12月12日 結婚式&新婚旅行

 前回は新婚旅行中につき1回お休みを頂きました。すいませんでした。まずは無事帰国した事をご報告して置きます。

さてさて、結婚式なるものを初めて(って何回もするものではないけど...)やった訳ですが、これは全てなおことの共同作業の上

成り立っていることは充分理解しているのですが、さすがに1週間以上前の事とて記憶の曖昧になっている部分等もあり、俺の

視点から見た式&旅行って事でコラムを進めます。なおこには本当に色々と一生懸命やってもらった事は付け加えて置きます。俺が

一人で大変だった訳ではないのでその辺もちゃんと書いておかないとね。

 さぁ、日付は遡り式の前々日11/29です。取りあえず翌日には式場に持ち込みの品を運び込まないといけないので、こちらで作る

資料の類を最終調整しながら一気に印刷します。今回、俺達が作ったのは席次表とそれに伴う自己紹介などの入った披露宴のパンフ

受付に飾られるウェルカムボード、2次会参加の方へのお礼のカード等です。結構がんばって作った事もありなかなか好評だった

ようです。そして、それを翌30日になおこが式場に搬入してくれました。俺はなんとまだ仕事が残っていたので、最後の仕事を

仕上げて、なおこと合流して、なおこの実家に挨拶に行きます。当日はそれぞれの家から出発の予定だったのでなおこを実家に残し

帰宅します。家で一人テレビを見ながら「いよいよ明日かぁ」などと感傷に浸っていると友人から電話が...すでに-2次会なる

飲み会がスタートしており、その後-1次会、披露宴、2次会とのスケジュールとの事。相変わらず友人達は気合いが入ってます。

午前7時になんとか起床し眠い目を覚ますべくシャワーを浴びます。新郎が式に遅刻などすると大変なので移動中のなおこから

シャワーを終えたタイミングでモーニングコール。ぼつぼつ家を出ることにします。俺の移動は電車。誰も今日これから式を迎える

新郎とは思わないだろうなぁ。と思いながらトレーナーにセーター&ジーパンという軽装で式場に向かいます。式を挙げたのは

新横浜にあるソシア21という結婚式の専門式場。新横浜から無料の送迎バスに乗り込みました。そこの一番前の席に座っていた

人に声をかけられます。「およっ誰?」と思うと10数年ぶりに再開した今日主賓でわざわざ神戸から来て頂いた学生時代の先輩が

そこには居ました。式場までの僅かな時間でしたが懐かしさがこみ上げて来ます。式場に着くやすぐに呼び出しがかかり、俺の

着替えが始まります。股引にU首のシャツを着てくるように言われていたので前述の軽装の下に既に装着してました。う〜ん、股引

なんて履いたことなかったですが、暖かいんですよねぇ。これが元で癖になった人もいるんだろうなぁ。そしてオジサン街道を

ひた走る事になるんだ。きっと...俺は今回だけ〜などと詰まらないことを考えながらタキシードに着替えます。当然花嫁の方が

時間がかかるのでなおこは30分前に入って支度しているはずなのですが、この時点では会ってません。待合いの専用エレベーター

付近で数十分待たされます。う〜ん、こんな所でウロウロ待たされるくらいなら受付に行って来てくれる人を出迎えたいなぁ。

なんて思うのですが、そこは勝手に振る舞うと式場の人にも悪いのでじっと我慢の子です。なおこが純白のウェディングドレスに

着替えて俺の前に現れた時にはちとびびりました。まぁ、試着でドレスを着た所は何度が見たはずなのですが、髪型、化粧までして

会うのは始めてです。うむ。綺麗な花嫁じゃ。それに引き替え俺は大丈夫なのか?なんて思ってると「新郎は体格が良くて服が良く

似合ってますよ。」なんてお世辞をお付きの人に言われたりする。今、冷静に考えると「太ってるって事?」なんて思うわけですが

その時は、まんざらでもないから恐ろしい...そして親族紹介なのですが、ここでちょっとハプニング。親族が集まりません。時間が

ないので集まった人だけで親族紹介をします。紹介も終わりになる頃、すぐ下の弟家族が駆け込んで来ます。折角なので自己紹介を

してもらうと「新郎の次男です。」お〜い、俺にはそんな大きな子供は居ないぞ〜俺の次男じゃないだろ〜とひと笑い起きた所で

なおことお義父さんと一緒に式のリハーサルに向かいます。先ずは俺が神父の後に続いて入場します。そして、お義父となおこが

入場し、途中で直子を受け取り壇を上がる手はずです。まぁ、やるのは始めてですが、見るのは友達の式で何度も見てます。それに

今回の主役はなんと言っても新婦です。なおこは「きれ〜い」とか言われても俺に「かっこいい〜」なんて声はかかりません。まぁ

ひがんでも仕方ないので、緊張しながらなおこが来るのを待ちます。なおことお義父さんが立ち止まり、神父に促され迎えに行く

事になります。ここで第2のハプニング。お義父さんなおこを俺にくれるのを直前にためらったのか?(実際には緊張されていた

だけでしょうけどね)なおこの手を俺に渡してくれません。俺は小声で「お義父さん、お嫁さんを下さい」その後はさすがでしたね

何事も無かったようにすっとなおこの手を俺に預けてくれました。式は順調に消化されて行きます。賛美歌を歌う場面では俺は元々

小さい頃から教会に通っていたので、賛美歌は大きな声で高らかに歌うものだと思っていたので新郎とは思えないほど大声で歌い

後でなおこに「びっくりした」と言わしめる事に成功(?)しました。式が終わり退場すると教会の下の階段のところにみんなが

待ってくれていました。フラワーシャワーとクラッカーの中、幸福を噛みしめ一段づつ降りて行きます。途中でなおこが立ち止まり

後ろ向きでブーケトスをします。綺麗に弧を描いたブーケはなおこの友人の腕の中へストライク!式場の人が言っていましたが

なかなかあれだけ綺麗なブーケトスはないそうです。俺も贔屓目かもしれませんがそう思いましたね。ブーケを受け取った人が次ぎ

結婚するらしいですから、是非そうなって欲しい物です。(なおこのお友達ですからお名前は伏せて置きますね。)

 そして、写真撮影があり披露宴が始まります。司会は高校時代の友人で掲示板にもよく現れる小倉にお願いしました。これがまた

大ヒット。「お前はプロか?」と思わせる程の腕前でテキパキ事を運びます。彼が来ていたモーニングですが、あれを自前で用意

出来るのはただ者じゃないです。結婚式を予定している方がいましたら紹介しますよ。紹介料は安くしときます。(笑)

