第3回コンピュータ連珠世界選手権

  昨年、第2回コンピュータ連珠選手権が開催され、ロシア、アメリカ、日本そして中国からの参加がありました。次回は更に多くの国からの参加を望んでいます。
  多くの国で、五目ならべ(Gomoku)のプログラムが作られています。五目ならべはオランダのVictor Allisにより必勝法が解かれています。これについては彼のホームページhttp://www.cs.vu.nl/~victor/thesis.htmlをご覧ください。連珠は五目ならべを改良したもので、必勝法は得られていません。

  前回の大会では詰め連珠、トーナメントの両部門でVictor BarikinのBlackstoneが優勝しています。これが現在最強の連珠プログラムです。元名人であり世界チャンピオンであった河村氏はこのプログラムについて次のようにコメントしています。
「Blackstoneはトッププレイヤーと対等に渡り合うほどの棋力を持っている」

  しかし、詰め連珠トーナメントの2つの問題はどのプログラムも解く事ができなませんでした。これはプログラマーにまだ多くの仕事が残されている事を意味します。すべての人の参加を歓迎します。

  次の第3回大会は西暦2000年の夏に行われます。PentiumIIの400から800MHzクラスのCPUに64MBメモリ実装のWindows98マシンを用意する予定です。それまでにあなたのプログラムを5級の10題の問題でテストしておいてください。問題は次の場所にあります。http://194.87.49.195/Renju/default.htm
  解答をposフォーマットのファイルにして私(stigma.ltd@relcom.ru)に送ってください(zip圧縮)。

  プログラムには英語のメニューを付けて、posフォーマットファイルの読み書きができるようにしておいてください(posフォーマットについては後述)。
  ルールは第2回大会と同じです。次の場所で参照できます。
http://194.87.49.195/Renju/progw.htm

  またトーナメントで準優勝したMark Mammel氏のDOSプログラムが次のところからダウンロードできます。
http://ourworld.compuserve.com/homepages/mmammel/marksfiv.htm

  もし日本の方でしたら次の場所から日本語で情報を読む事ができます。
http://www2k.biglobe.ne.jp/~tomo/aigames/renju.html

  今後の情報をお送りするためにぜひあなたのエントリー情報をお送りください。
前回の大会の情報と棋譜は次の場所から得られます。
http://www.lemes.se/renju/computer/

posフォーマットの情報(Pascalプログラム)

 var
    Buffer : array[0..225] of Char ;
    mm:integer;
    s:string[225];
begin
............................................
  s:=Position;
  mm:=GetMaxMove(s); // mm=moves count
  Buffer[0]:=Chr(mm);
  for i:=1 to mm do
  begin
     j:=1;
     while ((GetMoveNumber(s[j])<>i) and (j<=225)) do INC(j);
     Buffer[i]:=Chr(j-1); // where is move number i
  end;
............................................
  FileWrite(FileHandle,Buffer,mm+1);
............................................
end;

連珠国際連盟RIF副会長
Alexander Nosovsky
stigma.ltd@relcom.ru

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(訳者注)
 本文書はNosovsky氏から98/12/27に届いたメールの内容をToMoが日本語に翻訳したものです。正式には原文を参照してください。

 この原文、日本語訳ともに以下のアドレスの私のホームページ上に掲載しています。
http://www2k.biglobe.ne.jp/~tomo/aigames/
 またこの文書の転載は自由です。多くの人が参加してくれることを望みます。
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1999/01/02 第一版