ネットで修理記録があって、気になっていたのが、同じ現象で故障したので
修理してみた。このモデルはバックアップ用の電池が液漏れするので、オークション
などで入手した場合は、確認して外してしまう事をお勧めします。
この機種はおそらくCPUが起動時にデフォルトがオンのブザーをオフにする仕組みで
CPUが起動しないとブザーが鳴りっぱなしなるのではないかと思う。
分解するときに、ゆるめ止めががっちりかかっていて、一カ所うかつにもネジの
山をつぶしてあやうくネジがとれなくなるところでした。^ ^;
ネットの修理記録と同じで、バックアップ用のニッカド電池の液漏れで、パターンが
汚れていたが、それほどひどくはなく、ルーペを使った目視では致命的な箇所は当初
見つけられなかった。
細かくテスターであたって回路を確認したところ、27C128とM80C154Sの接続でO0とP0.0
の接続が切れている事が分かったのでジャンパーを張ったところ直った。
この結線は裏側からM80C154Sの真下のスールホールで接続されていて、M80C154Sの下
で切れてしまった思われる。
27C128 | PIN | M80C154S | PIN |
O0 | 11 | P0.0 | 37 |
O1 | 12 | P0.1 | 36 |
O2 | 13 | P0.2 | 35 |
O3 | 15 | P0.3 | 34 |
またブザーが鳴りっぱなしになったので、バラしてみたが、原因が分からず放置して いたが、少し時間ができたので、ときどき見ている。バッテリー液漏れによるCPU 周りのパターンのダメージだと思うが、なかなか原因が特定できない。
CPUが動いていればALEに信号が出てくると思うが、それも確認できないのはそもそも CPUが動いていないのかな。CPUは電源とクロックさえあれば動くと思うのだが。
結局CPUを外してみた。いろいろ作戦を考えてみたのだが、CPUを44QFPな変換基板に のっけて、ワイヤーをはわせてみた。
どうにか起動できるようになったのだが、こんどは組み立てるとちゃんと動かなくなる。
思い出して、リトライしてみた。いろいろいじっていて、組み立てると、元のパターン がショートしているような感じだったので、ハンダ吸い取りで奇麗にして組み立て 直したら問題が起きなくなった。
全く動いてなさそうなので、発振系が怪しいとにらんで、発振子を手持ちのセラロック 5MHzにしたところ、どうにか動きました。発振の回路を引き回すとダメのようです。
やっぱり安定せず、結局4Mの水晶発振器をXTAL1に接続して動くようにしました。 発振器は表に付けて、GNDをバックアップバッテリーのマイナスにハンダ付けして VCCとOUTはホールから裏に回しました。