最初の入場はマライヤ=キャリーの「恋人達のクリスマス」に乗って手拍子の中入場です。拍手での入場ってのはよくありますが、

手拍子ってのはちと記憶にないかもしれないですね。のっけからボルテージ全開です。司会の方から生い立ち、馴れ初めの紹介が

ありました。今までここでは秘密にして来ましたがもう披露宴で公開してしまったので、ここでも公開して良いと思いますので、

馴れ初めだけ...実は今年の春なおこから一通のメールを貰います。それはこのページを見てくれたものでした。内容を要約すると

「ビリヤードに興味があるけど何から始めて良いのか判らない。ルールも知らないし、友達で詳しい人もいない。出来れば

アドバイスが欲しい。」と言った内容だったように記憶してます。(過去のメールを漁れば判るんですが、正確さよりも事実の方が

重要ですからね。)何度かメールを交わした後、実際に会う機会に恵まれます。その後、正式に付き合い始めて翌月にはプロポーズ

ってのが、真相です。で、話しは披露宴に戻ります。先ずは新郎の主賓挨拶。俺は自分で会社をやっているので、上司なる人が

いません。そこで、前述の学生時代の先輩にお願いすることにしたのですが、なにせ会っただけでも感激です。新婦が泣く前に新郎

ボロボロです。新婦用に用意されていた涙を拭くガーゼをむしり取り先輩のありがたくも懐かしい声に耳を傾けます。そして新婦側

主賓であるなおこの勤め先の課長さんに挨拶を賜ります。なおこの仕事振りをちょっと垣間見て「ほ〜っ」関心したりしてました。

その次は乾杯です。こちらは中学時代の先輩にお願いしました。インターネットで再開した先輩とは3年前に一度会ったきりでした

20年のうちで2回目の再開です。先輩は俺の中学時代の憧れだったんですよね。そんな人がわざわざ来てくれて乾杯の音頭を

取ってくれる。またも号泣です。(ちなみになおこは落ち着いてます。)そこまで済むと今度はお色直しで退席します。俺は紺の

服に着替え、なおこは純白のウェディングドレスから薄紫の華やかなドレスにチェンジです。そして、キャンドルサービスになるの

ですが、会場に入ってからしばらく時間があります。(このときは会場後ろの幕の裏にいる)会場内は主人公がいないはずなのに

大盛り上がりです。どうなっているのか中を覗きたいもののそうも行きません。やがてFIFA(国際サッカー連盟)の公式ソングで

あるFIFAアンセムに乗って幕が開きます。(場所が新横浜なので使ってみました。俺が強く希望したんですけどね。)そして、

テーブルを回る時には曲目がチェンジ!エリック=クラプトンのザ・ギフトが軽快に流れます。これは映画ハスラー2のテーマ曲です

そして、3曲目は映画「You gat mail」のテーマ曲。そう二人を繋いでくれたビリヤードとメールを2,3曲目で現してみました。

キャンドルサービス最後のテーブルではお茶目な友人達がキャンドルを隠してしまうなんてよくある儀式もあり、ちょっと慌てます

その後、親戚、友人の祝辞(ここでなおこは感激で涙!立場がようやく逆転!と思ったら俺も貰ってました。)、なおこの友人に

よる余興と続きます。全部嬉しかったのですが、敢えて無理に選んで俺となおこの双方から代表させて頂きますと...

