06月24日 思い込み

 う〜む、一週飛んだ上に火曜日更新...困った物です。楽しみにしているという危篤な方もいらっしゃると言うことなのでなんとか遅れながらも毎週

書きたいんですけどねぇ...公私共々色々と不測の事態がありまして、少々パニック気味のここ数週間なんですが、まぁ、詳しい事を書いても単なる

言い訳になるのでそろそろ気分を切り替えて(<俺って勝手...)今回のタイトル行ってみますか。

 思い込みって誰でもありますよね。俺も結構思い込みが強い方なんですが、良い方に働く思い込みと悪い方に働く思い込みってありますよね。あとは

恥ずかしい思い込みなんてのもあります。恥ずかしい思い込みってのは間違って覚えていた事とかがある日間違いであると気付いた時でしょうかね?

えっと、俺と近い年齢の人ならばスポ根アニメの王道「巨人の星」を知らない人はいないと思いますが、なんと俺は高校生まで星飛雄馬が実在の選手だと

思っていたんですよ。もちろん大リーグボールなどは投げなかったまでも、若くして怪我で引退したパーフェクト経験投手の実話に脚色したアニメと

信じてた訳です。これにはもちろん伏線があります。小学生の頃、少年野球に夢中だった俺は当然「巨人の星」を再放送で何度も見ていました。そこに

出てくる選手は架空の選手もいるものの王、長嶋と言った往年の名選手も実名で登場していた訳です。(ちなみにこれも思い込みかもしれませんが、

確か大リーグボール1号の初の餌食になったのは元横浜監督の江尻さんだったと...)そんな中で主人公である星は「絶対実在したモデルがいる」との

思い込みに繋がり、結果高校生の頃に「新・巨人の星」を見て「おいおい、左ピッチャーが右に転向してプロで通用する訳ね〜じゃん」ってところから

同じ野球部の友人に「巨人の星の星飛雄馬ってさぁ、本当は居なかったんじゃない?」と言って部室を大爆笑に導くことに成功した訳です。

 悪い方の思い込みってのは過去に失敗した経験なんかがあると顕著ですよね。「これってまた失敗するんだろうなぁ」から「やっぱり」という結果で

「これは失敗するんだ」と思い込む訳です。で、俺はこの現象は一種の安全装置のような役割をしていると思うんですよ。以前にも似たような話しを

このコラムで書きましたが、要するに「悪いことがありそう」という予想をすることによって、その後のショックを和らげ、さらにその予想が当たると

言うことによって安心するという代償行為で失敗している事実を自分で誤魔化すのではないかと思う訳です。と、考えると苦手な物ってのは案外簡単に

克服できるものもあるかもしれません。その悪循環の連鎖をどこかで解いてやれば良い訳です。「失敗しそう」と思っても成功してしまう事もあります

このときの対処が大事なんでしょうね。「おっ!珍しい成功した。偶然ってあるんだぁ」では次の機会の失敗確率倍増です。そこれ「俺だって出来る」

そう思えたら悪循環を断ち切れるかもしれません。この場合では「成功する」ことが予想外であり、その予想外の事が起きた事を否定的に捕らえて

しまう自分と戦う必要がある訳です。これで一度切った悪循環は復活することはないでしょう。誰でも経験があると思いますが、苦手だと思っていて

避けて通っていたら実際にはさほどでもないってケースですね。例えば「機械は苦手」という思い込みでセルフのガソリンスタンドで給油出来ないとか

言う話しはよく聞きます。でも、やってみたら意外と簡単だったりするものです。パソコンなんかもその手のものに入るかもしれませんね。

 で、今度は良い方の思い込みです。「これって得意」って思い込みは時に周りは信じられない事でも本人は平静だったりするものです。またまた

ビリヤードの話しで恐縮ですが、俺にも得意な配置っていうのはあります。で、誰もが簡単と思える配置ではないのに得意なものもある訳です。俺に

してみれば普通に入れてネクスト作ってるだけなんですが、周りでは「すごい」って事になる理屈です。すると不思議なものでそんなに確率が高くない

ショットでも自分の中に妙な自信が生まれて得意ショットになっていたりします。ビリヤードはメンタルスポーツと良く言われますが、そう感じる事が

しばしばありますが、この「思い込み」って現象がその際たるものかもしれませんね。「これって入らないかも?」と思った時は100%入らない

ですからねぇ。仮に入ったとしても「ラッキー」みたいな感じで一種のフロックです。でも逆もあるんですよ「これって入るじゃん」って言うときです

これは外れません。どんなに難しくても入っちゃうものです。と、言うわけで俺は苦手な配置の練習というのはあまりしません。難しいから練習すると

言うことも必要ですが、ひょっとすると俺の技量ではまだ無理な練習かもしれません。それなのに「入らない、入らない」とイライラしながらやっても

逆効果だと考えるからです。それより得意と思われる配置を外さないようにして「やっぱ、俺ってやるじゃん」くらいに思っていると妙に調子の良い

こともあります。このときに「ちょっと苦手もやってみるか」でうまく行ったりするとそれがいつの間にか「得意」になったりするものです。苦手な

練習は調子の良いときにってのが俺の練習方法かもしれません。<これも思い込みか?