4月5日 必殺技

最近ちょっとは真面目にコラムも更新してます。そそ、書き物が多くて大変なんですけどさらに自分の首を締めるべく(笑)現在メールマガジンの発行準備を進めています。内容はビリヤード一辺倒になる予定です。ちょっと変わった考え方をしているという自覚はあるんですが、俺のビリヤードに対する世界観やテクニックに関するアプローチ、自分でやってる試合でのセルフコントロールなど、本来ならHPで発表しても良さそうな内容なんですが、不定期に発行しようかな?なんて思ってます。準備が整ったらトップページやらBBSやらブログで発表するので是非読者登録してみてくださいね。

さて、今回のテーマは必殺技。ぶっちぎりでしたねぇ。でも、この言葉考えてみるとすごい言葉ですよねぇ。なにせ必ず殺す技ですからね。本当の意味での必殺技だと北斗神拳とかスペシューム光線とかオーロラプラズマ返しとかなんでしょうが、(うわ〜世代が出てるなぁ...)俺にはもちろんそんな技ありません。まぁ、殺しちゃまずい訳ですが、その言葉通りの意味だけではなくて、相手を組み伏せるだけの力を持った大技のことも必殺技と呼んでも良いかもしれませんね。で、こっちなら心当たりがない訳ではないので相手を萎えさせるような大技を必殺技と呼ぶことにして書き進めます。

知る人は知る。知らない人は全く知らなくても生きていく上では全く必要のない無駄知識のひとつとして俺は大学時代に野球部でピッチャーなるポジションだったことがあります。とは言っても東日本大学選手権で準優勝しちゃうようなチームだったので俺の実力程度じゃ箸にも棒にも引っかかりません。一応1年からベンチには入っていましたが結局のところ公式戦で投げたのは後にも先にも1度きりです。そんな俺でもなんとか「この球は打てん!」と思わせるような必殺技が欲しかった訳です。もちろん球速が速いってのが理想ですが、俺程度のスピードなら結構出る奴ゴロゴロ居ます。ならコントロール?いやいやノーコンとまでは行かないまでも細かいコントロールなど元から無くて、肩が強いという理由だけでピッチャーにコンバートしたので球速が少しは買われていたのかな?と言う程度でしたからねぇ。もっとも前述のように俺くらいの球速はゴロゴロ居るんですけどね。じゃあ変化球です。球種としてストレートのほか、カーブ、スライダー、スプリット何かを投げていたんですが三振を取れる決め球がなかったんですよね。そこで思いついたのがなんとナックル。揺れて落ちるという魔球とも言われ、投げている人も少ないし落ちるボールだから三振に取れる可能性もあります。そして来る日も来る日も握り方を変えたり色々他のピッチャーに相談したりして研究しました。で、結局ナックルはダメでしたがオリジナルの変化球が出来ました。まぁ、ちょっと握りも特殊なので分類が難しいのですが、あえて言うならチェンジアップですかね?(俺はシンカーだと言い張りましたが...)これが必殺技になってバッタバッタと三振に...なんて訳なくてこの変化球が本当に威力を発揮したのは社会人になって会社の野球部で唯一完封した試合くらいなものです。逆必殺技ならあったんですけどねぇ。肩口から入る俺のカーブは良く飛ぶと練習でバッティングピッチャーをするときなんかには良く仲間から褒められたものです。

そんな思い出話は聞きたくない!という貴兄に...ちょっとビリヤードで必殺技を考えてみたいと思います。やっぱり迫力という意味ではブレイクですよねぇ。ナインボールのブレイクで最高いくつまで入ったことあります?まぁ、多分に偶発性のあることではありますが、俺は6つが最高です。見たことがあるのには7つってのがありますが...そんなブレイクを常に打てれば9割くらいマスワリ出来そうなものですが、そんなブレイク打てっこありません。実は俺、ブレイクってあまり得意じゃないんですよねぇ。未だに手探りしながら改良中です。去年の末くらいに大きく変えてそれから微調整している感じですね。まぁでもビリヤードの必殺技でこれに勝るテクニックはないでしょうね。で、次に来るのはジャンプとかカーブ、マッセの類ですかね?ジャンプは最近ジャンプキューで飛ばすので苦ではないんですが、俺がビリヤードをはじめた頃にはまだジャンプキューなるものが無かったので、プレーキューで飛ばしてました。それが当たり前のように出来ていた時代もあるんですが、最近はジャンプキューに頼ってしまってプレーキューでジャンプするなんてことは少なくなりましたね。もっとも低空のジャンプでしかも手玉にコントロールが必要な場合には今でも時々使いますけどね。で、カーブについては以前ほど使わなくなりました。理由は2つです。1つは前述のジャンプキューで直接狙えるようになったからと、もうひとつはハイブリッドにシャフトを変えて以来、カーブの出方がわからなくなったということもありますね。後者は単なる練習不足との噂もありますけどね。マッセなんて使う機会は滅多にないですし、練習らしい練習もしてませんが、結構試合のときなんかにふっと思いつきで使ってみてもなんとかなること多いテクニックなんですよね。ビリヤードテクニックの中でも最高難度に属するマッセは成功すれば気分も受けも良いですが、失敗すると期待が大きい分みっとないという別の意味でリスキーなショットですけどね。まぁ、必殺技なんてのは大抵の場合ハイリスク、ハイリターンな仕組みに出来ているようです。まぁ、戦国武将で言えば野戦が得意な織田信長なんかは必殺技タイプでしょうし、城責めが得意な豊臣秀吉なんかは必殺技を使うよりもジワジワと相手を弱らせる持久戦タイプかもしれません。ビリヤードの試合でも時々考えるのですが、一発のショットで流れを変える必殺タイプと理詰めで取りきる持久戦タイプに分かれるような気がします。日本人プレーヤーの多くは後者のような気がしますが、俺の場合は基本は後者であっても、気持ちは前者ですね。だってその環境、その配置で撞けるのはどんなときでも1回だけですからね。だったらたまには冒険もしたいじゃないですか。根がいたずらっ子なんですかねぇ?