俺の友人であるウェスト動物病院院長の濱田には参りました。学生時代はブランデーを麦茶のように、ワインをブドウジュースの

ように飲み、走り屋で峠を攻めまくり無茶するし、大学を留年したことまでばらす始末。...まぁ、多少の誇張はあるにせよ事実

なので抗えませんが...新婚旅行の土産に名産のコーヒーはいらないと断言したので、きちんと土産に買って来ました。俺って律儀。

そしてなおこの友人達による「ベストフレンド」の合唱です。最初は2人で手話を交えての大人しい出だし。さすがに施設職員と

感銘したのですが、なおこに聞くと手話を使う機会は少ないので多分このために修得したのだろうと言うこと。感謝、感謝です。

そして曲が2番にさしかかる頃突如後ろから4人の女性が...なぜかみんな真っ赤なほっぺたのシールを貼り、エプロンにもんぺ姿

両手には大根を握り、踊り回る。う〜ん、なぜだっただろう?面白かったけど、大根をプレゼントされた理由はなおこも不明との

事でしが、大喜びしてましたね。うら若き可憐な女性陣がなぜ?披露宴を盛り上げる為に思い切った事をしてくれたんでしょう。

楽しかったです。もちろん、挨拶を頂いた方以外でも会場の皆さんに本当は一言なり頂きたかったんですけどね。時間に制約が

ありますし無理でしたこの場を借りてお礼申し上げます。そして式場で用意してくれいたスライドショーが始まります。写真を

お互いに10枚づつ一緒の写真が2枚を事前に預けておいたのですが、うまく編集されていて次ぎにどんな写真が来るのか知ってる

はずなのに、妙にハラハラしたり楽しみだったり...これも大好評でしたね。さて、披露宴もお開きに近づきます。なおこが両親へ

の手紙を涙声で読み、俺が感動で貰ったり俺となおこのそれぞれの出生時の体重のくまのぬいぐるみを両母に渡したり(これは結構

好評でした。)俺が新郎からのお礼を言ったり、親父が締めの挨拶をしたりと流れるように進行してお開きになります。

 さて、ここからは2次会の話しになる訳ですが、2次会はなんと場所をこの時点でまだ知りません。俺達を驚かせる趣向らしく、

泊まる予定のシェラトンホテルの前に指定の時間に迎えのハイヤーが行くとの指令を受けます。う〜む、電波少年みたいに目隠し、

ヘッドホン装着かなぁ?なんて思っていましたが、さすがにそこまではしませんでしたね。そしていよいよ会場に到着します。

そこは、大黒埠頭にあるベイブリッジの下のスカイウォークでした。「こんな所借り切るかぁ?」とも思いましたが、その趣向には

ビックリと共に探し出してくれた友人には感謝ですね。ちなみに結婚式の2次会でスカイウォークを使用したのは俺達が初めてだ

そうです。会場までは徒歩でベイブリッジの下を歩く訳ですが、なぜか出席者の大半が俺達の後をくっついて歩いて来ます。何か

趣向があるんだろうなぁ。とは思っていましたが、途中で「怪人A」に襲われます。中華街で売ってるどでかいお面を被っているのは

明らかに友人なのですが、ここで名前をばらすほど俺も野暮じゃありません。どうやら「怪人A」の質問に答えられないと先に

進ませて貰えないらしいです。「怪人A」は俺に「この女を愛しているか?」と問います。俺は即座に「愛してます」で、その次ぎに

