1月16日 クラス分け
いやはや今週は色々と事件があって参りました。あまり詳しく書けないのですが、精神的にも肉体的にもきつかったですねぇ。全く年明け早々よくもまぁ
ってな感じですが、俺の意図した方向とは違いますが取りあえず収束したので、切り替えて次善の策を練らないといけないんですけどね。困った、困った...
で、こうしてストレスが溜まるとひょっこり顔を出すのが持病の憩室炎です。今回は風邪の症状もプラスされ激痛が3日続きました。昨日あたりから徐々に
落ち着いて今日は薬さえ切らさなければ痛みがほとんどない状態まで快復しました。この4日で体重が6キロも落ちちゃいましたよ。とほほ...
さてさて、いつもの愚痴はこれくらいにしてクラス分けについて考えてみたいと思います。俺がクラスを口にするときはビリヤード関連なのはご承知の
通りと思いますが、一応ビリヤードのクラスについて説明しておいても主旨からは外れないと思います。現在、ビリヤード試合ではハンデ戦を行うことが
少なくありません。一般に下からビギナー、C級、B級、A級、SA級、プロと言う順になるかと思います。プロはプロテスト合格者、SA級は一般には
JPBA主幹の公式戦にA級エントリーで優勝した事のある経験者と言われていますので、勝手に名乗ることは出来ません。逆にその他のクラスについては
自分で勝手に名乗っても構わないことになります。だからと言って「今日は調子が悪いからC級でエントリーしよう」なんてことも困る訳で一般にはお店で
その人に合わせたクラスを判定することが多いのではないかと思います。明確な基準がない以上曖昧なグレーゾーンのようなものが出来てしまうことも
仕方ないことなのかもしれません。以前からクラスを認定するアマチュアの基準作りみたいなものも言われていますが相当難しいと思います。俺もセブンの
お客さんのクラスを査定することがありますが、これとて何かの資格がある訳ではなし俺の主観と経験で決めているというのが実状です。では各クラスを
どのような基準で評価しているのかを簡単に書いてみましょう。まずはビギナーですね。初心者と言うことですからキューの正しい持ち方を知らないとか、
ルールを把握出来ていない。狙った先球に当たらない。なんて人はビギナーで良いと思います。極端ではありますが、狙った球の右と左に打ち分ける事が
出来たらもうC級で良いと思います。ビギナーとC級の境はなんとなくそんなところで良いのでしょうが、C級とB級の境となると途端に難しくなります。
ボーラードで何点とかマスワリが出たらなんて話しもチラホラ聞きますが、俺はそういう評価の仕方はしていません。数字で出るボーラードの点数や実際に
取りきれるマスワリと言う事実は一見すると客観性のある評価のように思えますが、元々クラスとは試合に出てハンデを付けるためだけに存在していた事を
考慮に入れるとボーラードとナインボールというゲーム性の違うゲームでの評価は正しいとは言えませんし、マスワリにしてもその過程を重用しないと
いけないと思う訳です。どっかのCMでありますよね?くしゃみしながらブレイクしたら全部ポケットしちゃう奴。絶対にあり得ませんがあれだって
マスワリです。では、B級でしょうか?違いますよね。あんなこと二度とありません。俺も実際にC級の方がブレイクで5個ポケットしたのを観たことが
あります。残りは4つ。結局その時にはマスワリ出来ませんでしたが4つくらいを取りきる実力のC級なんてたくさんいる訳です。そこで俺の場合は一緒に
ゲームをしている中でゲーム中にどのような意図を持ってプレーしているかに注目することでクラス分けをしています。ただ目の前のボールを入れている
だけならやはりC級でしょう。そこからどう手玉をコントロールするかを考え実践し考えと見当違いの動きがほとんどなくなればB級で良いと思います。
それには狙い方のセオリーみたいなものがあるので、それに従ってきちんと考えが整理されているかが重要になりますね。もっとも難しいのはB級とA級
でしょうね。B級でも上位者になればボーラード200アップにマスワリ連発なんてのはゴロゴロ居ます。A級とB級の差を観るときにもっとも注目する
ところは対応能力ですね。必要な時に攻めて、必要な時に守れるか。これが一番だと思います。無謀なシュートや意味のないセーフティを繰り返している
うちはまだB級で良いのだと思います。試合でのハンデという側面からすればより実践的に検証する必要があると思うので、ゲームでの有効な駆け引きが
出来るようになればA級でよいのだと思います。
さて、話しはがらりと変わって俺のクラス分けに対する思いみたいなものも少し書いて置きたいと思います。B級を目標にしたいとかA級になりたいとか
そういう思いは目標としてあって良いと思います。でも、クラスとはあくまで試合でのハンデであり実力の絶対的な指標ではないってことは意識しておいて
良いと思います。すなわちボーラードでパーフェクト経験があろうが、プライベートでマスワリ3連発出そうが試合では1回戦を突破したことがない。
(まぁ、そんな人はいないでしょうが...)そんな人はC級で良いと思います。要するにクラスとは試合での均衡を図るためのものだからですね。逆に全然
普段はうまく見えないのに試合では毎回強心臓を発揮して優勝するなんて人はA級でも構わないと思います。そして究極的に言えばそもそもスポーツとして
考えた場合に少なくとも公式戦ではハンデを無くした方が良いとさえ思っています。強い人が同じ土俵で戦って優勝するのが本来の試合の姿だと思うから
です。でも、それでは勝つ人が決まってしまいますし、C級の人はほとんどノーチャンスになってしまいます。だから楽しむ意味でのハウストーナメント
等では積極的にきついハンデをつけた方が波乱もあって盛り上がると思う訳です。そしてあまり精神論的なことは言いたくないのですが、特にA級に上がる
時には自分の実力だけで上がるという考えには俺は賛同出来ません。上級者としての心構えが出来ていない人はA級としてプレーすべきでないと思って
います。俺はこのことを良く「経験」という言葉に置き換えます。単純にビリヤード歴の長い短いではありません。心構えとは相手がC級だから外しても
回ってくるだろうとか、負けた言い訳をテーブルや照明などの環境の性にしたりするその行動が問題だと思うのです。誰とやっても手を抜かずに真剣に相手
することが出来、勝ち負けに関わらず的確なアドバイスを後輩に行え、あらゆる環境にアジャスト出来る実力があって始めてA級だと思っています。俺も
嫌いなテーブルはあります。でも、実際に試合はそこで行われる訳です。そんな場合に分析としてこのテーブルは走るとか重いとか、クッションが死んでる
などと思うことはあってもそれを言い訳には絶対にしないようにしています。なぜなら仮にそれが原因で負けたとしてもそれはアジャスト出来なかった
俺の性であり俺の実力が不足しているからだと思えるからです。まだまだ俺も修行中。ビリヤードって難しいですねぇ...