さるのこしかけ

Monkey
最終更新日:2017/08/13

さるのこしかけ(Monkey)とは

本ソフトウエアはフリーウエアです。作者はこのソフトウエアを使用して発生す るいかなる問題についても一切の保証をおこないません。

本アプリケーションはMac OS Xで各種測定器のデータを収集するための アプリケーションです。 作者が確認の為にパソコンで記録を取りたいと思い調べてみたところ、Windows用には Ts Digital Multi Meter ViewerというソフトがありましたがMac用には手頃なソフトが なかったので自分で作る事にしました。 現在対応している機種は岩崎通信機のDS-5100シリーズとMETEXの H-6000MとGPIB対応 機種になります。GPIBの接続はFT2232Dを使ったモジュールを使っています。

Pythonなどではなくネイティブで作る意味は、自分が一番得意な方法というのも ありますが、環境依存せずに動くアプリにしたいという思いがあります。 IO周りもスクリプト言語でアクセスできますが、環境構築が面倒な気がします。 ネイティブであればより広くパフォーマンス良く使う事ができると思います。

その後調べていたらこのアプリと似たsigrok というQtベースのオープンソースを見つけました。Macでも環境作れば動くかも 知れませんが、面倒なので試していません。

DS-5100もH-6000Mもディスコンになってしまっていますが、H-6000Mと同じ CYRUSTEK Co.社のES51986というチップを使ったマルチメータは使えるかもしれません。 GPIBは機種依存せず使えるはずです。FT2232のA側をGPIBのデータでB側をコントロール に接続しています。詳しくはftgpio.hを確認してください。当初秋月のFT2232 モジュールで試していたのですが、ハムフェアで祖師谷ハムエンジニアリングさんと お話しして、ボードを分けてもらえたので今はそれを使っています。 祖師谷ハムエンジニアリングさんはFT2232でのGPIBのサポートは止めたそうなので 問い合わせなどはおこなわないでください。 このプロジェクトはこのボードが無かったらとうの昔に止めていたと思います。 本当にありがたいです。

DS-5100はWAVEフォームの読み込み機能があります。H-6000MとGPIBには数値の読み込み とポーリングによるロギング機能があります。表示したウインドウはpng,jpgで保存 できます。ポーリングのデータはcsvでも保存できます。

GPIBのFT2232はBitbangでのアクセスで、シリアルドライバが入っている状態では 動作しませんので注意してください。

作者はDS-5102Aを使っていますが、購入時のファームウエア(01.02 SP 5)では パソコンからコントロールする動作が不安定でユーザー登録サイトからダウンロード できるアップデートしたファーム(01.02 SP 8)でないと正常に動作しません。 この件でメールで問い合わせを行ったところ岩崎通信機のサポートは極めて対応が悪く たへんがっかりしました。シリアル接続やUSB接続、シリアルに Bluetooth RS232Cの モジュールをつないで接続する事ができます。
USBは内部的にはPhilipsのISP1362というチップでドライブしているようだ。 これを確認する為に分解したとき電源スイッチのボタンを外さずに無理矢理 カバーを外そうとしたところ、電源スイッチを壊してしまい、秋葉をいろいろ探し まわり、ミツミの似た形状のスイッチを見つけ足を加工してどうにか付けてみた。 もともと付いてた壊れたスイッチにはメーカ名とか入っていなかったが、購入した ボタンと取り付け面からスイッチの軸の高さが同じで軸の径も同じだったので、 おそらくこの製品の類似品ではないかと思う。

PythonベースのPICkit2のロジアナツールpk2-laというオープンソスを見つけて 同じように処理を追加してデータを吸い出せるようにしてみました。 pk2-laはパケットキャプチャでプロトコルを解析したようですが、PICkit2SourceGuidePCv2-61FWv2-32.pdf というネットで手に入るドキュメントに仕様が書いてありました。ただほとんど 説明が書いてありません。PICkit2のWindowsアプリケーションのコードは ダウンロードできるのでこれも参考にしました。 I2Cの通信を見てみたのですが残念ながらPICkit2のCh1とCh2はプルダウンされている ので見れないようです。シリアル通信やArduinoのデジタル出力などは問題なく 見れました。

EZ-USB FX2をロジアナとして使うことができるようで、Amazonで安いモジュールを 買ってサポートコードを書いてみた。sigrokが作っているファームを利用しています。

Monkey

作りかけのソースコード

Mac OS X 10.6.8のXcode 3.2.5でビルドしています。 パス書き換え済みのdylibもチェックインしてあるので、そのままでビルド 出来るはずです。ビルドしたアプリケーションはシリアルドライバ以外には必要なく スタンドアローンで動作可能です。

このプロジェクトがubsa-osxに入っているのは当初DS-5100との接続にシリアル モジュールを使っていたためです。その後USBでも接続できるようになったので あまりubsa-osxとは関係なくなってしまいましたが、古いXcodeはgitに対応して いないので、このままsvnが使えるsfに置いておきたいと思います。

上のスクリンキャプチャのリンク先のFlickrに開発当初からのスクリーンキャプチャ を置いてあります。

このアプリでデバイスへのアクセスはシリアル・IOUSB・IOHID・libusb・ ftdilib(GPIB)・Bluetooth SPPなどを使っています。


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