7月7日 ビリヤードうまくなりた〜い

 今回のタイトル投票はぶっちぎりでしたねぇ。まぁ、ある程度ビリヤード関連の話題に集まるかな?とは思ってはいたのですが、これほど

までとは思いませんでした。ビリヤードコーナーも拡充の方向で考えないといけないですかね?今回はあまりに差が付いたので敗者復活!

って訳ではないですが、次回タイトル投票は過去に落選したものを取り上げてみようかな?なんて思ってます。ここを読み終えましたら右上の

次回の予定からタイトル投票をよろしくお願いします。

 さてさて、本題に入って行きましょう。ビリヤードがうまくなりたいって感情は俺にも当然あります。A級に昇格してから10年以上を経過

した現在でも自分では「まだまだ...」と思ってます。向上心といえばカッコいいですが、ようは真剣に取り組んでいると次から次へと課題が

出てきて満足出来るなんてことはなかなかないって事ですよね。例えば俺のナインボールを例に挙げてみましょう。ブレイクから相手に1回も

順番を与えずに9番までを取りきることをマスワリと呼びますが、このマスワリを出した時でさえ自分で満足出来ることは希です。微妙な

ポジションプレーのミスなどをどこかでリカバーして取りきっているケースが圧倒的に多いのです。マスワリが出来るときには大抵の場合、

ブレイクして全てのボールが停止した直後には取りきりのイメージを掴んでいます。そのイメージと全く同じに取りきれることなど年間に

数回しかありません。ちなみに俺がマスワリを出す確率は正確な数字ではないですがブレイクでなにかポケットしていれば10%前後だと

思います。すなわち10回に1回はマスワリになる訳で年間にすれば500回前後出しているはずです。でも、満足の行くマスワリなどは

多く見積もっても5回くらいでしょう。でも、この満足の行くマスワリが出た時って嬉しいんですよねぇ。この快感を求めて普段から練習して

いると言っても過言ではないでしょう。人間ってのは我が儘なものでこれが当たり前のようになるとさらに高みを目指して新しい課題に向かう

事になるんでしょうけどね。と、現在の俺の状態を書いてみた訳ですが俺だって最初からこんなことを目標にやっていた訳ではありません。

最初は手玉をミスキューしないで撞く事から始まり、狙ったボールをポケットしたい、連続して2つ入れたい、3つ入れたいと徐々に欲が出た

結果現在はこの位置にいるってだけです。だから、初心者の人も、中級者の人も自分の目標を持って一歩一歩確実に上達していく道を選択

すればきっと結果は伴うと思います。

 で、ここを読んで頂いている方は初心者またはC級くらいまでの方が圧倒的に多いと思いますので、ちょっと偉そうですがうまくなるための

近道を伝授してみようと思います。まぁ、俺の考えと合う合わないってのはあると思いますし、この通りにやれば誰でもうまくなるか?と

言われると甚だ自信がないのですが、俺の経験上(インストラクターとしての経験も含めて)良い方法をちょっと模索してみましょうか?

