7月16日 インターネットの功罪
先週は暑いときにはクーラー使いましょうなどと言っておいて、すっかり夏風邪をひいてしまいました。う〜ん、無責任ここに
極めりって感じですかね?俺は既に新居で寝起きしているのですが、なおこの方は徐々に荷物を運ぶことになってます。運が悪く
冷房が効き過ぎた中に投じられた彼女も俺同様にダウン...なおこの同僚のみなさんご迷惑おかけしてます...(ってあんまり書くと
怒られるかも?)今年の夏風邪はまず喉が痛みます。次に関節痛が襲い、最後に熱がど〜んと押し寄せるって感じです。たまたま
昨日はお休みでしたので少し静養してそろそろ復活!ってな訳で起き抜け一発目はこのコラムと...
今回はインターネットの功罪って事なんですが、ご存じのようにインターネットはここ5年くらいで爆発的に普及しました。
その急速な普及にたいして色々な問題点も指摘されているようです。まず、よく話題になるところでインターネットの匿名性に
ついて考えてみます。俺は自己紹介にもあるようにはっきりと自分の姓名を名乗っています。これは情報を発信する側の責任だと
思っているからです。インターネットではないですが、通信局は必ずコールサインを出す事が義務づけられています。実は携帯電話
などもその例に漏れないのですが、機械的に自動でコールサインを出していると記憶してます。(違っていたらごめんなさい)
ラジオやテレビなども番組の終わりなんかにコールサインを出してますよね。NHKの番組終了の時に国旗が背景なってるあの画面
です。もちろん民放でもやってます。ホームページは電波局ではないですが、情報を発信する以上その責任を明確化するためにも
管理者は最低限の情報を開示すべきだと言うのが俺の立場です。でも、それが問題になる場合もあります。例えば女性の場合に
氏名やメールアドレスを公開することによって、ストーカーの被害に遭うと言ったような深刻な問題を抱える場合さえあります。
ですから俺は全ての人に姓名を公表するべきであるなどとは言うつもりはありません。ただ、正しい情報を提供するという立場に
立った場合、その信頼性を得るひとつの手段として考えてみるべきではないかと思う訳です。無闇にインターネットの匿名性を
煽る現在の風潮には俺は同調出来ません。最近は初心者用のパソコンテキストを見てもインターネットで本名を公開しないように
しましょうなどと書いてある始末です。名乗りも出来ないほど無法な場所だとは少なくとも俺は思っていません。日本で6年位前に
インターネットが普及し始めた頃はマナーとしてインターネットではハンドルを使ってはいけないと言う暗黙のルールが存在して
いました。これは当時パソコン通信で匿名によるネットでの暴言騒動が続きそれに嫌気を刺した人々が新しいシステムではそういう
人々から独立してモラルを確立しようとしたからです。しかし、パソコン通信の常識をそのままインターネットにに持ち込む人が
続出し中にはインターネットを使った犯罪に手を染める人間まで出てくる始末になってしまえば自衛の手段として姓名を隠すことも
やむを得ずといった形になってしまいました。それが今では常識に変化してしまっています。これはその歴史の中で起こった事実で
あり、それ自体を非難する気は毛頭ありません。しかし、そういう事が起きない安全なネット環境を構築する努力を今まで企業や
政府、小さい所では個人がして来たかというと疑問です。インターネットに繋がることが文明ではないはずです。文明とはその中で
モラルの確立が行われ普及するものだと思います。企業論理が優先になりインターネットは儲かるなどと盲信した純利至上主義が
その急速な普及に輪をかけその構成要素の質を忘れてしまっていたのではないかと思う訳です。確かにインターネットがもたらした
利便性は大きなものがあります。一方で失ってしまったものは何かないでしょうか?俺はインターネットとはコミュニケーションを
図る為のツールのひとつだと考えています。ですからメールや掲示板への投稿は非常に嬉しいですし、人との繋がりを感じる事が
出来ます。でも、それが有効に使われているのか?というと疑問に思うこともしばしばです。新しいプログラムを発表すると直後に
アクセス数が一気に伸びます。これはこれで嬉しいことなのですが俺のメッセージに対する答えはなかなか聞く事が出来ません。
これはコミュニケーションツールと考える俺にとっては非常に残念なのことなのです。一方通行ではコミュニケーションは出来ない
ですからね。かといってそう言う人々を非難する訳ではありません。それぞれの考え方があって良いはずです。俺の考えを強制する
ことは出来ないですし、俺の努力不足を指摘されれば頭を下げるしかないですからね。
ちょっと話しがそれて愚痴っぽくなってしましましたね。元に戻しましょう。インターネットは確かに便利です。俺の場合これが
なければ仕事の30%くらいは確実に落ち込んでいるでしょう。また、プライベートに於いてもメールやこのHPを使うことによる
俺自身が学ぶべき事は数知れずありますし、今までも色々教えて頂きました。ただ、便利さ故にそれにあぐらをかいて何もしないと
言うのではいけないような気がします。私はうちのスクールの生徒さんに良く言います。インターネットは情報を得るだけでなく
提供する場でもあるんですよ。と...すなわちテレビやラジオ、新聞のように一方的に情報を受け取るだけではインターネットの
楽しみの半分しか判らないことになるのではないでしょうか?ちょっとの勇気を出して参加してみて下さい。そして健全な姿で
楽しめるようにみんなで努力してみましょう。その過程ではきっと新しい発見があるはずです。オリンピックは参加することに
意義があるそうですが、インターネットも同様です。観客でいるうちは選手の楽しさは判らないものですからね。