自宅のマシン2台を、100BASE-Tで接続して、インターネットにはMN128を使っておりましたが、この度めでたくMN128SOHO-SL11を導入するハメになりました。以下は、その顛末記です。題して、「それは1枚のCGから始まった」 たった1枚のCGを印刷しようとしたドタバタの顛末です。
大抵の方は聞いた事が無いと思いますが、Magic the Gatheringというカードを使ったゲームが有ります。最近では「遊戯王」という漫画で似た様なカードゲームが取り上げられていますし、ポケモンとか、LF(リーフファイト)という言葉を聞いた事がある方はいらっしゃるかも知れません。
このカードゲームでは、市販されているカード以外に、自分でカードを作って使用するケースが有ります。トークンカードと言うのですが、タイプが何種類か有り、ネコ・リス・兵士とかから、ゾンビ・ビースト・材木等と言う物何かも有ります。それぞれネコトークンとかリストークンとか呼ばれます。(余談ですが、日本人はこの手の物を、綺麗/かわいく作るのが得意な様で、海外でこのゲームをやっていて「おまえは日本人なのに、なぜ綺麗なトークンカードを使ってないんだ?」と聞かれた人が居るとか居ないとか・・・)(笑) まぁ話は、このトークンカードを自分用に作ろうと思い立ったところから始まります。
カード自体は、カードの上半分に絵が描かれており、下半分に、カードの特性の解説が載っています。従って、トークンカードもこのスタイルに準拠して作るわけですが、今回私が作ろうとした物は「Cobra」トークンでした。カードレイアウト自体は、既に何人もの方が作られていますので、それを使わせて頂く事にして、問題はCobraにふさわしい(当然、綺麗/かわいいが必須条件の)絵を入手することでした。残念ながら私には絵心はまったく無いので、どなたかに依頼する事になります。幸い、友人の一人が引受けてくれたので、お任せする事にしました。(まぁ、呑んだ時に、勢いで頼んでしまったと言う話も多々有りますが) 実は、このCGこそが、今回のドタバタの直接の引き金となるとは、神ならぬ身の私には、夢にも思いませんでした。
一ケ月ほど経って、依頼した事をそろそろ忘れ掛かった或る日、当人から「絵が出来たよぉ」という連絡が有りました。おおっ、それでは・・と言う事で、CGを受け取って、自宅のプリンター(EPSONのMJ800C)を使ってプリントしてみました。今までも何種類かトークンカードの印刷に使っている常用プリンターです。印字して驚きました。キャラクターが潰れて、何が何だか分らん!!! 流石にこれには参りまして(元絵はMacで描かれたものだったのでガンマ値とかいろいろいじってはみたんですけど)せめて実用レベルまでもって行かないと話にならないと言う事になりました。まぁ、プリンタ自身もそろそろくたびれていた事も有り、「この際買い換えるか!」という安直な解決策に走る事にしました。そっからが大変で、フロッピーにサンプルのCGを入れて、プリンタメーカーの展示場に出掛けて、満足できる印刷結果が得られるプリンターを求めてテスト印字を繰り返しました。とりあえず、EPSON,CANON,HP,アルプスの4社で試しましたが、アルプスは綺麗だが、コストと印刷面に余分なものを張り付けられるのがイヤで、脱落。次ぎにHPはタイミングが悪く、テスト印字出来るところがなく、脱落 。CANONは、800で印字してみたかったのですが、ゼロワンショップ(何で、秋葉原に無いんだぁ)が日曜休みと言う事で、店頭展示の600で得られた結果を使い、EPSONはエプソンスクゥェアでPM770Cの出力結果を得ました。どれも、満足できる結果ではない・・・。ところが既に頭は「プリンターの買換え」になってしまっていて、どっちかを選ばなければならない脅迫概念にも似た状態になってしまっていました。EPSONのインクは耐水性に難がある。CANONは800の結果はないし、600ではやはり見た目がきたない・・・と悩んだ挙げ句、使い慣れたEPSONのプリンタにする事にして、PM770Cを\36,200で買って来ました。
とりあえず、プリンターをセットして、ドライバーを入れないと・・・と言う事で、7月4日(日)の夜中にメインで使っている機械に接続しました。この時、直前までインターネット接続をしており、とりたてて異常はありませんでした。800Cをどけて、代わりに770Cを置いて、ケーブルを繋いで、機械に電源を入れて、「おお、ちゃんと新しい機器を認識した。なになに、ここではドライバーを入れずに、後からCDよりセットアップしろ?
