LEADER 856G

最終更新日:2020/05/26

ネットで修理記録があって、気になっていたのが、同じ現象で故障したので 修理してみた。このモデルはバックアップ用の電池が液漏れするので、オークション などで入手した場合は、確認して外してしまう事をお勧めします。

この機種はおそらくCPUが起動時にデフォルトがオンのブザーをオフにする仕組みで CPUが起動しないとブザーが鳴りっぱなしなるのではないかと思う。

分解するときに、ゆるめ止めががっちりかかっていて、一カ所うかつにもネジの 山をつぶしてあやうくネジがとれなくなるところでした。^ ^;

ネットの修理記録と同じで、バックアップ用のニッカド電池の液漏れで、パターンが 汚れていたが、それほどひどくはなく、ルーペを使った目視では致命的な箇所は当初 見つけられなかった。

細かくテスターであたって回路を確認したところ、27C128とM80C154Sの接続でO0とP0.0 の接続が切れている事が分かったのでジャンパーを張ったところ直った。 この結線は裏側からM80C154Sの真下のスールホールで接続されていて、M80C154Sの下 で切れてしまった思われる。

IMGP1612

27C128PINM80C154SPIN
O011P0.037
O112P0.136
O213P0.235
O315P0.334
80C154S


私が持っている機種はGPIBのボードが入っている機種で、電池が隠れて見えません。 カバーを外す程度の分解はしていたのだが、丁寧にビスにゆるめ止めがかかって外し にくかったためあえて分解せずに放置していたのが敗因でした。。。

GPIBの方の27C64のパッケージ9948とあるので、1999年の48週以降の製造で10年ちょっと しかたっていないと思うのだが。。。

FTDIのチップを使ってGPIBの制御を試したのだが、 うまくいっていない。マニュアルがないので、調べようがない。。。

もしマニュアルーのGPIBの内容のコピーを提供いただける人がいたらご連絡ください。

祖師谷ハムエンジニアリングさんから分けてもらったGPIBの基板を試す為に、 久しぶりに電源をいれたら、またブザーが鳴りっぱなしになった。分解して 確認してみたところ14ピン付近も液漏れからのダメージが大きく足がパターンから 浮いてしまっているようなのででハンダを補修してみた。(2013/09/22)

この機種のGPIB基板はM80C154SとD7210CとバッファのSN75160とSN75161とPROMの M27C64で構成されている。

またブザーが鳴りっぱなしになったので、バラしてみたが、原因が分からず放置して いたが、少し時間ができたので、ときどき見ている。バッテリー液漏れによるCPU 周りのパターンのダメージだと思うが、なかなか原因が特定できない。

CPUが動いていればALEに信号が出てくると思うが、それも確認できないのはそもそも CPUが動いていないのかな。CPUは電源とクロックさえあれば動くと思うのだが。

結局CPUを外してみた。いろいろ作戦を考えてみたのだが、CPUを44QFPな変換基板に のっけて、ワイヤーをはわせてみた。

856G_CPU IMGP1873

どうにか起動できるようになったのだが、こんどは組み立てるとちゃんと動かなくなる。

思い出して、リトライしてみた。いろいろいじっていて、組み立てると、元のパターン がショートしているような感じだったので、ハンダ吸い取りで奇麗にして組み立て 直したら問題が起きなくなった。

全く動いてなさそうなので、発振系が怪しいとにらんで、発振子を手持ちのセラロック 5MHzにしたところ、どうにか動きました。発振の回路を引き回すとダメのようです。

やっぱり安定せず、結局4Mの水晶発振器をXTAL1に接続して動くようにしました。 発振器は表に付けて、GNDをバックアップバッテリーのマイナスにハンダ付けして VCCとOUTはホールから裏に回しました。