いくら平日第一回の上映とはいえ開場前に並んだ人は十数人だった。日比谷映画という場所も悪いのかもしれないが、当たる時はどんな所で公開しても客は来るものだ。この映画館は第一回上映は指定席も自由席として解放されるので、指定席に座る経験をしたい方は行ってみよう。客の入りは前述のような理由でほとんどの客が指定席に座ってあとはまばらといった塩梅だ。2時間19分と比較的長い映画だが、まったく退屈しない。見ていて故キューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」をふと思い起こした。てなわけで内容は書かないけどお薦めしますよ、この映画。

Jam(果醤)1999/12/8(キネカ大森3)
1998年、台湾映画。
がんばれ!台湾「台湾大地震救援上映会」モーニングショー第六弾。
現代台北を舞台に、無軌道な若いカップル、脚本家と女性プロデューサー、マフィアの構成員と恋人、この三組が織り成す三つのエピソードがからまりあって物語は展開する。
ジャムトーストやジャムの瓶詰めが随所に出るけど、ジャムみたいにぐちゃぐちゃに混ざり合った現代社会ってことなんだろうか?
きょうはちゃんと館内の暖房も効いて座っていても寒くなかった。まぁいつもここは観客が少ないから寒いせいもあるんだけど。(苦笑)

ラブゴーゴー(愛情来了)1999/12/1(キネカ大森3)
1997年、台湾映画。
がんばれ!台湾「台湾大地震救援上映会」モーニングショー第五弾。
POP映画の旗手チェン・コーシュン監督作品だから期待して見に行ったら、前作「熱帯魚」同様ハートウォーミングストーリーで120%期待に答えてくれた。デブでさえないパン職人アシェンは小学生時代の同級生を偶然見かける。彼女と小学生時代、二人で透明人間を見ようと公園に小麦粉をまき足跡をとろうとした想い出が今も残っている。いつのまにか眠った少年アシェンが夜更けの公園のブランコで目が覚めた時、彼女の姿はなく足跡だけが残っていた。きっと彼女は透明人間にさらわれたんだ!台湾には一人しかいないという透明人間に!
このエピソードだけでも、この映画見て良かったなぁと思う。先週この映画館で体が冷えて風邪が悪化したのだが今回はハートウォーミングストーリーであたためてもらった気がする。
でも、ほんとにここは冷える。無料の膝掛け毛布があるくらいだからね。

河(河流)1999/11/24(キネカ大森3)
1997年、台湾映画。
がんばれ!台湾「台湾大地震救援上映会」モーニングショー第四弾。
以前公開時に見逃したので風邪にもかかわらず雨の中を足を運んだのだが体調の悪い時に見る映画じゃなかったみたい。
首が曲がったままになり苦しむ息子と、ゲイ用サウナ通いの父、日本製エッチビデオの運び人と浮気する母。現代都市に生きる人々の愛と苦悩をたっぷりと見せてくれます。
テーマも重いが描写も重いんだ、これが。とくにハゲデブのオヤジが悶えるシーンがしつこいくらい繰り返されるにには参った。あんまり見たくないです、そんなもの。
体調が良ければまた違った感想を持ったかも知れないが、風邪が悪化したのは確かだ。

ぼくたちはここにいる1999/11/15(キネカ大森3)
1994年、香港映画。
幼馴染みの男の子三人が成長してそれぞれが広告プランナー、脚本家、役者になりアパートに共同生活をしている。
この三人にはちょっと変わった共通点があった。それは三人ともゲイだったのだ。
御想像通りこの秘密がばれそうになって笑いと涙の松竹新喜劇大騒動という展開なのだが、観客の一人はオイオイ泣いていた。広東語がわかる人だったのかしらん。ラストのガラス越しのキスシーンは可愛いわよ(あら?)。
平日の昼間とあって観客はわずかに四人。ワタクシ以外は若い女性が三人だ。もしかしてワタクシのことをゲイだと思ったかしらん(笑い)
しかし封切り三日目にしてこれではどうなることやら先が思いやられる客の入りだった。