まぁいいや。手順通りにやってみよう」。CDをセットして、ドライバーを入れて、あれっ、印字できない。なんでだ??
パラレルポートの設定かな? ECPになってたはずだが・・あ、DMAがSBと競合している・・。うみゅ、ちとずらしてっと。よし。リブート。おおっ、印字できた。ちゃんとトークンも印字できる。画質はイマイチだが、なんとかみられる範囲までいじれるだろう。万事OK!!・・・めでたしめでたし。
の筈だったんですが・・・「あれっ、インターネットに接続できない???」
この時点では、シリアル系はまったくいじっておらず、なんでぇ?? と言う感じでした。初期の頃は「相手先のコンピューターから切断されました」なんてのはでたことは有るが・・・今回は「モデムが見つかりません???」 おいおいおい。TAのアナログ系はちゃんと生きていて、自宅から自宅へ、携帯から自宅へ、自宅から携帯へは全て着信しています。ふむ、ケーブルが緩んだかな?と言うのが第一感で、チェックするも、特に緩みはないし、事態も好転はしない。接続ポートをCOM2よりCOM1に変更したも駄目。仕方なく、サブマシンのシリアルに接続するも、モデムが認識されない。こりゃ、モデム(TA)が死んだな・・・。仕方なく、サブのTAであるTA777を引っ張り出すも、「いかん、ドライバーFDが行方不明だ!!」こりゃぁどうしようも無い・・・ということで、ネット接続を諦め、プリンターのテストを行って、当日は寝てしまいました。
翌日は平日の為、出社して、会社よりNTT-MEのHPをみて、ユーザーサポートに電話する事にする。HPを見てショックを受けた。無印のMN128って項目が無くなっている。まぁ、古いから仕方ないのかもしれないけどね。とりあえず、MN128V3サポート担当に電話して、事情を説明して、テストの為に、代替機を貸して貰う事にする。修理の話も少し聞いてみたが、どうも新しいのを買った方が安そうな感じを受けた。このあたりから嫌な予感がし始める。
火曜日の夜には、代替のTAも手元に届いたので、早速テスト接続をしてみる。あれれ・・・症状が変わらない・・・流石に代替TAはちゃんと稼働するだろうから、これは本体のシリアルがおかしそうだな・・でも、サブマシンに繋いでも駄目だったしなぁ・・・なんでだろ?? 念の為、代替TAをサブマシンに繋いでみる「げげっ、こっちでもモデムが見つかりません!!!」2台の独立したマシンが2台ともシリアルが(しかも、COM1/COM2共に)死ぬなんて事はちょっと考えられん。しかも、サブマシンはWin95とNT4.0と両方でテストしたのに・・・。このあたりから、暗雲がどっかりと腰を据え始めた。
水曜日 mailもそろそろ3日分まったく受信していない状態になり、幾つかの手を打つ事にした。まず、プロバイダーに連絡して、mailを何らかの形で別途受領出来る様にお願いし、サブTAのドライバーを別途ダウンロードして自宅に持ち帰った。とりあえず、メインマシンのシリアル辺りに一番暗雲が立ち込めていそうなので、サブマシンにTA777のドライバーを設定し、メールソフト(Bekkyですけど)をインストールして、受信したmailの保存ホルダーを100BASE経由でメインマシンのホルダーに入れるように設定して、接続してみた。繋がる・・mailが受信できる・・・・とりあえず、よかった。あれ、あれれれれっ????
と言う事は、サブマシンのシリアル/ケーブル/TA777/プロバイダーには問題は無い訳だ。あわてて、MN128を2台順にTA777の代わりに繋いでみる。・・・・・モデムが見つかりません。ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ つーことは・・・・やっぱり・・・・壊れている!!
2台共と言う事は・・・原因は・・・・・メインマシンのシリアルは、ただ壊れただけじゃなくて、なんかロクでも無い状態になり、接続した機器を片っ端からぶち壊す状態になっていたのかっ!!!
