雨が降るときゃ傘がない

最終更新日 1998.6.14

"思い出は常に過去形で語られる"

---おじさんの愚痴は常に「最近の若い者は」で始まる


し前から気になっていたのだけれど、あちこちでハードディスクがクラッシュしてませんか?気のせいかな。エルニーニョのせいだったりして。まぁ、世の中には様々なディスクメンテナンスソフトがあるし、復旧できなくても大事なファイルはバックアップをとっておくのが当然だし、たいした問題じゃないよね。ぬわぁーんて。一度くらいは言ってみたいもんだわい。私も先日ハードディスクがクラッシュし、ノートン君もMac Tools君も降参、残骸のような空フォルダが並んだデスクトップを前に、「このアーカイブは壊れています」なんてメッセージを眺めてました。電子の海へと消えていったファイルのことを想いながら。

さて、私からのメールを受け取ったことがある人なら、私が使ってるメーラを見て不思議に思ったかもしれません。そう、私はインターネットに接続するときPC互換機を使っているんです(裏切り者?)。したがってメーラもWindows 95のNetscape Communicatorに付属のやつ。こりゃまたどうしてか?実は私、仕事に使っているマシンはネットワークから切り放してるんです。今のところ仕事はMac上で行うことが多く、これが何らかの理由で破損すると、笑い事ではすまないんですよ。作業内容も時間の許す限り迅速に(ちょっと嘘)MOへバックアップ。対するPCの中身はほとんどゲームという有り様でして。例外は受信したメールで、これは私の宝物なので慎重にバックアップ済み。そもそも受信用のクライアントは3種類ぐらい用意してあって、あちこちのマシンに常時コピーが存在してますから一番安全です。だからPCのほうはIEでもなんでも平気で使ってますね。壊されたってウイルスを頂いたってフォーマットしたらおしまい。ブートレコードもBIOSで書き込み禁止にしてあるし。

そんな用心深い私ですからクラッシュしたハードディスクにも大したものは入ってませんでした。「もずポン」のソースコード以外は。震える手でバックアップ用のMOディスクをドライブに挿入。祈るような瞬間。最後のバックアップはいつだったっけ?が〜ん。残っていたのはバージョン1.0.1のソース。最新版は1.0.5。「これで正真正銘の最終バージョンだな、1.0.5は。ふぅっ。」と低い天井をジッと見上げる私。そうでした。ゲームのプログラムなんて、しょせん私にとっては遊び。なくなっても困らないとバックアップは疎かになってたのでした。このとき最初に思いついたのは、「もずポンよ永遠に」と書いたラベルをハードディスクに貼り、押入のジャンク箱へ放り込むことでしたが、ちょい待った。バグが見つかったらどーする。簡単にしろと文句が来たらどーする(実は来ている)。うーん、困った。とりあえずハードディスクからイオンじゃない異音は出てなかったのでハードの故障ではなさそうだ。なんとか取り出せないものかと作業を開始! セクタ単位でサーチをかけ、ソースに含まれているいい加減な文字列や関数名(こんなときローマ字で適当な名前を付けておくと楽かも)を頼りに検索。前後のセクタで見つけた懐かしい文章を読みふけり、文章が途中で終わってるのにイラつきながら丸一日かけて全ソースコードを回収。ビルド完了。動作確認。ふう。

それではここで問題です。私にとって今回のクラッシュによる教訓は何でしょう?バックアップが大切?ハードは壊れるモノ?いやいや。大事なモノは、あなたの気が付かないところにある(笑)。それが今回学んだことでした。


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