7月1日 W杯の功罪

 今回のタイトル投票は「いじめられっこ」と同数投票ながら俺の権限で「W杯の功罪」を選択することにしました。まぁ、時節柄こっちの

ほうを書く機会はもうないとの判断なんですけどね。今回もコラムを読み終えたら是非投票をお願いします。右上の「次回の予定」から

次回このコラムで書いて欲しいタイトルを選択するだけです。もちろん俺の方に個人情報は一切記録されませんので安心してガンガン投票を

お願いします。

 さて、今回はさっそく内容に入って行く訳ですが、W杯が昨日終わりました。ブラジル対ドイツのW杯初対決は決勝という場所で実現し、

ガチャピンの活躍によってブラジルが2対0で勝利したのは多くの方がご存じだと思います。で、今回のW杯の質と言った面ではやっぱり

各所で言われているようにちょっと物足りない感じは否めませんね。優勝候補の番狂わせは1つや2つならば「波乱」となり大会全体を

盛り上げる要因になるのでしょうが、あまりに多すぎましたね。これの主だった原因として挙げられるのはやはり日程的な問題でしょうね。

各チームの主力プレーヤーの多くはヨーロッパのプロリーグに所属しています。通常7月に開催されるW杯を日韓の気候の都合(梅雨ですね)

で、1ヶ月早めました。もちろんリーグでもそれを睨んで少し開催期間を変更したリーグもある訳ですが、一番遅いリーグなどはW杯のわずか

3週間前までやっていたところもあります。チームの主力が合流に遅れればそれだけチーム練習に割ける時間が少なくなり、チームバランスが

悪いまま個人の技量に頼る傾向になり強引なプレーに繋がったんだろうと予想することは素人の俺にでも判断出来ます。で、こんな事は色々な

ところで言われてますしプレーの総括は専門家に任せるとしまして、色々問題になったところをもう一度あぶり出して次回のW杯を楽しく観る

教訓にしようと思う訳です。チケット問題、誤審騒動、番狂わせの多発など色々とありましたが、チケット騒動なんて日本の悪い癖をまたも

世界に配信してしまったようなものですね。お役所仕事の責任逃れ。もういい加減に気付いて貰いたいものですけどね。まぁ、チケットが

余っているのを確認した時点での電話による販売を行ったのは評価しても良いでしょう。でも、対応が遅すぎました。結局入場者の確認も

行うことが出来ずにダフ屋が横行し、被害を被ったのは本当にサッカーを観たいサポーターだったというのはお粗末です。まぁ、次回のドイツ

大会では早々に販売方式の改訂を打ち出しているようですが、反省に立ってよりよい方法を模索するのは悪い事ではないですからね。ただ、

今回の大会ではやはり窓口販売を一切行わなかったのは失敗でしょうね。コンサートなどでも同様のことがあると思いますが、そういう経験の

ある専門家の意見を事前に聞くなり、アドバイザー契約してもしもの時に備える体制は必要だったでしょうね。形ばかりにこだわって中身が

ない官僚、役人の典型的な仕事ぶりです。ほんと公務員(今回は違うでしょうが)ってなんであんな偉そうに出来るんですかね?人の税金で

食べてる癖にとは言いません。彼らも税金を払っているでしょうからね。でも、国民への奉仕という本来の役割を果たしている、もしくは

そういう自覚を持った役人って一体何割くらいいるんでしょうね。親方日の丸なんてもう時代錯誤だって事に気付いてくれないなかなぁ...

まぁ、自分は偉いと錯覚してる連中にはそういう想像力も欠如しているんでしょうけどね。これは大企業にも多く見られる傾向ですね。企業

理念なんてどっかに飛んで金儲けだけ...日本のわびさびってどこだろう?う〜む、話しがずれた...

 誤審騒動に至っては笑うしかありません。どうして毎回ビデオの導入みたいな事を言う人がいるんでしょうね?野球でも言われたことが

ありますし、その他の競技でもよくある話しです。ビデオを導入した場合、一体どれだけの設備が必要だと思ってるんですかね?それの維持

管理をするのにだって莫大なお金が掛かります。誰が負担するんですかね?それにテレビで観れば一見誤審に見えても別の角度からでは正しい

判定であると印象づけられることもある訳です。正確に判定するためには大量のビデオが必要です。しかも、穿った見方をすれば大量のビデオ

を導入した事により誤審を誤魔化す為にビデオを使う事だって可能です。なんでもかんでも証拠主義で正確にすることが良いことかについて

俺は疑問です。審判だって人間です。間違いはあります。それが面白い事だってあるじゃないですか。でなければホームディシジョンなる

言葉は生まれない訳です。

 スポーツを政治の道具に使うのに俺は反対です。でも、日本を応援するサポーターの熱狂を現在停滞している経済動向に結びつける方策を

示さなかった政府には不満が残ります。国家的イベントであるにも関わらず文句や応援している旨を言うだけで具体的な国民を鼓舞するだけの

メッセージはついに出ませんでした。日本にはまだまだパワーがあるはずです。それを国民は示してくれたと思うのです。人気があれば、

話題に富んでいれば、日本国民は熱狂しそのパワーをどちらの方向にでも持って行けるのです。そういう起死回生の政策立案なんかを国会には

期待したいですが、ダメなんでしょうねぇ...官僚主導で選挙しか考えてない政治家の横行する日本では...

 さて、そろそろまとめですが、色々と不満もあるでしょうが、大会は面白かったです。俺はアメリカ大会から本格的にW杯を観ていますが

次回ドイツ大会でも、今回ほどは無理なまでも是非沢山の中継をして欲しいですね。他国の代表同士の試合なんて滅多に観ることが出来ない

ですからね。サッカーはひとつの区切りになりました。でも、今月に入ればまた別のスポーツイベントが目白押しです。今、開催中なのは

ウィンブルドンテニスですね。それに、ゴルフでは全英オープン、野球は日米でそれぞれオールスターがあり、F1はイギリス、ドイツ、

フランスの3戦が予定されてますし、高校野球の予選も本格的に始まります。W杯は終わってちょっと寂しい気もしますが、4年後に向けて

もう各国は動き出しているでしょう。その時もまた感動させて貰えれば良いですね。俺も切り替えて他のスポーツ観戦に燃えるぞぉ〜

(って俺もビリヤードに野球にプレーもがんばるぞぉ〜)