かくかいソフトウェア色見本の表示と印刷

色見本の表示と印刷

      KCOLCHK 開発情報  「作者から」

●V4.2
kcolchk42.zip V4.2 1,014,752 bytes Windows NT/2000/XP/7/8/10 2015.4.9 フリーソフト
 

プリンタと画面での色や解像度の違いを調べるソフトです。

プリンタと画面での色や解像度の違いを調べるソフトです。

プリンタと画面とでは色の再現が微妙に違います。また、モノクロプリンタでは、色は網目で表現されることがありますので、どのように表現されるかが確認できます。また、印刷範囲がどこまでかも確認できます。画面とプリンタの解像度などの情報も表示します。

[色見本の表示]
色は基本の16色
黒色,栗色,緑色,黄緑色,濃紺色,紫色,暗青緑色,灰色,銀色,赤色,濃緑色,青色,赤紫色,空色,黄色、白色
模様は8種類
ベタ,右上斜線,左上斜線,格子,斜格子,横線,縦線,透過

[印刷範囲の表示]
印刷範囲を長方形の線で示します。また、対角線や円も描き、プリンタのピッチ送りを確認できます。

[階調見本の表示]
指定した間隔の色を表示します。

[Web色の表示]
Web用の中から140色を選択して表示します。

[指定色の表示]
指定した色を表示します。

[画面とプリンタの情報表示]
情報表示では、接続しているプリンタ一覧や、用紙の大きさ・印刷可能範囲・余白、画面で使えるフォント名や、プリンタで使えるフォント名一覧、アイコンのフォント名などが表示されます。

●基本的な使い方
[色見本の表示][印刷範囲の表示][画面とプリンタの情報表示]は常時見本を表示します。
他は、表示項目を指定して、「表示」ボタンをクリックすると、表示ます。

使用頻度は極めて少ない(多分、1回ぐらい)ですが、ちょっとした時の確認に便利です。
使用頻度は極めて少ない(多分、1回ぐらい)ですが、ちょっとした時の確認に便利です。


画像
画像2

【ファイル】
      

kcolchk42.zip には、次のファイルがあります。

kcolchk .exe (2,718,208 byte): kcolchk本体
kcolchk .txt ( 22,100 byte): 本ファイル
kakukai .url ( 49byte): かくかい へのショートカット

【インストール】
 kcolchk42.zip 任意のディレクトリに解凍して下さい。
【アンインストール】
 展開したディレクトリのファイルを全て削除して下さい。他の場所にファイルを作っていません。
【使用方法】
 起動すれば、画面に表示されます。印刷ボタンをおせば、画面と同じ設定の表示をプリンタ用紙に合うように印刷されます。
【バグなど】
・「スタート−プリンタ」で何もプリンタが設定されていないと、起動時にエラーが発生します。
【ソフトウェア種別】
このソフトはフリーソフトウェアです。
【転載・再配布】
・転載・再配布は自由です。事前のメール確認は必要ありません。
・オンライン(インターネットホームページを含む)に転載の場合は連絡は不要です。
・書籍・雑誌付属のFD、CD−ROMなどに転載の場合は、次のようにして下さい。
 掲載製品を1点お送り下さい。送付先はメールにて確認下さい。掲載製品を発送できない場合は、製品代金分を次の郵便振替口座に振り込み、書籍・雑誌名(月、号)、発行所を記入して下さい。こちらで購入して、確認します。
 郵便振替「00190−3−123439 かくかい」
【免責】
このソフトの使用またはインストール、ダウンロード等に起因するいかなる障害については著作者は免責とさせていただきます。
【使用方法】

●色見本の表示ページ
上段の左より、
日付  現在の日付
時間  現在の時間
Screen  画面の解像度 dpi(ピクセル)
Printer   プリンタの解像度 dpi(ピクセル)
色   黒色,栗色,緑色,黄緑色,濃紺色,紫色,暗青緑色,灰色,銀色,赤色,濃緑色,青色,赤紫色,空色,黄色,白色
模様  ベタ,右上斜線,左上斜線,格子,斜格子,横線,縦線,透過
※透過は普段、ベタと同じ表示になります。
設定メニューの「Delphiスタイル表示」を「表示しない」にすると、Delphiでの色・模様名が表示されません。
模様は画面の解像度に合わせて表示してありますので、フォームの大きさが変わると模様の線の数も変わります。
「ファイル」−「印刷」をすると、表示されているページの内容が印刷されます。
画面をクリックすると、表示し直します。表示が崩れた場合は、画面をクリックして再表示して下さい。
画面で色や模様が表示されないは場合は、ディスプレイドライバを交換または、最新版にすると表示されることがあります。