「では、それを英語で言って見ろ」ここで「I love you」もしくは「I love Naoko」と答えるんでしょうが、何を勘違いしてか

そんな簡単な英語が出て来ません。狼狽える俺にさらに「怪人A」は「ならばドイツ語ではどうだ?」俺も大学時代は第2外国語が

ドイツ語ですから、これだってすらっと言えておかしくありません。でも、俺パニック中〜(ちなみに正解は...Ich liebe dich)

この難問(?)に答えられなかった俺は「毒」を飲まされます。赤いアルコールの入った液体です。(俺の大好き赤ワイン)これを

一気に飲み干します。拍手が湧き、意気揚々と会場に向かうと第2の怪人「怪人B」が待ち伏せていました。「怪人B」は耳が遠い

らしく、大声で叫ぶ事を要求します。横浜港の絶景なる夜景に向かって「俺はなおこを愛してるぞ〜」と2回ほど地声の大きい所を

披露させて貰いましたが、当然「怪人B」には聞こえません。また、「毒」を飲みます。そして、いよいよ会場に着くと友人達から

代々引き継がれたピンクのジャケットが用意させていました。このジャケットに袖を通すのは4人目です。そして懐かしい面々との

楽しい一時が始まります。大学卒業以来ほとんど会っていなかった野球部の友達とは久々に旧交を温めました。そして中盤にさし

かかるころ、質問コーナーが用意されて籤で選ばれた人から色々な質問を受けます。実はこの辺りから記憶が怪しくなります。

なおこの話しでは相当な時間やっていたらしいのですが、俺の記憶では20分くらい。すなわちそれくらいしか質問に答えた記憶が

ありません。そうです。酔っぱらいです。最後に野球部の友人倉林による日大節の演舞があったそうなのですが、立ったところまで

しか記憶がありません。なおこの話しによるとどうしても俺は立って手拍子をしたかったらしく、意識を失いながらも立ち続けた

らしいです。(しっかり友人が背中を支えてくれたらしいですが...)そして、終了と同時に本当に昏倒...帰るさなかのバス、

そして友人の動物病院で水を飲まされ寝かしつけられる間もなにか叫んでいたらしいですが、全く記憶にありません。この先友人に

どんな様子だったか聞くのが怖い...で、意識が戻ったのは友人の動物病院の待合室で時間は6時半。大変です。「新婚初夜に旦那

帰って来なかった事件」発生です。夜勤の知り合いの獣医に友人への連絡を頼み、泊まる予定だったシェラトンに到着するのは、

午前7時でした。なおこは起きていましたが、テーブルの上にはビール瓶が...「旦那帰って来なくて嫁やけ酒事件」発生です。

この日の午後にはニューカレドニアに向けて出発しないといけないのに、俺は顔が倍以上膨れ上がって鏡を見ても「あんた誰?」

状態。え〜っと、ちなみに後日談ですが友人は獣医なので人間の見立てはしません。もちろん人間と動物共通の病気もあるので、

医学的知識は一般のレベルでないことは確かです。でも、動物に急性アルコール中毒があるとも思えません。そんな彼の意見です。

「あれは、急性アルコール中毒だ」そして運ばれて行くときに彼の奥さんがなおこに残した一言「猛獣の扱いは慣れてるから...」

ご迷惑をお掛けした皆さん申し訳ありませんでした...

