連珠定石データベース青葉フォーマット暫定仕様書

2000/05/07 Ver.2

by ToMo
 
 

概要

連珠用の定石データベースフォーマットです。次の1手形式のデータベースです。
「伊達五目」の思考ルーチン「青葉」で使用しているため青葉フォーマットとしました。
 

ファイル構成

各手数ごとに1ファイルとします。ファイル名の命名規則は備考を参照。
 
 

ファイルフォーマット

1byteのASCII文字のみを含むテキストファイルです。
1行1レコード。1レコードの長さは可変。
レコード中のデータの区切り文字は1つ以上のスペースです。
 
 

ヘッダー部

次の情報を1レコードに記述

フォーマットバージョン番号(VER)
ヘッダーレコードを除くレコード数(TOTAL)
手数(COUNT)

注:現在のフォーマットバージョンVERは210です。

C言語での変数型情報(この型で扱える範囲内の数字を使用すること)
VER:int型(16ビット)
TOTAL:unsigned int型(32ビット)
COUNT:unsigned char型(8ビット)
 
 

データ部

次の情報を1レコードに記述。これをレコード数(TOTAL)の数だけ繰り返す。

ID番号(ID)
石の位置(P)を手数(COUNT)の数だけ
候補手(石の位置Qと評価値VAL)

C言語での変数型情報(この型で扱える範囲内の数字を使用すること)
ID:unsigned int型(16ビット)
P:unsigned char型(8ビット)
Q:unsigned char型(8ビット)
VAL:int型(16ビット)
 

ID番号(ID)
定石データのID。ただし0から1023まではシステム予約。1024以降が設定可能。

石の位置(P)
盤面の左上を0としてその右を1、下を15として0から224までの数字で盤面の座標を表現する。
黒,白の順に記述する。手順は途中で連珠ルールに反するものは認められない。

候補手(Q,VAL)

石の位置Qとその位置の評価値VALを一組として候補手とする。現在VALは未使用のため0を記述。
候補手は複数記述可能。
 
 

備考

「伊達五目 Ver.2.9.x」の定石エディタで読み書き可能です。

「伊達五目」の定石エディタではファイル名をaoba+手数を表す3桁の数字+拡張子(.adb)としています。

例:白4まで終わって次の黒5に対する定石ファイルは
aoba004.adb
になります。
 
 

旧バージョンからの変更点


「伊達五目 Ver.2.12」ではフォーマットバージョンVER200となっておりVER210とは仕様が変わっています。
VER 200でのヘッダー部は2行になっています。またデータレコード部に記述できる候補手は1つのみです。

1行目: フォーマットバージョン (200)
2行目:  レコード数(3行目以降の総行数)
3行目以降: データレコード部

VER210フォーマットのデータは「伊達五目 Ver.2.12」では読み込みできません。ヘッダー部を変換する必要があります。その際にデータレコード部は変更する必要はありませんが、第一の候補手のみ表示されます。
 

フォーマット拡張予定

伊達五目 Ver.3以降ではVER210のフォーマットを採用する予定です。

詳しくはhttp://www2k.biglobe.ne.jp/~tomo/に情報があります。
 

履歴

2000/05/07 暫定公開版Ver2
1998/07/28 暫定公開版

以上