●印刷範囲の表示ページ
画面の中の白い部分が用紙を示します。
印刷可能範囲を黒い線で囲んであります。
印刷のドット送りが性格かどうかを確認するために、対角線を引いてあります。これが直線でない場合は、プリンタの異常が考えられます。
また、中心部分には円を描いています。これも、ドット送りを確認するに使います。
「ファイル」−「印刷」をすると、現在表示されているページを印刷します。
プリンタ情報は次の通りです。
[Printer]  現在のプリンタを表示します。
左余白  左の余白です。
右余白  右の余白です。
用紙幅  用紙の実際の大きさです。(左余白+印刷範囲幅+右余白)
印刷範囲幅  印刷できる範囲の幅です。
上余白  左の余白です。
下余白  右の余白です。
用紙高さ  用紙の実際の大きさです。(上余白+印刷範囲高さ+下余白)
印刷範囲高さ  印刷できる範囲の高さです。
この数値はプリンタドライバに設定されているものです。実際の余白と違う場合は、プリンタドライバが合わないか、古くなっている場合があります。新しいプリンタドライバをインストールすることをお薦めします。
「設定」−「プリンタ情報表示」を「表示しない」にすると、線だけを表示します。
用紙の大きさはフォームに合わせています。フォームの大きさを変えると表示される用紙の大きさも変化します。
画面をクリックすると、表示し直します。表示が崩れた場合は、画面をクリックして再表示して下さい。

●階調見本の表示ページ
開始色 開始の色を指定します。RGB指定ですので、赤、緑、青で指定します。16進法で指定しますので、0123456789ABCDEFとなります。
間隔 表示する色の間隔を指定します。100やFF00などの指定もできます。指定には、右のボタンでも指定できます。範囲は、0からFFFFFFまでです。
表示数 表示する数を指定します。1〜16までです。
表示 表示します。
※画面の解像度が256色ですと、正しく表示されないことがあります。
「ファイル」−「印刷」をすると、表示されているページの内容が印刷されます。
印刷で一部の斜線などが印刷できていな場合があります。これは、プリンタドライバが対応していないためです。

●指定色の表示ページ
指定して色を表示します。色は、16進で0〜FFFFFFまでです。
色の指定 色の指定をます。RGB指定ですので、赤、緑、青で指定します。16進法で指定しますので、0123456789ABCDEFとなります。
色 表示する色をカラーダイアログで指定します。指定した色は、左に表示されます。
追加 色を追加します。
削除 色を削除します。
上へ 上へ移動します。
下へ 下へ移動します。
保存 色を保存します。保存は、テキストファイル形式です。
読込 色を読み込みします。
※画面の解像度が256色ですと、正しく表示されないことがあります。
「ファイル」−「印刷」をすると、表示されているページの内容が印刷されます。

●画面とプリンタの情報ページ
画面の中央にマウスのカーソルを移動すると、スプリットの形になります。そこで、ドラッグすると画面とプリンタの領域の大きさを変更することができます。
「ファイル」−「印刷」をすると、このページの内容を印刷します。
○画面
画面情報を表示します。
解像度 単位は1インチ(2.54cm)あたりのピクセル(ドット)数です。
幅 画面の幅です。(ピクセル)
高さ 画面の高さです。(ピクセル)
標準のIME 標準の日本語入力システムです。
使用可能なIME 使用可能な日本語入力システムです。※変更してもシステムのIMEは変更されません。
アイコンのフォント  アイコンで表示されるフォントです。
フォント見本 フォントで指定したフォントを表示します。表示文字は個別に入力できます。「フォント見本」の文字をクリックすると、「MSPゴシック」に設定されます。
フォント 画面で使用可能なフォント名の一覧です。左の( )の数字はフォントの数です。
○プリンタ
プリンタ情報を表示します。
解像度 単位は1インチ(2.54cm)あたりのピクセル(ドット)数です。
印刷範囲 印刷できる範囲の幅と高さです。現在指定の用紙名での数値です。ピクセル)
用紙 用紙の大きさです。現在指定の用紙名での数値です。(ピクセル)
余白 印刷ができる範囲の余白(左と上)です。用紙から印刷範囲を引いた数値に、余白を引くと、右、下の余白が求められます。これに解像度の計算を加えるとcmやmmの大きさが求められます。
用紙名 現在設定されているプリンタ用紙名と大きさです。用紙名がプリンタ特殊のものだと、用紙名は表示されず、サイズのみ表示されます。(単位はmm)
現在のプリンタ 現在設定されているプリンタ名です。クリックするとプリンタの設定ダイアログが表示されます。
接続プリンタ 接続されているプリンタ名です。※変更してもシステムのプリンタは変更されません。
フォント見本 フォントで指定したフォントを表示します。表示文字は個別に入力できます。「フォント見本」の文字をクリックすると、「MSPゴシック」に設定されます。
フォント プリンタで使用可能なフォント名の一覧です。左の( )の数字はフォントの数です。
解像度 画面が96dpi、プリンタが360dpiの場合、画面の5.0cmは、次のようになります。
((5.0/2.54)*96)/360*2.54=1.33
これにより、画面の5.0cmは1.33cmとなります。