 そして、ここから話しは新婚旅行に移ります。(ってまだまだ続くぞ、このコラム...)段々顔の腫れも取れて、二日酔いの症状に

ちょっと悩まされながらも成田エキスプレスで成田に向かいます。俺は初めての海外旅行ですし、時節柄ちょっと怖い気もしたの

ですが、なにせ一生に一度の事ですからね。覚悟を決めて飛行機に搭乗します。行き先は南の島「フランス領ニューカレドニア」

フランス領ですので、当然公用語はフランス語です。オーストラリアとニュージーランドの中間くらいにある小国ですが、日本では

「天国に一番近い島」で有名ですね。(って俺はここに決めてから知りましたが...)飛行時間は8時間。時差は2時間向こうが

進んでいます。JALとエールフランスの共同運行便で直行します。座席は狭いですが(なおこに言わせると広いらしい)なんとか

寝れないこともありません。機内食を摂った後爆睡していると「あっ!」と言う間にトントゥータ国際空港に着陸です。ここから


ホテルまではツアーで用意したバスで約1時間です。ホテルに到着すると鍵を受け取り、いざ5日を暮らす我が部屋へ。う〜む、 すばらしい。ニューカレドニア唯一の5つ星ってのもまんざら嘘ではなさそうです。二人で大感激をしていると間もなく市内観光に 案内されます。なんとなく怪しげなミニSLのような乗り物で市内をグルグル回り、名所、旧跡を巡った後に昼食です。現地で 初めての食事ですが、さすがフランス領!飯はうまい。で、ここからなのですが、ツアーガイドがとんでもない事を言い始めます。 「では、ここで解散します。市内を見たい方はどうぞ。ホテルに戻る方はタクシーで帰ってください。」なにぃ〜こんな日本から 7800Kmも離れた言葉も通じない場所に置き去りだと〜?と思いますが、なおこを始め他のツアー客は平然としてます。「そうか、 こういう仕組みなんだな」と一応を理解を示すものの、ホテルまでまずは帰りたい。でも、フランス語なんて出来ません。海外に 何度か出掛けているなおこに頼ります。なおこは店の人を捕まえて「タクシー プリーズ」これで通じました。タクシーがやって 来ます。その間、俺はまたも小パニック中。う〜む、「外国怖いよぉ〜日本語懐かしいよぉ〜」と既にヤバヤバ状態です。なんとか ホテルに帰ると一気に疲れが出たのかそのまま就寝。夜に起き出してホテルの日本人スタッフにお勧めレストランを聞きます。 ホテル内のビュッフェでショーが開催されているとのこと。これは行かねばと早速、繰り出します。このビュッフェは日替わりで 色々な料理があるそうなのですが、この日は現地料理でした。さすがに島国だけあって海鮮が中心でしたが、スタッフは洗練され、 我々が日本人であることが判ると気軽に「こんばんは!」と挨拶してくれます。「おぉ!ホテルは快適じゃぁ〜もう、ホテルを 一歩も出ないぞぉ〜」と思ったりもしましたが、翌日はウベア島に観光の予定だったりして...  そして翌日。朝早く(確か6時半。日本時間4時半)には起きて朝食を摂り集合です。今日は日本語の出来る現地ガイドが同行し 「天国に一番近い島」と呼ばれるウベア島に向かって国内線プロペラ機で移動です。ホテルからほど近い国内線飛行場に到着するも ガイドは何食わぬ顔で待合いの椅子にどっかり腰を下ろします。時間が結構あるようです。飛行機が飛ぶまで約40分。なるほど、 搭乗の頃に集合がかかるんだな。などと思ってなおこと二人色々話しをしたりしてます。でも、搭乗10分前でも彼が立ち上がる 気配はありません。そろそろ焦る俺達を横目に彼はおもむろに立ち上がると搭乗手続きのゲート前へ...慌てて何人かの日本人客が 彼を取り囲みます。彼は落ち着いた表情で「チケットあと2ま〜い」お〜い、お前はダフ屋かぁ。その手からチケットをむしり取り 飛行機に乗り込みます。「あいつから目を離すな。ツアー客を把握しておらんぞ」これが俺達2人の合い言葉になりました。彼の 名は「ギータ」独学で日本語を33年学んだ人らしいですが、その日本語たるや怪しいの域を超えてます。彼は(以下ギータ) 日本語で話しが繋がらなくなると「え〜」という替わりに「そ〜」と言います。