11月12日 ビリヤードの季節

 ビリヤードは室内スポーツですので、基本的に季節感なく年中出来るスポーツなのですが、それでもやはり旬というものが

あったりします。現に冬はプロの日本一決定戦である全日本プロトーナメントやアマチュア最高峰と呼ばれる公式戦も何試合か

組まれています。なぜかというと俺が思うにテーブルコンディションが良いためだと思うんですよね。寒いから良いのではなく

乾燥してるから良いんですけどね。なぜ、乾燥してると良いかと言うとラシャ(テーブルに張ってある布)のコンディションが

良くなります。布は湿気を吸いやすいですから湿気が多いと歪みが生じて正確なボールの転がりに繋がらないことがあります。

最近でこそ無くなりましたが、湿気を飛ばすために昔は夏でもテーブルの下に火鉢を置いていたなんて話しもあるくらいです。

次にクッションですね。クッションは湿気を含むと膨張し正確な反射角を得られないことがあります。俺もそうですが、他の

お店のテーブルで一番気になるのはクッションの違いなんですよね。それを微調整するのも実力のひとつなのですが、出来れば

正確なクッションで調整なしにプレー出来るのが理想である事には変わりません。一般にクッションに跳ね返るボールは入射角と

反射角が等しいと言われていますが、それは理論上でしかありません。湿気の具合により入射角より反射角が小さい状態になる

ことがあるわけです。このことを一般に短く出るなんて表現を使います。この短いクッションってのはやっかいもので、その分

ボールの動きが遅くなる。遅くなるとラシャに湿気がありますからボールの動きが不安定なる。かと言ってそれを無視出来るように

強めにショットすると、ポケットの周りもクッションで出来ていますから、テーブルの内側にはじき返され易くなると...

さらに湿気はボールにも作用します。ボール同士が当たった瞬間に弾けるようなイメージがありますが、その接触してる僅かな

時間に差が出ます。湿気によってボール同士が触れている時間が長くなる訳です。するとボールは狙っている位置とずれた方向に

飛び出して行きます。このことをスキッドと呼んでいますが、プレーをしている中では非常にやっかいな現象です。湿気以外にも

原因はありますが、湿気が多いとさらに置きやすいと...

 さらにキューにもその影響は出ます。キューは多くの物が木で作られていますので、湿気を含みます。すると膨張して滑りが

悪くなったり、打球感が悪くなったりします。さらにボールを捕らえる革製の部品であるタップも反発力が弱まりいわゆるキレが

悪くなる事に繋がります。さらに、プレーヤー自身も湿気が多いと関節の影響なのか同じ姿勢を維持するのが難しい傾向にある

ようです。特に俺のように膝に古傷なんかがあった場合には最悪です。膝の柔軟性が失われ痛みとフォームのぎこちなさに閉口する

寸法です。

 他にもビリヤードの環境要因は色々あるのですが、多くの影響を出すのは湿気です。だからと言って雨の日にはプレーしないと

いうのは違いますよ。試合当日が雨ってこともあるわけです。そのコンディションに合わせてベストの試合をするのがプレーヤーの

技量ということにもなる訳で、他のスポーツでも例えば野球であればぬかるんだグランドでプレーしないといけない場合もある

訳です。そういうときだってそれようの捕球法で対処し、普段と変わらぬプレーが出来るのが名プレーヤーな訳ですね。同じ事だと

思います。でも、やっぱりそうは言っても出来ればコンディションの良い中でプレーをした方が良いプレーも出やすいし何より

プレーヤー自身が楽しいです。そう。湿気の少ないこれからの季節はビリヤードに取って最高のシーズンなんですよ。ちょっと外は

寒いですが、ビリヤード場に入ってしまえば暖房が効いてます。ちょっと友達を誘って、または一人でふらりとビリヤード場に

足を運んでみませんか?行きつけがない?うちのお店に遊びに来てください。そして気軽に俺に声をかけてくださいね。

えっ?場所を知らない。ちゃんとホームページ出してます。(ビリヤードセブン)お待ちしてますよぉ〜