1月14日 成人式

 今回のタイトル投票はダントツで「成人式」でしたね。去年も同じタイトルで書いた記憶があるのですが、去年の3月以前のコラムは

消えてしまっているので、内容が重複するようなところも出てくると思いますが、勘弁してください。

 さて、成人式です。今年も各地で爆破予告のような物騒なことがあったり、会場で騒いで逮捕者が出たりと荒れている場所もあるみたい

ですが、何はともあれ新成人の皆さんおめでとうございます。成人式ってのは昔で言えば元服って奴ですよね。髪型を変え大人としての行動

責任を持って合戦ともなれば、死をも厭わず、名を惜しんで戦場に駆け付ける訳です。今はもちろんそんな事はありませんが、成人すると

それまで出来ない事がいくつか出来るようになります。例えば酒、タバコですね。後は自分たちでの意志で結婚出来るなんてのもそうですね

ただ、酒、タバコは法律があるにせよ二十歳前から経験する事も可能です。結婚も親の同意があれば可能です。でも、ど〜しても成人しない

うちには出来ないことがあります。選挙です。政治への無関心が広く言われる昨今ですが、これからの時代を担う若い人々の力が絶対に必要

になります。それにはまず投票することが重要です。明治の世に多くの犠牲を払いながら先人が築いてくれたこの尊い権利を行使しないのは

もったいないです。今年は国政選挙の予定はありませんが、今の内からしっかりと政府を見極めて立候補した人達の人となりを観察し無駄に

ならない投票行動をしたいものです。どこの誰とは言わないですが、明らかに国民感情から離れたところで政治をしている一部の政治家は

どんなに地元の名士であろうと次回選挙で慌てさせないと日本は良くならないですよ。それには若い力が必要不可欠ですよ。

 ちょっと話しがずれましたね。成人式の大荒れ模様をことさら大々的に報じるマスコミがある訳ですが、そういう一部の状況だけをみて

すぐに俺の一番嫌いな言葉「最近の若い者は...」「俺があいつらくらいの時には...」なんて言葉を吐く知能程度の低い大人がいるほうが

俺から言わせれば余程問題です。ジェネレーションギャップなんていつの世にもあることです。自分たちだって若い頃には同じ事を言われて

いたはずなのです。そして多くの人が「全員がそうじゃない。少なくとも俺は違う。」と思って年を重ねたはずです。今の若い人達だって

きっと同じです。俺はビリヤードなどを通じて二十歳前後の人達と話しをする機会もありますが、多くは礼儀正しく、未来を見据えた才能を

持っていると思います。若者を否定する大人の感情も分からない訳ではありません。確かに無礼な奴がいることも事実です。俺の年代では

理解出来ないことも多くあります。でも、自分と違うから否定。では、反発を呼ぶだけです。あちらからこちらに歩み寄りたいと思わせる

環境、そしてこちらからも歩み寄る努力。そうしたものまで否定してしまうのが前述の「最近の若い...」だと思う訳です。時代は流れて

います。その流れについて行けないのはついていく努力をしない為です。そしてその責任を転嫁するのが若者否定ではないかと思う訳です。

俺は若い人達が好きです。俺だってまだまだ若いつもりですが、自分の将来あるべき方向は段々狭くなって来ています。あと5年若ければと

思わないこともないですが、この5年の経験が無ければ今の俺ではないはずです。だからこそ選択肢が多く存在し、これからの日本経済の

牽引として俺の出来ないであろう事を若者特有のバイタリティで次々に改革して欲しいとも思う訳です。もちろんこれは勝手な言いぐさで、

実際にはそんな意識などはしなくても時は流れて環境は変わり続けるんですけどね。

 さて、話しを戻しましょう。大荒れの成人式ですが、前述のように多くの人は懐かしい友人に会えるのを楽しみにしたり、新成人として

自覚に目覚めたりしてる訳です。中にマスコミが騒ぐ事に乗じて目立とうとする輩が出るのはいつの世でも同じです。ある程度許される事も

あるでしょうが、人に迷惑をかけるようなことをする輩はガンガン逮捕しちゃえば良いんですよ。少年法に守られていた時とは違って、実名

報道される訳ですから目立とうとする彼らには本望でしょう。そして悪い事をすれば罰があり、大人には大人の責任の取り方があるのを

身を持って体験させてやれば良いじゃないですか。大体、面白おかしく騒ぎ立てるからこんな事が大騒ぎになるんですよ。そういう輩が一番

しんどいのは無視することです。悪い所を重箱の隅をつつくように探すより、良いところを褒めてあげようじゃないですか。そんな余裕が

自分の中にもそして同年代や年上の方にも欲しいですね。