ギータの日本語面白発言などをご披露しましょう。 バスで移動の際に「そ〜ここから蒼の洞窟まで、そ〜大体11分」(11分ってのは大体じゃね〜だろ〜)終始この感じでやたらに 時間が細かい「大体2分」「大体7分」など何度言ったか判らない。「みなさん。そ〜トイレ行ったことありますか?」えっと単に 言い間違い、もしくは勘違いでしょうが、トイレには行ったことあります。きっと全員...「あなたはフランス語かドイツ語が 出来ますか?」「出来ません」と答えた別のツアー客に対して「お〜可哀想。それは悲劇ね」お前は何語で喋ってるんじゃぁ〜 海水浴の自由時間前に「私がそ〜荷物を見ています。そ〜私は今日は泳ぎませんから、そ〜安心してください」今日はって...じゃあ 泳ぐときもあるんかな?その話しに付随して「以前、子供が海水浴中に、そ〜ウォークマンそ〜持って林の中に走って逃げたのを 見たことが、そ〜あります」そのとき、ギータは何してたの?いやいや面白いガイドでした。これがギータの持ち味で演出だと すると恐るべし...確かに一生忘れないもんなぁ。まぁ、ギータの話しはこれくらいにして本題に戻りましょう。ツアー参加は俺達と 同様と思える日本人新婚カップルが4組、関西系の夫婦が2組、フランス本国から来たと思われる老夫婦が1組でした。まず、島へ 到着すると、ギータ曰く「民宿」に移動します。そこで、「まぁ、記念に味くらいはね」っていう椰子の実ジュースを飲みます。 その後、蒼の洞窟に移動したり、波止場など風景の綺麗な場所で写真タイムです。もう、これでもかってくらい写真は撮りました。 いや〜しかし、本当にこんな綺麗な場所ってあるんですね。これ以上の青はない!ってくらい青い空とエメラルドグリーンの透明な 広い海。絵はがきなんかでは見たことがありますが、それように色々と撮影の工夫して見せているものとばかり思ってました。いや 実際、これは行って良かったですよ。そして午後は海水浴。2,300m歩いて行っても珊瑚が削れて出来た真っ白な砂浜は膝くらいまで しかない遠浅で、爪の先までしっかり見える透明度。こりゃ日本で泳ごうなんて思わなくなります。そんなこんなで満喫することが 出来ました。ちなみに、帰りの飛行機は1時間遅れたのですが、ギータからの説明はなし。本島の空港に降りてからバスの中で 「そ〜飛行機、ときどき遅れます。イルデパン(他の島)も遅れました」えっと、それは乗る前に言って...  さて、ホテルに帰ると夕食です。ホテル内のフランスレストランに予約を取り、早速出掛けます。ここはドレスコードがあり、 結構きっちりしたレストランです。(と、言っても男は襟付きシャツで。ジーパン、サンダル不可くらいですが...)中に入ると そこはゴージャスな空間です。よく教育の行き届いたボーイが注文を取りに来ます。日本語しか分からない俺達に優しく日本語で 料理を解説し、かつ楽しくなるようにちょっとした演出もしてくれます。それが、会話の邪魔にもならず、食事の邪魔にもならない スタッフの話す日本語は明らかに昼間聞いたギータより上です。日本じゃ手の届かない高級フランスワインのグラスを傾けながら 楽しい2時間でした。食事に2時間もかけることなど日常ではあり得ません。毎日がドタバタしていて10分足らずで食事を終える 必要のあることもしばしばです。そんな中、あのゆっくりと流れる時間は一生忘れられないですね。料理も最高に美味しかったです そして、食事が終わると腹ごなしに娯楽ルームでビリヤード。しかし、これだけはひどかった...向こうではビリヤードなんてしない でしょうから、基本が判ってないんでしょうけどね。コインテーブル(普通の規格より小さいテーブル)にも関わらず、ボールは 公式戦でも使用する(ちなみにビリヤードセブンも同じボールです)ベルギー製のアラミス。ポケットとボールの比率がおかしい... そしてキューはなんと3クッション用でチョークがない。3クッションと言う競技は捻りを多用するためにタップが非常に小さく 出来ています。にも関わらず滑り止めのチョークがない。