あの娘と自転車に乗って1999/11/10(キネカ大森3)
1998年、キルギスタン映画。
なんと補助席も出る盛況ぶり。とは言っても定員40数人なんだけど(笑)
泥にまみれて遊ぶペシュケンピールも思春期に入りオッパイを覗き見したり、好きな女の子ができたりの毎日。
大好きだったおばあさんの葬式では遺族代表であいさつしたりもする。
泣きながら『おばあちゃんが借金していたらボクが払います。おばあちゃんがお金を貸していたらチャラにします』と語るペシュケンピールってほんとにいい奴だ。
さて題名の通りあの娘と自転車に乗って坂を下るエンディングはほのぼのとしてココロに残るシーンだ。
でも自転車は借り物だしペシュケンピールはあまり乗るのが得意じゃないし、このまま下っていくと転倒してしまいそうな気もするんだけど、まぁそれもまた青春の一ページと言えるんでしょうね。
お目当てのあの娘も大きくて可愛いよ。この二人の未来に幸あれ!って結婚式の祝辞じゃないっつーの。

オースティン・パワーズ・デラックス1999/10/21(丸の内プラゼール)
20世紀最期の史上最強おバカムービー。
マイク・マイヤーズ今回は一人三役で大暴れ!くだらないギャグをこれでもかこれでもかとぶつけてくる凄まじさ。笑うまで 何度でもくり返し、もう受けなくなるまで何度でもやるしつこさ。まるで故由利徹師匠のようだ! 第三弾が今から待ち遠しいぞ(あるのか?)

ホーンティング1999/10/10(日比谷映画)
予告編は面白かった...

黒猫・白猫1999/10/8(シャンテ・シネ)
1998年、仏独ユーゴ映画。
ドナウ川畔に住むジプシー一家の恋とカネと死と友情が入り混じった可笑しくてちょっぴり悲しくてでもやっぱりおかしい物語。
全編唄って踊って走って叫んで、まるで故林家三平師匠の歌って踊って大合戦を2時間見せられたよう。
なにっ?例えが古すぎてよくわからないって。
ストーリーはよくわからないけど物語の核心イメージは伝わってくる伝統芸能の神楽と言ったらますますわからなくなるかしらん。
予備知識なしで見たのであっけにとられた2時間でありました。

女我レディース1999/10/4(BOX東中野)
まんが秘宝編集長岩佐陽一氏プロデュース『V-MONSTER』の1本。
地球の存亡を賭けて悪役女子プロレスラータッグ女我レディースがエイリアン&怪獣の宇宙不動産屋チームと戦慄のデスマッチを繰り広げるアクション巨編!じゃないけど、すんごく面白いのだ!併映の『犬刑事』には岩佐氏も一瞬出てたような気がしたが目の錯覚だろうか。

マトリックス1999/9/16(丸の内ピカデリー)
1999年米国映画。脚本、監督ウォシャウスキー兄弟。主演、キヌアリーブス。
心地よい荒唐無稽さは、まるで往年のマカロニウェスタン。
棺桶からマシンガンは出さないけど、走る、撃つ、殴る、蹴る、跳ぶ、の連続でまるでいつまでも覚めない悪夢のようだ。
パンフレット(800円)にMATRIXホームページで必要なパスワードが記されてルので興味のある方は必買だ。

セレブリティ1999/8/18(恵比寿ガーデンシネマ)
1998年米国映画。脚本、監督ウディ・アレン。
突如空に出現するHELPの文字から始まるこの映画。誰が誰に対して助けを求めているのか?
レオナルド・ディカプリオ、ウィノナ・ライダ−他いっぱい出ます。俳優ではない有名人が自分の役で出たりしてます。
窓口だと1800円だけどすぐそばのTSUTAYA内のチケピで1500円の鑑賞券が買えるよ。

