9月17日 俺がやる経済対策
日本の不況が言われ始めて久しいですが、未だ暗闇の中と言った感じですよね。不況は我々の生活を確実に脅かし失業者が増え、
治安は悪化し、と言ったところで救世主のごとく小泉首相が圧倒的な世論を背景に総理大臣に就任し、構造改革なる国家体制の
変革により、システムを改善し不況を脱出すべく努力しているようです。そんな折りにアメリカでテロが起き、戦争に発展しそうな
雰囲気が漂い始めて経済にとっては悪影響を避けられません。日本も同盟国としてなんらかの協力をせざるを得ず、色々言われて
いますが、自衛隊の武装派遣など憲法上出来るはずもなく、金銭面でのサポートと言った感じがメインになるような気がします。
湾岸戦争の時もそうでしたが、「金は出すが人も出さずに対岸の火事を決め込む日本という国はけしからん!」などと世界の批判を
浴びてしまおうが、この経済危急の中でも大量の金銭的援助をすることになるのでしょう。と、すれば日本の不況はさらに泥沼...
株価も東証で日経平均が1万円を割れるという深刻な事態になっているにも関わらず、テロの影響をことさらに強調して一時的な
ものであると錯覚させようとする意志があるのではないか?と勘ぐりたくもなる情勢です。
さて、俺も一応10年くらい前は大学で経済学を学ぶ学生でした。経済のいろはくらいは知っているつもりですが、そういう
学術論で解決出来る時期は過ぎているように思われます。金が少ないのなら日本銀行がバンバン新札を刷ってしまえば良いじゃ
ないかと言う話しもたまに聞きますが、これに近いことは実際に行われています。総量規制と呼ばれる処置で多少のインフレに
なっても通貨の供給量を上げようと言う考えです。ただし、これをしても全員に同じようにお金が配分されることになれば物の
価値が下がるだけです。例えば今までの倍の給料を貰えるようになってもインフレで物の値段が倍になってしまえば、意味がない
訳ですよね。新札を増刷するだけでは当然ですが、解決にはならない訳です。江戸時代に経済概念が未熟だった性で幕府はこれと
似たような政策を摂り、超インフレを起こし米相場が急騰するなんて事が置きました。似たような事は豊臣政権末期にも起こって
いるとされています。要するにお金に限らず、価値は基本的に稀少であることで価値になるのであり、ちまたに溢れてしまえば
相対的な価値が下落する事になるわけです。夕食の買い出しに車一杯の現金を積んで行く様はあまり想像出来ないですよね?でも、
世界では過去に同じ様な過ちを犯しそういう状態になった国も数多くあります。インフレ率が年1500%なんて信じられない事が
経済の中では起こり得ます。1500%インフレだと1個100円のお菓子が1年後には1500円になってる訳です。これでは月給を100万
貰っても焼け石に水ってなものです。
そろそろ俺の無茶理論をおっ始めますよぉ。じゃ、どうすりゃいいの?となりますよね?政府でも秀才の方々が色々考えている
はずなのに不況を脱出出来ないのに俺みたいな奴が言う意見なんかどうだか?とも思いますが取りあえずやってみましょう。
日本は本当に貧乏国になったか?と言うと答えはNoです。現在までIMFを中心とする国際機関からの借り入れはない訳で日本の借金は
すべて国債による国民からの借金。言い換えれば税金の前借り状態な訳です。すると国民は金を持っているのか?となるとこれが
世界でもトップクラスの預金高を持っています。原因として考えられるのは将来への不安から国民の貯蓄意識が高まり本来消費
されるべき金銭が預金に回り市場が不活性になり、設備投資が鈍り生産縮小が行われ解雇を始めとするリストラが断行され失業率が
上がる。すると、まだ、失業していない人はさらに不安になり将来の為にと貯金をする。と言った悪循環にはまる訳です。ですから
将来に備えた銀行預金などは結構豊富にある訳です。ないのは消費者の購買意欲と言うことになります。その購買意欲を促進する
為にと称して数年前に商品券のバラまきをするなんてとんでもない愚作まで飛び出した訳ですが、ご存じの通り日本はまだ不況です
確かに一時的に消費を刺激することにはなったでしょうが、継続的多量の消費を生むという政策ではありません。すなわち前述の
インフレ政策と大差なかった訳です。じゃ、どうするのか?さっき、俺は銀行預金は一杯あると明言しましたが、実際にはそんなに
持っていないよ。という人もいるでしょう。と言うよりそういう人が大半です。要するに金持ちがたっぷりと預金をして多くの人は
爪に火を灯して倹約すると言う図式な訳です。ここで結論を言いましょう。期限を区切って3000万以上の預金を国庫に没収して
しまうのです。そんな無茶な政策が出来ないことは判っていますが、どっかで一度清算するならば金持ちから税金を多く取るなんて
ちゃちな事言わずに消費に回さない非協力な人間の預金を没収です。ここで期限を切ると言うのがミソです。その期限内に預金の
多い人は金を使おうとするでしょう。それが無駄遣いであろうがなんであろうが3000万以下に預金を減らさなければ没収です。
必死に使いますよ。家を買おうと貯金して居た人も「もう少し下がってから」なんて悠長なことを言ってられません。即買いです。
需要が伸びれば供給が伸びるのは経済の基本原理です。あっと言う間に経済は復旧。金持ちは3000万円を元手に再スタート。
国は没収した金額と経済活動の活性化による税収の増分で国債を償還。我々一般人は今まで通り景気の良くなった平和な日本で生活
出来るって寸法です。
でも、平等の原則なんかを盾に絶対に出来ない政策でしょうね。財産権を国が侵す事になりますし...でも、庶民の為に思い切った
改革ってのはこれくらいの事をやって始めて言えるんじゃないですかね?