引き球はおろか押し球も出来ません。左右の撞点なんて不可能です。故に ボールコントロールが全く出来ません。初めてなおこに実力で負けました。う〜む、俺ってば条件が良くないと良いプレーをする ことが出来ないアマチャンだったんだろうか?いや、あれはビリヤードとよく似た別の遊びに違いない...ちなみに5日ホテルに滞在 するのですが、ビリヤードをしているところは誰も見ませんでした。俺達もこの1度しかしてません。えっと、あとホテルの設備 ではカジノですかね。賭事嫌いな俺がカジノなどとも思いますが、ツアー客にカジノチップ500PCF(パシフィックフラン)が 支給されていました。自分の金を使う訳ではなし、話しの種にカジノに行きました。ルーレット、ポーカー、ブラックジャック等が 遊べるようになっていたのですが、なおこと俺はルーレットで一発勝負!見事に外してカウンターでビールなど飲んでスロットを ちょこっと回して終わります。まぁ、面白いと言うより雰囲気を味わったって感じですね。良い経験でした。他には自力で市内まで 出て買い物したり、夕日を撮影したり、一日ぼ〜っとホテルのプールで本を読んだりして過ごしました。仕事の事を完全に忘れて 携帯でも呼び出されないこんなことは将来に渡ってもそう何度もないでしょうね。ほんと、楽しい至福の時でした。全ての事が 素晴らしいホテルでしたが、前述のビリヤードとインターネットの接続環境だけは不満でしたね。客の使えるインターネットは ビジネスルームの古びたWindwsNT5でモデム接続のパソコンが一台。しかも表示色は16色。モデムスピードは確認しなかったですが 多分2.88でしょう。しかも、専門スタッフがいないらしく設定が変わってしまっていたために各所に電話を掛けまくり。俺はすぐに 原因が分かったのですが、何せ親切にやってくれようとしているし、説明しようにもフランス語じゃねぇ...結局、1時間近く待って 使用したのはここの掲示板へのローマ字カキコ(そうそう、日本語環境もありませんでした。DLしたろうかと思ったらロックが かかってましたね。そういうところはきっちりしてる。)した10分程度。日本人観光客が多いですから現地でネットカフェなんか やると結構いいかもしれないですよ。フランス語の堪能な方誰か組んでみませんか?(笑)そうそう、プールの話しに戻りますが、 ここでも一つ俺は事件を起こしたのでした。2日まるまるプールで過ごしたのですが、1日目は調子に乗って全開で焼いて見ました えっと、やりすぎました...その晩は体中が火照り、起きあがる事もままならない内線でなおこが「アイス プリーズ」と叫んでる。 そうです。全身低温火傷。ほんと加減を知らないと言うかバカというか...なおこに新婚旅行で徹夜で看病して貰っちゃいました。 で、看病の甲斐もあって翌日は復活して懲りずにプールへ。この日はなおこの厳命により「日に焼かない」ようにしてましたが... そんな楽しい時はあっと言う間に過ぎ去り、帰国の日を迎えます。朝早く起きて朝食を済ませるとツアーバスで国際空港へ向かい。 そこから帰りは約9時間のフライトで成田に戻ります。成田に着くとそこには義母と義弟が迎えに来てくれていました。無事に 帰った報告を終え、帰路に着きます。自分のアパートに着いた時の率直な感想は「あぁ、やっぱり自宅はいいなぁ」ではなくて、 「こんな旅行ならまた行きたいなぁ。」でしたね。旅行嫌いの俺でも楽しい旅行があることを初めて知りましたね。何年か後にまた なおこと二人、いや、その時には家族が増えているかもしれないですね。家族全員でゆっくりとした旅行をしてみたいですね。  と、言った感じの結婚式&2次会&新婚旅行の報告だった訳ですが、あまりに話したい事が多くてこんな長文になってしまい、 申し訳ありません。でもね。本当はまだまだ語り足りないんですよねぇ。で、近々「たいし&なおこ 結婚記念」HPを立ち上げ さらに、詳しくご報告をしようと思ってます。えっ?これ以上良いって?まぁまぁ、人には聞いて欲しい事がいっぱいあったりする こともあるものですよ。俺は元気です。そして、幸せです。