学校の怪談41999/8/4(ニュー東宝シネマ)
人気シリーズの第4弾。今回は神隠しにあった子供達が題材の物語なのだが、真の主人公はお盆でこの世に帰ってきた文具屋のおっちゃん役の笑福亭松之助師匠だ。
長い長い50年にわたったかくれんぼの間、ずっと鬼役だった文具屋のおっちゃん。自分だけ助かって隠れていた子供達は亡くなってしまい、その事が頭から離れない人生だった。やっと隠れていた子供達を見つけた時の文具屋のおっちゃんの表情は子供に戻っていたのだった。本当に心が和む表情でおもわず手を合わせて拝みたくなったほどだ。不覚にも涙してしまった。
笑福亭松之助師匠が魂が抜けそうになり畳の上で後ろに一回転するしぐさは映画館内の子供達におおいにうけていた。さすが水泳で鍛えてるだけあって軽い身のこなしで感心した。
このシーンとエンディングの吉田拓郎の『蒼い夏』が心に残る映画である。けっして子供がキャーキャー叫ぶだけの映画ではないと言っておこう。

ラン・ロ−ラ・ラン1999/7/29(渋谷シネマライズ)
1998年ドイツ映画
恋人のピンチを救うべく走るローラ。タイムリミットまでの20分を3通りの展開で描写するのが面白い。
途中で実写からアニメになったりする疾走感が気持ち良い。
なんだかゲームの画面を見てるみたいでこちらの体まで一緒に動いてしまいそうだ。
こう書くと実験的な難解映画と思われるかもしれないがちゃんとハッピーエンドのラブロマンスであります。

豚の報い1999/7/28(テアトル新宿)
1999年 日本映画。崔洋一監督作品。
けだるい夏の昼下がり、縁側に寝転んで昼寝をして見た夢みたいな映画。
青年と3人の女が沖縄の島に旅する物語。実は青年の父の遺骨の埋葬が目的なのだがそんなことはどーでもよくなる映画だ。
時々眠ってしまった。退屈だから眠ったのではない、心地良かったからだ。で、はっとして目覚めると相変わらず映画は進行している。ラストシーンも半ば眠りながら見てしまった。いろいろあったけどなんとかなったんだろう。まずは、良かった良かった。
とは言っても単調な映画ではないから安心してほしい。そこはかとないユーモアが全編に流れているのだ。 早坂好恵ちゃんTVよりも映画のスクリ−ンのほうがいいみたい。あめくみちこさんなんかウンコおもらしまでやっちゃう熱演です。スカトロマニア必見かも(^^)

メイド・イン・ホンコン1999/7/21(銀座テアトル西友)
1997年 香港映画
若者は怒ってる。いつの時代でも、世界中のどこだってそうなのだ。
バイオレンス、アクション、ロマンス、友情、死、いろんな事が起こって、いろんな人が生きて死んでいく。
主人公チャウは不良だが根は優しい若者だ。そんな若者が生きていくのはつらい香港。香港だけじゃない、どこだって若者はつらい生活を送っているのだ。大人の社会に組み込まれて悲鳴をあげる若者の姿は、大陸に吸収される香港にどこか似ているのかも知れない。終盤、毛沢東の若者に関する言葉が挿入されるのが印象的だ。最初は広東語で次に北京語でくりかえしていくのがおもしろい。
ヒロインのペンが昔の掘ちえみに似ているぞ。ファン必見だ。
ちなみにチャウは布袋寅泰に似ている。

カラオケ1999/7/7(テアトル新宿)
1998年 日本/ヘラルド 佐野史郎第一回監督作品。
70年代のあの曲この曲が爆発!ささやかな同窓会を開く中年男女の心情をストレートに描写し、40代は絶対に共感できるけどそれより上の世代、下の世代は完全に理解はできないだろう。歌いまくる野口五郎が圧巻!まるでトム・ジョーンズみたい。
ラストシーンで寺山修司の「さよならの城」が出てくるなんて泣かせるぜ。劇中使われたものは420円の定価になっていたがワタクシが当時購入したものは1969年8月10日発行の第33版で380円なり。まだバーコードも消費税もなかった頃の詩集だ。イラストレーションは宇野亜喜良。

