第2回コンピュータ連珠世界選手権のお知らせ

第2回コンピュータ連珠世界選手権実行委員会

 コンピュータ連珠仲間のみなさんこんにちは!
 選手権大会がいよいよ1998年の7月から8月にかけて開催されます。

本競技会開催の意義

これまでの経緯

 David LeviによるMind Computers Olympiadsでは、コンピュータによる五目と連珠プログラムの選手権が行われてきました。

  1989年ロンドンでの連珠選手権ではN.Alexandrov, M. TrukhanそしてA. Grigoriev等の"Stonesystem"が優勝しました。

  そして1990年のロンドン大会では"Stonesystem"が再度優勝しました。

  1991年モスクワで"Vertex"と日本のMatsuuraのプログラムとの親善試合が開催され、"Vertex"が2:1で勝ちました。

  1991年オランダのマーストリヒでもA. ShaposhnikovとA. Nosovskyの"Vertex"が優勝しました。

  その後、第1回の五目・連珠世界選手権がモスクワで開催され、全世界5カ国から7人が参加し、A. ShaposhnikovとA. Nosovskyの"Vertex"が優勝しました。

  1992年ロンドンではA.GolubevとA. Melnikovの"Neuron"が優勝しましたが、この大会には"Vertex"が参加していませんでした。

  これらの連珠選手権に全世界からイギリス、オランダ、フィンランド、スウェーデン、ロシア、ラトヴィア、ウクライナ、日本そしてアルメニアが参加しました。

  それからしばらくこのような選手権の機会がありませんでした。

 

そして現在

 N. AlexandrovとA. Shaposhnikovは米国に、A. Grigorievはイギリス、M. Trukhanは日本に居住しています。

  インターネット上や商品として販売されている連珠プログラムがいくつかあります。

  Mr. MatsuuraとMr. Nisizonoによる連珠プログラムがWindows95用としてMYCOM社から日本で発売されています。

  また昨年日本でアップル上で動作するプログラムをいくつか見てきました。 それらはMr. NaraとMr. Hasegawaによるプログラムでした。

  A. Shaposhnikov作の"Renju for Windows"とWindows95用のA. Shaposhnikovs作のGo&Renju CD diskがあります。

  さらにスウェーデンには"StoneSystem"が、イギリスにはOxford Softworksによる"Intelligent Strategy Games"があります。

  また米国のWinning Strategies Corporationから出ているA. Sidorenko作"WinFive"のような五目プログラムもあります。

  それにSteve NeeleyによるGomoku Narabeもあります。

  また"Renju for Windows"を破った強いスウェーデン製のプログラムがあることをG. Holgerssonから教えてもらいました。

  Mr. Victor Allisには五目プログラム"Victoria"を現在の連珠ルールに対応できるように改良してくれることを期待しています。

  またG. UzulisとG. Kaminskisのラトビアチームがプログラムを作ってくれることを期待しています。

  そして我々、A. Milevsky、A. NosovskyおよびS. FilippovはWindows95用の新しいプログラム"Solver-95"を開発しました。

  インターネット上にはこの他にも連珠や五目プログラムがあります。 Korea Gomoku programを見つけましたし、おそらくこのほかにも興味深いプログラムがあるでしょう。

  ここモスクワで来る7月から8月にお互いが顔を合わせてこのようなゲームをプレイすることは意義のあることだと思われます。

  ここ数年コンピュータは劇的に進歩していますが、最適手を読むのはまだまだ十分とは言えません。

 

競技

 第2回世界連珠選手権には2つのトーナメントがあります。
 第一トーナメントは詰め連珠で、主催者から10題と各参加者からそれぞれ1題ずつ出題されます。
 第二トーナメントはコンピュータプログラム同士の対局です。
 開始ルールおよびゲームルールはRIF(連珠国際連盟)のホームページ
http://www.lemes.se/renju
にあるルールに従います。

コンピュータ連珠世界選手権ルール

第一トーナメント -- 詰連珠

 持ち時間は各問につき一時間とする。
 コンピュータは正解を時間内に示さなければなりません。
 誰でもコンピュータに挑戦することができます。

第二トーナメント

1.ROUND-ROBINシステムでトーナメントを行います。

 2.時間割り当て:最初の50手に120分、それ以降は10手ごとに10分

  注:黒は99手目を持ち時間の120分内に、同じく白は100手目を持ち時間内に打たなければならない。それ以降はあわせて20手ずつ増やしていきます。

 3.開始ルール: 珠型交替5珠2カ所打ち
a.仮先は黒を天元(中央)に打ち、基本珠型までを打ちます。
b.仮後は、仮先の示した珠型を見て、黒番か白番かを選択します。
c.白番に決まった対局者は白4を自由に打ちます。
d.黒は5手目として2ヵ所を選定し、黒石を2個置いて白番に示します。
e.白は2ヵ所の5珠のうちの一方を選択し、選ばなかった方の石を盤上から除きます。

 4.試合は2局行います。

 

*参加者は主催者へ届けを出す必要があります。参加締め切りは1998年5月1日です。

e-mailの問い合わせ先はstigma.ltd@g23.relcom.ruです。

Alexander Nosovsky
USSR, 129085, Moscow
Zvezdny bulvar 5-2-2

 TEL: 7-(095) 362-5890
FAX: 7-(095) 216-7723

 *電話は英語かロシア語でお願いします。

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(訳者注)
 本文書はToMoが日本語に翻訳したものです。正式なものではありませんので参考程度に使用してください。正式な英語の案内は例えば以下のURLを参照してください。
http://194.87.49.195/Renju/progw.htm

  A.Nosovskyさんに内容を確認しながら作業を進めましたが、誤訳など間違いがありましたら連絡をお願いします。
 この日本語訳のオリジナルは以下のアドレスの私のホームページ上に掲載しています。
http://www2k.biglobe.ne.jp/~tomo/aigames/
 またこの文書の転載は自由です。多くの人が参加してくれることを望みます。
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1998/01/30 第一版
1998/06/01 改訂第二版 開始ルールの訳が意味不明だったのを修正