まずは、真剣にうまくなりたいと思っているのであれば一人で練習することは必須です。友達同士でワイワイやるのは楽しいですが、その中で

うまくなるのは非常に難しいですね。自分の長所、短所を掴みそれを練習して伸ばすなり克服するには一人で練習する必要が絶対にあります。

ただ、一人で練習すると言ってもそれが正しいのかどうかを判断するのは自分ではなかなか難しいものです。出来れば上級者に練習を観て貰い

的確なアドバイスを貰うと良いですね。ただ、俺の持論ですが「賭けないとうまくならない」と言っている人には教わらない方が良いでしょう

穿った見方なのは分かってますし全てがそうだとは言いませんが、弱い賭けの相手を作ってる可能性だってあるのです。そして、ある程度

自信を付けたところでカモにすると...みんながみんなではないですよ。それを自分では意識しないで結果としてそうなっているケースがある

事も事実です。賭けないと緊張感が保てないなんてのは俺に言わせればビリヤードを真剣にやってない証拠みたいなものです。10年ほど前の

ひどい状況とは今は違うのでそんな事も少ないと思いますが、真剣にうまくなりたい!練習したい!と思っていれば自ずと緊張感など得られ

ますよ。もっと痺れる緊張感が欲しいのであれば試合に出るのも良いでしょう。でもね。練習の時だってその試合の緊張感と同じくらいまで

モチベーションを高めることって出来るんですよ。実際セブンで俺が教えているB級、C級には一切賭けてやることを許してません。でも、

彼らは着実にうまくなってます。俺が甘いとの指摘を受けそうですが、それでも構いません。スポーツとして健全にそして真剣に取り組める

ビリヤードでありたいと思ってますからね。ちょっと話しがずれました...元に戻しましょう。

 練習の方法は様々ですが、出来れば自信のある得意なショットをより確実にする練習をすると良いでしょう。それには繰り返し練習する事が

必要です。100回撞いて90回入る配置があれば得意と言っても良いですよね。でも、それを繰り返し練習することで95回になり98回に

増えて行くと思うのです。難しい苦手なものの克服も必要です。でも、それは現在の実力が伴っていないからポケット出来ない可能性もある

訳です。それならば現在の実力で確実にポケット出来る配置の確率を上げる方が簡単です。そうして自信を付けるうちに苦手だと思っていた

配置も徐々に確率が上がり(自分の実力が上がったと言っても良いですね)練習の項目に追加する事が出来ると思うのです。よくバラ球で練習

している人を見かけますが、あまり意味がありません。(バラ球:適当に球を撒いて取る練習)なぜならバラ球は繰り返しの要素が全くない

からです。これは上級者が今日の調子をみたりするのにタイミングを計ったり、そのテーブルのコンディションを観るための練習というより

ウォーミングアップのようなものなのです。これを1時間、2時間と撞いたところで練習になっているとは思えません。それよりは同じ配置を

30分繰り返し練習する方が絶対に良いはずです。繰り返し同じ配置を撞くのは飽きますし、詰まらないかもしれません。でも、本来練習って

そんなものかもしれないですよね?それにはポケット出来る快感が伴っていた方が飽きが来ないとも言えます。難しくてなかなか入らないのを

イライラしながらやっているのはしんどいでしょ?練習を少しでも楽しくするためにも簡単と思える配置をそれこそ飽きるまで繰り返し撞く

事を俺は勧めますね。そして毎日練習すること。継続は力成りとは良く言ったものです。一日1時間でも30分でも良いです。毎日練習する

事こそが大切です。お金が続かないのであれば(それほど高額なプレー代金ではないですが毎日はきついって人もいるでしょうしね)自宅で

キューを素振りするだけでも良いです。そして週に1度くらいで良いですからくたくたになるまで真剣に時間を区切らず練習すること。人間は

横着に出来ているので自然と楽をしようとします。これは疲れてくると顕著です。ここが大事なんですよ。疲れて楽をしてポケットしようと

するとき自然と力が抜け理想のフォームに近づいている場合が多くあります。ただ、精神的にも疲れてしまって適当なプレーになってしまうと

意味がありません。身体は疲れているのに精神的には疲れていないという状態が最も練習効果のある状態だと俺は思います。難しいことですが

最初からそんな状態を作り出せる訳はありません。その為にも週に1度で良いですから長時間を練習する身体力と精神力をつけて上達の糧に

する訳です。そして、最後に上級者に相撞きして貰うことですね。上級者にお願いして相手をして貰いましょう。その時に賭けに誘うような

上級者ならば「私はスポーツしか撞かない」とはっきり断りましょう。それでも賭けないとやらないなんて人はこっちから願い下げです。

大抵の上級者はスポーツでも相手をしてくれるはずです。そのときに注意することはセットを区切るなり時間を区切るなどしてメリハリを

付けることですね。ただ、ダラダラとやっていても上達しませんからね。そして下手でも良いです。真剣にやりましょう。仮に勝つ様なことが

あってもはしゃいではいけません。ここでは勝ち負けを競っているのはなくあくまで練習の一環で上級者の胸を借りている訳です。上級者は

貴重な練習時間を割いて相手をしてくれているのです。自分より下位のプレーヤーとゲームをしても上級者の得られるものは初心者よりも

少ないのです。そこではしゃいだりしたら相手に失礼ですよね?次回から相手にしてくれないかもしれません。嬉しいのは分かりますが、もし

勝ってもその嬉しさは自分の中にそっと持って置くようにしたいものですね。

 まぁ、大体こんな感じですかね?他にもビリヤードに関するご質問などありましたら気軽にビリヤード専用掲示板にカキコしてください。

出来るだけ的確な回答が出来るように俺もがんばりますので...

 で、最後になりますがそんな都合の良いアドバイザーがいないとお嘆きのあなた。俺がいるじゃないですか、ここを読んで頂いた事で既に

俺とは知り合いですよ。セブンに練習に来てください。俺がそれこそ我が事のように練習を観ますし、アドバイスもします。相撞きの相手

だって真剣に相手しますよ。もし、俺の都合が悪い時でも俺の後輩(お店の常連さん)が俺と同じようにしてくれるはずです。みんなで楽しく

ビリヤードしましょう!!