10月29日 FD時代終焉?
今回はFDがそろそろ終焉を迎えそうな事について語ってみようと思います。FDとは大門太さんのイニシャルで...ってそんな
訳ないな...(大門太って方いたらすいません...)フロッピーディスクのことです。俺のようにパソコンに20年もかかわっている
人間にはパソコン黎明期に画期的大容量記憶装置として憧れだったFDが最近影を潜めつつあるのは隔世の感じがしますね。
普段見慣れたFDはプラスチックに囲われた3.5インチを思い浮かべると思いますが、他にも5インチや8インチなんてものも
ありました。両面が磁性体になった2HDと片面のHDDとの2種類があり、HDDはワープロ用として広く使われていましたが、
ワープロ専用機がパソコンに取って替わられ、現存しているワープロ専用機も容量の増大やパソコンとの親和性の問題で2HDを
採用しているものが多いようです。約20年に渡って持ち運びの出来るデータとして重宝されたFDも記憶容量の不足から最近では
使われる機会がめっきり減ってしまったように思います。現に最新のパソコンではFDドライブを搭載していないものも多く存在し
アップルなどは既に現行発売機種全てがFDドライブを搭載していません。
でもね。職業柄色々なパソコンを触ったり、初心者の方と接する機会が多い訳ですが、実際にはデータの保存はFDにするもの。
FDは非常に信頼性が高くて安全なものと言った話しをよく耳にします。もちろん勘違いなんですけどね。データ保管媒体として
いかにメジャーであったかを物語るには充分ですね。ドラマなんかでFDをパソコンに差し込んでカチャカチャっと操作すると、
3Dのいかにもなんて画面が展開されて急転直下、事件が解決なんてのもありましたが、絶対嘘です。容量が足りません...こんな
間違った認識が保存=FDなんて事になったんだろうなぁ。と時々思いますね。
では、なぜFDが終焉を迎えそうなのかを検証してみましょう。前述の通り大きな原因は容量の不足です。パソコンの高性能化に
伴いデータは大きくなる一方です。FDの中でももっともポピュラーな3.5インチの2HDの場合その容量は1.44MBしかないので
下手をするとビットマップの画像など1枚さえ保存出来ない憂き目に合います。FDはその携帯性により移動媒体としてよく利用
されて来ましたが、インターネットが発達した昨今、わざわざFDを破損の恐れがあり、しかも到着に数日を要する郵送なんかで
扱うことは希です。この高速インターネット時代にはFD1枚分の容量などメールに添付して送ってしまった方が手間がありません
あとは耐久性の問題です。元々薄いフィルムに磁性体を塗っただけの耕造ですから、熱などで簡単に変化して壊れます。他にも
磁石なんかに弱いですから、モニターやテレビ、冷蔵庫など大型家電の近くに放置していてもデータ破損の可能性がありますね。
で、なぜかいまだに周辺機器のドライバーをFDでしか提供していないメーカーもあったりします。パソコンにFDが搭載されなく
なりつつある今、困ったことです。先日もLANの工事をしたのですがその際にLANカードを認識させるドライバがFDでしか供給
されていませんでした。普段ならインターネットで発売元にアクセスしてDLするところですが、工事はインターネットを通す為の
LAN工事です。当然、ネット環境がありません。アナログモデムで繋ぐことも考えましたが、ドライバの容量をアナログでDLする
時間やアナログ用にネット環境を整える時間が無駄です。結局デジカメ用のスマートメディアを使ってデータの移動をするという
手段に出てうまく行きましたが機転が効かなければ職場に帰ってCD−Rに焼き直すことになるところでした。工事環境の事前調査
不足と言えば俺の手落ちですが、実際には行ってみなければ症状や要望が判らないケースなどいっぱいあります。メーカーには
現状に即して早くCD媒体への必要ソフトの移行をお願いしたいものです。
さて、使わなくなったFDですが、なんとか活用は出来ないでしょうか?ひとつは滑り止めのゴムでも張ってコースターに使う
なんて事を考えます。他にはディスクと言う名称の通りフリスビー替わりに投げて遊ぶか...でも、1000枚以上あるんですよねぇ...
CDなら鳥避けになりますが、(田んぼや畑によくCDぶら下がってます。光るものに警戒するらしいです。)FDではそれも
無理ですし、憧れの媒体も今や時代遅れですかねぇ。
もしかするとパソコンのひとつの時代が終わろうとしているのかもしれません。それでも、時々FDにファイルをコピーしてる
自分を見つめるときに「最近の人が見たら笑うのかな?」なんて思ってしまうのは歳の姓でしょうか?