さよならだけが
人生ならば
人生なんか いりません

薔薇の葬列1999/6/30(テアトル新宿)
1969年度作品。監督、松本俊夫。
池畑”ピーター”慎之介主演。
レイトショー上映。場内は往年のピーターファンらしき元・少女も見受けられるが若い女性が目立つ、なにが目当てなのだろうか?ピーターの人気なのか?ATGのレトロ的人気か?
30年前の作品(封切りは銀座ATGだと思うが、ワタクシは池袋文芸地下で1971年頃に見た記憶がある。)だが今でも新鮮だ。ATG系のいかにも現代的でしょ?みたいなのって時が経つと陳腐化することが多いのだがこれは例外だ。センスってのは時代を越えるものなんだろう。
劇中ピーターが通帳の金額を「そろばん」で計算しているのが印象的だった(^^)

ライフ・イズ・ビューティフル1999/6/24(シネスイッチ銀座)
1998年、イタリア映画。
ユダヤ人のグイドは、詩人(?)の友人と都会に出てきて、ボンジヨールノお姫様と叫んで恋におちる。
前半は微笑ましい恋愛物語が繰り広げられるが後半は第二次世界大戦のユダヤ人刈りの犠牲になり妻子と共に強制収容所に送られる。ここからが泣かせる。幼い息子には、「これはゲームだ!」と宣言し「見つからないで生き延びれば戦車に乗って家に帰れる」と言い聞かせるのだった。
やがて戦争は終わり、戦車が...。
このラストシーンに泣かない奴は鬼だ!
しかしイタリア映画って幼い男の子の出る映画で泣かせるのがうまいよね。
それにしても気になるのが一緒に都会にやってきた友人だ。この友人の勤め先のクルマや商品をグイドは恋愛時代のデートのために利用して滅茶苦茶にしたりと、迷惑をかけているのに結婚後のエピソードには一切登場しない。
彼の人生はビューティフルだったのだろうか?

大阪物語1999/5/12(テアトル新宿)
1999年、監督 市川準
三井のリハウスのCMで注目された池脇千鶴主演。
14歳の若菜の両親は夫婦漫才。おとん役は沢田研二、おかん役は田中裕子。こんな家族の暮らしを淡々と描いていく。
とは言っても、おとんは愛人に子供を産ませて、挙げ句にギャンブルの借金で蒸発してしまい、若菜は父を訪ねて三千里とはいかないが大阪中を捜しまわる。
離婚が決まって最後の家族の夕食のすき焼き、赤ん坊が生まれてなんとなく近所の人たちも集まって開くクリスマスパーティの宴。若菜が父を訪ねて行った先で出されたお好み焼き、みんな実にうまそうに食べていた。
クリスマスパーティで安酒を飲みつつ「ええクリスマスやなぁ」とつぶやくおとん役の沢田研二がうらぶれたオーラを発してなかなか良い姿であった。
少女の視点から語られるおっさん映画とも言える。

