CD−Rプリントへの道


とりあえず、CD-Rプリントに成功しました。その楽しい(?)道です。ヽ(^o^)丿

1 発端

  CD-Rをもう何年も前から使用しているが、これほど便利な物も少ないと思っていました。
  一枚の生皿が、データ保存、輸送、バックアップのみならず、音楽CDにまで多様な用途
  に使え、しかも、650M以上の容量が有って一枚数十円!!。
  こりゃー便利だと使って行く内に、はっと気が付くと、内容未記載のお皿があっちに
  もこっちにも・・・となってしまった。まぁ、世の中は便利な物で、表面に貼るラベ
  ルと専用ソフトが販売されていて、とりあえず買い込んでペタペタ貼っていたが、或る日
  ラベル代も馬鹿にならんなぁ・・・と思い始めた。最近では多種多様なラベルが安く
  出ているが、ちょっと前までは一枚あたり40円〜70円もしていた。(最近は、30円弱ま
  で下がって来たようだが)生皿の価格がどんどん下がる中で、お皿代よりラベル代の
  方が高いと言うケースまで生じる始末。
  流石に、この状態はなぁ・・・と思ったが、一度出来上がりを見てしまうと、おいそれ
  と手書きタイトルのみの状態に戻れるもんでもない。(ワタシジガヘタデス)
  代替としては、インクジェットプリンターの表面直接印刷しかないなぁ・・と思い、
  なんか良い方法はないか、ホームページを探してみました。
  確かに、CD直接印字専用プリンターの存在も知ってはいたし、それ様にメーカーに作らせ
  たのか、自社で改造したのか、市販のプリンターのOEM機見たいな直接印刷もできるプリンター
  も、そこそこの価格で販売されているのも知っては居ました。
  といって、今使っているPM-770Cの代替として常用するには、ベース機種が寂しい物だっ
  たし、専用プリンターとして買うには、2の足どころか、3の足も踏みそうな価格でした。
  (当時、EPSONからは900Cは出ていましたがCD-Rプリントは別売オプションキット対応で、改造する
  のと大差無いと思ってました。ま、これは買わないで正解だった・・・)
  
  幾つかのホームページを見ると、どうも、CANONのBJシリーズで600,800,850なんかは改造
  すれば出来そうな感じでした。

  CD-あるある大時点   CD-Rプリント工房   メディアサービス

  で、YAHOOオークション見ていたら、600の新品が17k前後で落札されており、流石に本   体にそこまでだせんなぁと思っていたら、800の中古がでており、1万ちょっとで落と   せてしまった。

  

本体改造(その1)   無事に、BJ-F800が届いたので(当然と言うか、CDRプリント対応にはなってなかった)具体   的に改造方法のチェックと、CDR印刷時の台紙作成の研究に着手した。   プリンタ本体の改造は、プリンター前面にある、紙送りの為ローラー(というか、歯車の歯の   部分に針が生えている様な部品)の針がCDRの表面を傷つけてしまう為に、CDRの幅分だけ、   刺歯車(勝手にトゲハグルマと呼ぼう)を外す、簡単なものです。(勿論、これは当りが良い   個体の場合で、印字ヘッドと印刷面のスキマがCDRの厚みより少ないというハズレを引く   と、ヘッド位置の微調整という、うっとおしそうな作業が待っている・・・・らしい(笑)   具体的には、先の尖った物(私は精密ドライバー使いましたが)で、刺歯車を突いて外す   だけで、数分で終わりました。(ここで気を抜いた為に、後でコースター作るハメに・・ 詳しくは、後ほど)    台紙作成   プリンタ本体の改造は終わったので、次はCD-Rをセットして印刷するための台紙作りで   す。まぁ、サイズはどうでもよかったのですが、使っていたラベルプリントソフトがA4設定に   なっていたので、御茶ノ水まででかけて、厚手の(厚さ約1mm)A4のケント紙を買って来   ました。一応、念の為に1.5mm厚も準備しましたが、こっちは少々厚すぎたようです。   まず、これを差し込んで、ラベルプリントソフトを使って、そのまま台紙の表面にラベルを印   刷します。この時、ヘタにスリップすると位置がずれてしまうので、慎重に。   台紙に印刷されたラベルのサイズに合わせて(CD-Rにぴったりのサイズを確認して)、カッ   ターナイフ等で丸く、くり抜きます。曲線用のナイフも有るようですが、私はやや大き   めの普通のカッターでくり抜いてしまいました。   台紙に丁度、CD-Rのサイズの穴が空いたら、裏側に紙を貼ります。紙と書きましたが、   実際には田宮の0.2mm厚のプラ版を使用しました。紙よりは、CD-Rのデータ面を保護し   てくれるのと、台紙自体の反りを少しでも押さえるのが目的です。まぁ、台紙の厚みと   合わせて1.2mmになってしまいますが、とりあえず、ウチでは支障なく(紙送り時にスリッ   プ等起こさず)使えています。   本当は、裏面全体に貼りたかったのですが、プラ版がB4だった為に、B5サイズにカット   して、台紙に張っ付けました。あとは、CD-Rのセンター部分に合わせて両面テープを貼って   (印刷時にCD-Rが回転等動くのを防止する為)終了です。