流石に、この仮説を検証する為に、更にモデム(TA)繋いでテストするわけにはいかんぞぉ。 この段階で、状況を整理してみると
メインマシンのシリアルポートは、使用不能の状態になっている
MN128は、DTE(シリアルケーブルを繋ぐ部分)が死んでいる。多分2台共
とりあえず、サブマシンよりインターネット接続は出来る。
メインマシンにTAを接続するには、ダイアルアップルータを買って来てネットワーク経由で接続する必要がある。
メインマシンのマザーボード交換の必要がある(かも知れない 今はP2B)
とりあえず、事態の全貌がほぼ明らかになったので、対策を考えてみたが、完全を期するなら、マザーとTAの新規購入であるが、今後の事も考えると、TAはルータの方が望ましい。安く上げるなら、メインマシンのシリアルを殺して、シリアルボードを増設すると言う手もある。この場合、ルータではなくTAを買えば済む。(TA777がスペアのTAとして使用できるから)等と思っていると、木曜日に、こんな考えをフッ飛ばす事態が発生した。なんと、スペアのTAであるTA777の電源スイッチが壊れて、通電する為には常にスイッチを押さえていないとならなくなってしまった。これでは繋がっても、マウスでちょろちょろいじるぐらいしかできないっ!! この為に、シリアルI/Fを増設して、TAはこいつを流用と言う、もっとも費用の掛からない対策が、あっと言う間に選択肢からこぼれて行ってしまいました。どうあっても、最低TAは1台入れなければならなくなってしまった。そうなったら、仕方が無い。「毒を喰らわば皿まで」である。即日ダイアルアップルータの選択に入るハメになった。まぁ、過去の経験から、YAMAHAのRA50iかNTT-MEのMN128SOHO-SL11のどちらかだろうと的を絞って、調べてみた。確かに、今現在の機能を見ると、どっちもどっちではあるが(価格も含めて)やはり、ルータにダイアルアップ機能が付帯した物と、TAにルータ機能が付帯した物とでは、素性の違いがちらちら見えて来る。一番問題視したのが、テレホーダイタイムの扱いである。幸い私は定額制のプロバイダーを利用している為に、テレホーダイタイム中は綱ぎっぱなしになっている。(勿論、過去に切断を忘れて、15時間(3,000円)は何回かムシられたことはあるが)これは、どちらの製品も充分認識している様だった。半日あーでもない、こーでもないと悩んだ挙げ句に、MN128SOHO-SL11を購入する事にした。選択の最大理由は、「トラブル時の対応の迅速さ」である 。今回を含め、過去に2回、修理にはお世話になっているが、どちらも迅速な対応を取って頂いた。通信系のメーカーとしては、こう有るべきと言う認識を持てたからである。
機器選定も終わり、また、秋葉原にで掛けて物色した。(うう、先週もんな事やっとったよなぁ)数店回って、大体\35,500〜\36,900位だったので、まぁいいやと、最安値ではないが手近の店で\35,700で購入する。丁度週末で定期が切れたのだが、定期代も投入した為に、当分は切符を買うハメになる。(まぁ、逆に言うと定期代が有ったから即時購入が出来たとも言えるが) おかげで、通信環境は無事に復活し、しかし、突如7万以上の資金が消えたのは痛かった。今どうやって定期代を含む、この穴埋めをするか思案中だ。いや、それよりも、借用した代替のTAを早く返却しないと。唯一の明るい話は、このドタバタ騒動の引き金となったCGは、まだ手直しは必要なものの、それなりに印字できるようになった事である。マザーボードも、これ以上周辺機器を破壊しないでくれると助かるのだが・・・
ダイアルアップルータの導入を考えている方々へ。何も考えないでインターネットボタン(最近のパソコンには付いている様ですね)押して接続している人は、気を付けないと、なんかある度にプロバイダーに接続新津豊島居、電話代が大変ですし、ちゃんと設定した人は、テレホーダイ時間外の接続は、面倒(勿論、以前は一々ダイヤルアップのアイコンをクリックしていた時から比べると大差は無いが) 要は、自分でコントロールしていた人には、じれったい部分が有るだろうと言う事です。私の場合、どうせ使うのは自分しか居ないし、ここでHPは公開していないので、フィルタリングなんてことは(今の所)考えていませんが、その手の話が必要だとYAMAHAの方がよかったのかも知りませんね。