フェアリーテイル1999/4/21(銀座テアトル西友)
1997年、英国映画。
上映開始後右横の席に30歳前後の女性二人連れが座って嫌な予感がしたのである。予告編を見ながら二人は、感想をひたすら述べあうのであった。まぁ予告編だから許そう。
本編が始まった。冒頭、マジシャンがロープに吊るされるのを見て
「あら、やだ。絞首刑?」「ちがうでしょ、奇術よ。」
冒頭だけなら許そう。しかしピーターオトゥールが出れば「ピーターオトゥール?」「うん、ピーターオトゥール。」
会話でもなんでもない、ただの反応である。
さて左横には一席おいて若いカップルが座っている。この男性、今ふうのアンチャンだがワタクシの席の前を通る時ちゃんと声をかけて通り、好印象をもっていたのだが座るやいなやいきなり靴を脱いで臭い靴下の匂いをあたりにまきちらし始めた。上映開始後このカップルも時々私語をはじめるのだが、まぁこちらの方はデートかも知れないし許せないほどではないので大目にみてやろう。(偉そうだけど)
しかし右横の二人は延々と音声を発し続けている。
こんな時ワタクシは頭の中をコマンドキー+スペースキーのショートカットで英語モードに切り替え日本語字幕も見ないようにするのである。こうすればあまり私語も気にならないのだ。ただしヒアリングに難がある場合ストーリーがよくわからなくなるのが欠点である。幸いこの映画は複雑な物語ではなくイギリス英語ということもあって大意はつかめた。(ほんとか?)
が、しかし!右横の二人はまだしゃべり続けている。英語モードに切り替わってるワタクシとしてはどーでもいー言葉が発せられているわけだが、それでも気になって画面に集中できない。そしてクライマックスシーンあたりで、それまで一人が喋っては一人がまた喋るとゆーパターンだったのがついに二人で同時に音声を発し始めたのだ。その時ワタクシは思った。「こ、このアジア人が、うるさいぞぉ〜」(ワタクシもアジア人だけど)
堪忍袋の緒が切れたワタクシは「少し静かにしなさい」と日本語でたしなめたのだった。さすがに以後は静かになり終映を迎えたのだが肝心のセリフを聞き逃してしまった。
場内が明るくなって女性の一人が「すみませんでした。」とあやまったので許してやろう。(偉そうに、ワタクシは何様のつもりなんだ?)
まぁ、映画自体も予告編で期待したほどではなかった。妖精を見た少女の映画なんだけど、あんあふうに妖精を見せるとは思わなかった。なんか羽の生えた小人みたいだったぞ。ありっ言葉の選び方がまずかったかな?他意はありませんので、念の為。

バグズ・ライフ1999/4/6(シネマサンシャイン)
1998年アメリカ映画。
平日の昼間のせいか場内は幼児とその母親という組み合わせがいっぱいだ。
開映前から嫌な予感はしていたが、上映中はガキの声と母親の怒声、挙げ句の果てに携帯電話が鳴り響きそれに出て話し始める馬鹿母もいたりして疲れたよまったく。
この映画の制作が、Apple終身暫定CEOスティーブ・ジョブズ率いるピクサーなんてのは、この連中には関係ないんだろいうけどね。
でも内容は面白く、画面に見入ってしまった。物語は「虫版七人の侍」です。
虫の表現もさることながら植物の表現が素晴らしい!「トイストーリー」の植物も驚嘆したが今回はそれ以上だった。
エンディングも愉快で必見なのだが、ここシネマサンシャインはこの時点でドアを開けるもんだから次の回の客が入って来てざわついて興味半減である。なんか志の低い映画館であった。
こんな素晴らしい作品を見て育つ子供達は将来どんな表現をするんだろうかと今から楽しみである。
ワタクシなんかの子供時代はマンガ映画なんていわれてたけど、人気マンガがアニメ化されたのを見ると子供心にも「原作と全然違うぞ!」と歯ぎしりしたもんだよ。
さぁ、ピクサーの次の作品が今から楽しみである。

ガメラ31999/3/26(ニュー東宝シネマ)
略称G3と言っても新しいMacintoshではない。ガメラに敵意を持つ少女と邪神イリスが融合して、ガメラに戦いを挑むのだ。
鳥類学者の中山忍ちゃんに謎のCDが送付されるが、いざMacで見ようとすると「作成したアプリケーションがありません。」との警告が出る。忍ちゃんあまりMacに詳しくないらしく首をかしげるばかり。
後でプレステ用のゲームのβ版とわかり、その中に今回の事件の秘密が隠されている事がやっとわかるのだ。 今ならプレステ用のゲームがMacで動くのでこんな事にはならなかったのにね。
てなわけでガメラとイリスは京都を舞台に戦い新装なった京都駅ビルを滅茶苦茶に壊してしまう。 当初から否定的な意見の多かった京都駅ビルだけに、この方がよかったのかも。もしかしたらガメラはそこまで考えていたのかも知れないね。
今回も、お約束の螢雪次朗は出ます。前回は北海道でビール工場の警備員、その前は長崎県警の警部補、そして今回は渋谷で電車内で回収した雑誌を売ってます。さぁ、次回ではどこで何をしているのだろうか、ガメラの運命共々楽しみではある。 次はG4なのだろうか?痔の薬みたいでなんか変だね。