 

●印刷(ファイルメニュー)
現在表示されているページの内容を印刷します。
用紙・プリンタの設定は印刷する前に「 印刷設定 」で設定して下さい。
「 色見本 」を印刷する場合、用紙の向きは自動的に横向きになります。印刷する大きさは用紙の大きさに比例して表示します。
「 印刷範囲 」を印刷する場合、四角の線が欠けることがあります。これは、プリンタドライバが印刷範囲の情報を正しくコンピューターに伝えていないことになります。

●印刷設定(ファイルメニュー)
印刷する用紙・プリンタを設定します。
「色見本」を印刷する場合は、用紙の方向は無視されて、横方向になります。

●情報をファイルに保存(ファイルメニュー)
「 画面とプリンタの情報 」ページの内容をファイルに保存します。
保存は、 情報ファイル形式 です。テキストファイルで保存します。保存した内容を見ることができます。「ファイル」−「 情報ファイルの閲覧 」では「メモ帳」を起動してファイル内容を読み込みます。

●情報ファイルの閲覧(ファイルメニュー)
「 画面とプリンタの情報 」ページの内容をファイルに保存し、「メモ帳」で表示します。
内容は、 情報ファイル形式 です。一時的にファイルに保存したものを読み込みます。一時的に保存したファイルは、このソフトを起動したディレクトリに KCOLCHK.INF の名前で保存されます。

●終了(ファイルメニュー)

●Delphiスタイル表示(設定メニュー)
○Delphiスタイル表示
色見本の表示ページのみ有効です。Delphiでの色名、模様名を表示します。
色見本の表示 ページのみ設定が有効です。
色と模様の名前をDelphiスタイルで右と下に表示します。

黒色 clBlack
栗色 clMaroon
緑色 clGreen
黄緑色 clOlive
濃紺色 clNavy
紫色 clPurple
暗青緑色 clTeal
灰色 clGray
銀色 clSilver
赤色 clRed
濃緑色 clLime
青色 clBlue
赤紫色 clFuchsia
空色 clAqua
白色 clWhite
模様
ベタ bsSolid
右上斜線 bsBDiagonal
左上斜線 bsFDiagonal
格子 bsCross
斜格子 bsDiagCross
横線 bsHorizontal
縦線 bsVertical
透過 bsClear
○プリンタ情報表示
印刷範囲の表示ページのみ有効です。プリンタの用紙の設定を表示します。

●どうしたらいいの?
○線がはみ出してしまう
プリンタドライバによっては、プリンタの情報とプリンタドライバの情報が違っていることがあります。その場合は、線がはみ出してしまうことがあります。また、「ファイル」−「印刷設定」で設定した印刷用紙と違う大きさの用紙をセットした場合も線がはみ出てしまうことがあります。
起動するときエラーが出る
○プリンタがつながっていないとエラーが出ます。必ずプリンタをつなげて下さい。電源は入れなくても結構です。