   テスト印字   とりあえず準備は出来たので、CANONのホームページからドライバーを落して来て(なん   で、機種別に分かれてないんだ・・・まぁ、何でも対応ってのは便利だけど、13Mは、   普通の人は厳しいのでは?)適当にラベルを作って、プリンタブルのCD-Rに印字してみま   した。「おおっ、綺麗に印刷できるもんだなー」と感心していたら、表面に点線が・・   あ、手前にも歯車がぁぁ!!   しっかりと、歯車が2列になっている所を見落としていました。当然と言えば当然なん   でしょうが、歯形が付いた部分は、データの書き込みが出来ませんね。ヽ(^o^)丿   気を取り直して、再度チャレンジ・・・・・おおっ、今度は上手くいった。   満足満足!!      下の写真1の部分   と言う訳で、安心してプリンタブルのCD-Rへの移行とスペアのインクカートリッジを買い   にでかけました。    いんたぁみっしょん   これを機に、生皿は三菱アゾ系プリンタブル700M(80分)に統一することにしました。が、   製造時期の違いか、元々2種類あるのか、表面が真っ白なのと、シルバーのとが有る様   です。印刷する内容でも違うのでしょうが、出来上がりを見ると、結構シルバーもいい   なと思います。   ずっとEPSONのプリンタを使って来たので、CANONのものは始めてで、調査不足だったのか、   スペアカートリッジを買いに行ってビックリしました。BJ-F800は、黒インクはヘッド毎   交換の為、高い!! カラーインクは一応ヘッドの使い回しは効くようだが、インクは色毎   のカートリッジではない!! (羨ましかったのも有って、CANONのカラーインクは全て色毎   何だと信じ込んでいただけに、ショックだった) ヽ(^o^)丿   うーー、ここまで着たら、後戻りはでけんっ!! と言う訳で、黒インクに関しては、禁断   (笑)のインク補充キットを、カラーインクに関しては、純正品を買って来てしまった。   次回からは、カラーインクも補充インクを買って来ることにしよう。   余談だが、PM-770Cなんて、既に5回ぐらいインクを補充しつつ、使っている。

  