トップレス1999/3/24(シネ・ヴィバン・六本木)
1997年/ニュージーランド映画、ハリー・シンクレア監督作品。
妊娠中絶の予約日を間違えたリズは出産することになり、出産までの劇的なエピソードをダラダラと送る日々の中でグズグズと描くストーリー。
彼女の周りの男友達、女友達に起こる事件も深刻な事柄なのに淡々と描かれて心地よい。実際、女友達はナイフで刺され、男友達の中で一番いい奴は死んでしまうのに、あまり気にもとめないんだものなぁ。まぁ自分が一人出産したから+-ゼロといったところか。
劇中映画としてトップレスの女性が自分の人生について語る映画が上映され、その不評にがっかりしたリズの親友の兄の脚本家はメロメロになってしまうのだが、この映画が面白そうなので、じっくり見てみたい。

天使が見た夢1999/3/3(シネスイッチ銀座)
1998年/フランス映画
右眉毛のまん中へんが途切れてるキュートなイザは21歳の旅人。
ふとしたことで物静かなマリーと共同生活を始める。
不幸な結婚生活のマリーの母が訪ねて来たり、マリーが恋におちたり、イザがローラースケートをはいてビラ配りのバイトをしたりの日常が描かれる。
と、こう書くとコメディっぽいけどケッコー暗い映画だ。
物語の中で病院で死ぬ女性と、死の淵から生の世界に戻ってくる女性がいる。
後者の件にはイザが深くかかわっているのだ。
見終わって思ったものだ、「天使って誰だったんだ?」。
イザの眉毛を見てると、どんな少女時代をおくったんだろうとか、何が得意なんだろうとか想像がムクムクとわいてくる。
いろんな事を想像していたら、物語はどんどんすすんでいたのだった。そして映画は終わる。
うん、イザ役の女優さんは素敵な眉毛美人なのだ!というのが結論だ。

ガッジョ・ディーロ1999/2/10(銀座テアトル西友)
1997年/フランス、ルーマニア映画
ガッジョ・ディーロとはロマ語(ジプシー語)で「よそ者」の意。
幻のジプシー女性歌手を探してパリからやって来た青年はひょんなことからロマの村に住み着き、ロマ達の歌と演奏を録音したりの毎日を過ごす。やがて少しフランス語の話せる踊り子サビーナとお互いにひかれ始める。
このサビーナの愛の言葉が凄い。
情熱的な瞳で「あなたのあそこの毛を私のお尻で感じたい」なんて言うのだ。
ちょっとちがったかも知れないがこんな字幕だった。
見終わったらサントラ盤が欲しくなる、そんな映画です。
そういえばこの劇場は開館当初スタッフが客席を監視しながら「場内で飲食するな」と偉そうにしていたが、今日は「上映開始後の飲食はご遠慮ください」と言っていた。少しは低姿勢になったんだ。よしよし。
MacExpo'99の出展準備で忙しく今年になってまだ2本目の映画だけど、いい映画に巡りあったよ、まったくのところ。

モーテルカクタス1999/1/6(キネカ大森3)
1997年、韓国香港映画。
ポスターを見て面白そうだったので99年の最初の一本に選んだんだけど、昨夜寝不足のせいか眠ってしまった。
モーテルカクタスに出入りする男女の人間模様といったところなんだけど出来の悪い自主映画みたいで疲れた。
そんなにカメラまわさなくていいのに。
一番印象に残ったのはモーテルまで出前を撮るシーンで日本と同じようなオカモチを持って出前のあんちゃんがやってきたところだ。
これってアジア共通なんだろうか?それとも日韓だけなのか?情報を求む!


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