10月9日 ウィルスについて

 今回はまともに月曜更新です。ちゃんと更新してないとこのコーナーの前身である「気まぐれ日記」と同じ末路になるので、

少しでも意識しながら月曜更新を守ろうと固く心に誓う...訳ないかぁ...

 さて。今回はウィルスの話しです。もちろんこのコーナーでウィルスというからにはコンピューターウィルスのことになります。

ウィルスには様々なタイプのものがありますが、これは人間にもインフルエンザウィルスだのHIVウィルスだのエボラウィルスだの

色々とあるのと同じです。中には人間と共有するタイプのウィルスもありサイバーテロの細菌兵器として使われるのではないかと

このご時世緊張が高まっています。(大嘘ですよ。)ちゃんとした話しもしておきましょう。ウィルスはコンピューター間で広がる

伝染性を持った悪意のあるプログラムの総称です。伝染性のないものをワームと言って区別(人に例えれば寄生虫って事かな?)

することもありますが、広義の意味ではワームもウィルスです。空気感染や接触感染などはするはずもなく、所詮プログラムです

から、感染経路はメール、ウェブ、ダウンロード、FDなどに限定されます。もっとも多い感染経路はメールからですね。でも、

考えて見るとメールで感染すると言うのは本来おかしなことです。なにがって?メールはもともと文字情報でありプログラムでは

ないですから、ウィルスを直接送ることが出来ないはずなのです。ところがメールでも感染する事例はあります。これはメールに

添付という機能が多くの場合搭載されているからですね。Outlookをお使いの方ならクリップマークのついたメールと言えば思い

当たるかもしれないですね。インターネットメール(以降は単にメール)は本来文字情報しか送受信できません。それじゃ不便だと

言うことで考えられたのがこの添付と呼ばれる方法です。プログラムデータをバラバラに解して文字データに置き換えます。この

事をエンコードと呼びます。これで送る準備は出来ますので送信すると受け手の方では逆に文字データを元のデータ(バイナリ)に

戻す作業をします。これをデコードと呼びます。この作業をメーラーが自動に行うことで文字以外の情報を送る仕組みになっている

訳ですね。以前はこれを手作業でやったんですよ。(ほんと数年前の話しなんですけどねぇ...)で、自動でやってくれるのは便利

なのですが、これによって意識をあまりすることなくプログラムデータも簡単に送受信してしまう事が出来る訳です。するとなにも

対策をしていない場合にはウィルスにやられてしまうことも考えられます。でも、所詮はウィルスもプログラムです。起動しないと

感染することはない訳です。俺のところには年間数件のウィルスを含まれたメールが届きますがまだ感染させた事はありません。

面白いのでフロッピーに閉じこめて数種類飼ってます。(嘘です。本当は全部消してます。)要するに開かなければ感染しないのが

通例です。もっとも最近ではウェブやメールでもJAVAと呼ばれるプログラムを動かせるものが増えていますので、これで作られると

HPを見ただけで感染するなんてやっかいなものも無い訳ではないのですが...

で、基本的な対策をお話しましょう。まずは添付ファイルは不用意に開かないことです。例え友人から来たものであっても、その

友人が知らないうちに感染して送られて来ることもある訳です。ですから添付ファイルにはまず注意が必要です。HPをブラウズ

するときにはJAVAアプレットを無効にしておき、どうしても必要なときだけ機能させるようにしましょう。IEを使っている場合は

セキュリティーレベルを高にして、必要に応じて中に切り替えるなんて方法で対処出来ると思います。で、自分で添付メールを

送るときにはきちんと自己責任でウィルスチェックをして相手にチェック済みであることとどのような内容のデータを添付したかを

本文中に添えるなんて事はマナーでもありますね。逆にそういうマナーを守ったメールでも新型のウィルスに感染している危険は

ありますから開くときにはきちんとチェックをかけて置きましょう。ちょっと出費になりますがインターネットを使う上では必ず

ウィルスチェックのソフトを導入するようにしたいですね。このチェックソフトも常に最新に更新していないと意味がありません。

ウィルスも進化しますからね。では、ウィルスを何のために誰が作るのでしょう?この問いに関して正確な回答はありませんが、

多くの場合は愉快犯ですね。混乱を楽しんで自分のプログラム技術をひけらかすのが目的です。他にはサイバーテロと呼ばれる

電子機器の破壊を目的にしたもの。例えばある会社の受注システムを機能停止にすれば他の会社が儲かる訳です。そこからこそっと

利益の恩恵に与るなんて図式は容易に想像出来ますよね。それがインターネットなどを通じて外部に漏れるなんて事もある訳です。

ウィルスといっても人間のウィルスと一緒でまずは予防、そして感染した時には正しい対処さえしていれば怖がることはないです。

自分には関係ないと思ってる人が一番危ないですからね。自分の事としてしっかり認識する必要があります。俺が去年1年間に

見かけたウィルスは7種11件もありました。これはプロである俺だからすぐに気付いて対処出来たものの、感染してしまい

泣く泣くHDをフォーマットした事例もありました。バックアップと感染予防。面倒ですが大事な事ですね。