落とし穴(本体改造その2)   これで実運用に入れば、ちと予算オーバーしたが、めでたしめでたしだったのだが、どー   もそうは問屋が卸してくれなかった。何枚か印字すると、表面にくっきりとスジがでる様   になってしまった。しかも、スジになった部分のデータは読み出せない・・・。   仕方が無いので、スジの原因と思しき辺りをチェックすると・・・なんと、表面から見え   ない部分にも刺歯車が有ったでは無いか・・・・。うーーー、こんな部分に、見落とし   じゃぁぁ・・・とぼやきつつ、これも取り去った。 写真2の裏の部分   これでなんとか・・と思ったが、やはりスジがでる。こーなったら、可能性の有りそうな   パーツを片っ端からとっぱずすしかないなぁと覚悟を決めて、可能性の有りそうなローラー   を全て取り去った。この為か、今までなんとか紙送りが出来ていた1.5mm厚の台紙はスリッ   プして使えなくなってしまった。が、まだしぶとくスジはでる。   結局、取り外した刺歯車やローラーを支えていたプラスチックの部分が擦れていることが   判明、少々乱暴だが、マイナスドライバーでごりごり削って、事なきを得られた。   写真の3の部分   どうも使っている内に、やはり台紙が少し反ってしまい、当初無事だったパーツに、擦る   様になったらしい。   まぁ、なにはともあれ(コースターは10枚程度作成するハメになったが)無事に稼働して   いる。早く、プリンタブルDVD-Rがでないかなっとヽ(^o^)丿    いんたーみっしょん2   実は、台紙を作成する時に、既に発売になっていたEPSONのCD-Rプリントキット(PM-900C用)   が流用できないかというスケベ心を起こしてしまった。結果は・・・見事な討ち死に。   印字以前に、あの厚みは紙送り機構がまったく吸い込んでくれない・・・。憐れオプション   は、打ち捨てられることに・・・・(;_;)      その後、EPSONからはPM-920Cという機種がでました。この機種でCD-Rのテスト印字をした事は   無いので、実際の使用感と出来栄えは分りませんが、この機種には私が取り外した刺歯車   部分の間隔を変えられるレバーが付いています。まぁ、CD-R印字機能を標準でうたっている   訳ですから、当然なのでしょうが、この機構はもう一つの恩恵があります。PM-770Cなんか   でフォト光沢紙(厚手)何かに印字すると、あの「刺歯車」の後がしっかりと印刷面に数列   残ってしまいます。920Cでも、厚みを普通にすると、しっかりと残りますが、間隔をCD-R   モードにすると、しっかりと消すことが可能です。これは思わぬ恩恵かも知れません。      あと、やっててふと思ったのですが、刺歯車自体がCD-Rの表面を傷付けて、その部分のデー   タが読み書きできないのは分るんですが、印刷した部分が擦れるだけで読み書きできなく   なるのは不思議です。インクジェットのインクだけが取れるのだったら、何等問題はでな   い筈です。ひょっとして、あのインクはCD-Rのプリンタブル面の下地を溶かしているんじゃ   なかろうか? んで、擦れた時に下地も一緒に取れてしまっているのでは??   何か考えると怖くなりそうなんで、見なかった事にしよう・・・・・ヽ(^o^)丿    終わりに   最後まで、拙文にお付き合い頂きまして、ありがとうございます。   一応、通常印字はPM-770C、CD-RプリントはBJ-F800と2台分業体制は出来たのですが、正直、   結構手間が掛かりました。これだったら最初からPM-920Cに買い直すのが正解だったかなぁ   と、半分思っております。もう一度チャレンジと言われたら、買い直すでしょう(笑)   訳の分らん苦労と、運の善し悪しに振り回されるのが嫌な方には、決してお勧めできません。   ただ、920C(900Cもですが)は、まだ補充用のインクが出てないようです。という事は純正   インクカートリッジを買うしかなく、ランニングコストの面で不安が残ります。   (勿論、BJだって大丈夫とは言い切れませんが、こっちはCD-R印字専用機なので、そんなに   使用しないし、PM-770Cの方は、インク補充の手順が確立されていますから)   特に、カラーインクは使用頻度のばらつきが多く、770Cでも、イエロー・ライトXX系は、   マゼンダ、シアンに比べてすぐ無くなります(補充インクの残料より)   また、CD-Rもメーカーによってインクの乗りが大部違うようです。この辺りは、今後の研究   課題となるんでしょう。   それでは、本体改造その3を書く日が来ないことを祈りつつヽ(^o^)丿      あれっ、770Cも改造できるの??



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