●情報ファイル形式
ファイル形式は次の通りです。
[System]
Program 起動プログラム名です。
Path 起動パスです。
Date ファイルを保存した日付です。
Time ファイルを保存した時間です。
Filename 情報ファイル名です。
[Display]
Display_Pixels 画面の解像度です。(ピクセル)
Display_Width 画面の幅です。(ピクセル)
Display_Height 画面の高さです。(ピクセル)
Display_DefaultIme 標準の日本語入力システムです。
Display_Imes  使用できる日本語入力システムの一覧です。
Display_IcomFont アイコン表示のフォントです。
Display_Fonts 画面で使用できるフォント名です。
[Printer]
Printer_Pixels プリンタの解像度です。幅 x 高さ(ピクセル)
Printer_Width 印刷可能範囲の幅です。現在指定の用紙名での数値です。(ピクセル)
Printer_Height 印刷可能範囲の高さです。現在指定の用紙名での数値です。(ピクセル)
Printer_Paper_Width 用紙の幅です。(ピクセル)
Printer_Paper_Height 用紙の高さです。(ピクセル)
Printer_Yohaku_Left 左の余白です。(ピクセル)
Printer_Yohaku_Top 上の余白です。(ピクセル)
用紙から印刷範囲を引いた数値に、余白を引くと、右、下の余白が求められます。これに解像度の計算を加えるとcmやmmの大きさが求められます 。
Printer_Paper 現在の用紙名です。(mm)
Printer_NowName 現在のプリンタ名です。
Printer_Names 接続しているプリンタ名です。
Printer_Fonts プリンタで使用可能なフォント名です。
[EndOfFile]
ProgramName 色見本の表示と印刷、情報ファイルの終わりです。
解像度 画面が96dpi、プリンタが360dpiの場合、画面の5.0cmは、次のようになります。
((5.0/2.54)*96)/360*2.54=1.33
これにより、画面の5.0cmは1.33cmとなります。

【備考】
・Delphi はEmbarcadero Technologiesの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
・Microsoft, Windows またはその他のマイクロソフト製品の名称および製品名は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
・このドキュメントおよび、ヘルプなどに記述の商品名、企業名、ソフト名などは、各社、各個人などの登録商標、商標、屋号などです。
【謝辞】
ソフト開発にあたりましては、NIFTY フォーラム FDELPHI、SBORLAND、での各会議室の発言、ライブラリーのソフトを参考にいたしました。登録して下さった方々に御礼申し上げます。

「夢窓」さん、「かーち」さん、「かめちょ」さん、マー」さん、「ぶんちゃか」さん、「斉天大聖」さん、「のび太」さん、「瑠瓏」さん、 小峰さん

 以上の方々には開発にあたってご協力、ご示唆いただきました。皆様ありがとうございました。
【履歴】
1997.09.07 色見本の表示と印刷 V1.0   KCOLCHK.EXE
初公開。
1997.10.27 色見本の表示と印刷 V2.0   KCOLCHK.EXE
○印刷範囲の表示 を追加。
・タブコントロール形式に変更。
・かくかいホームページのプリンタドライバリンクに接続できるようにした。
・「色見本」でDelphi形式表示を初期状態にした。
・情報ファイルの閲覧をできるように
1999.05.24 色見本の表示と印刷 V3.0   KCOLCHK.EXE
○「階調見本の表示」を追加。
○「指定色の表示」を追加。
・「色見本」に黄色を追加。
・「画面とプリンタの情報」の「用紙名」をプリンタの用紙名に変更。
2000.10.15 色見本の表示と印刷 V3.1   KCOLCHK.EXE
・プリンタの変更ができないことを修正。
・表示で mm を小数点以下2位までに変更。
2015.04.09 色見本の表示と印刷 V4.2   KCOLCHK.EXE
○「web色見本の表示」を追加。
【作者から】
●V1.0
 プリンタによっては、色の表示がさまざまです。また、モノクロプリンタでは、色の表現が網目になったりします。そこで、どのように表示されるかをチェックするソフトを作りました。
 それだけでは、足りないので、プリンタや画面の情報を表示することにしました。ソフトを開発する人にも便利なように、用紙のピクセルや解像度を表示することで、フォームの大きさやコントロールの大きさを設定できます。
 このソフトのルーチンのほとんどは、「用紙いっぱいに印刷」に織り込まれた機能を強化したものです。
 以前開発したソフトは、Windows95の終了ソフトです。その次がWindows95のユーザー名を登録するものです。今回もそうですが、使用頻度の少ない、ちょっと便利なソフトを作って行きたいと思います。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1997年9月7日 黒川 孝広
●V2.0
 ソフト開発のために作成したものが、意外と普通のユーザーがプリンタの調子を確かめるのに使われるようになりました。
 そこで、機能を追加して、印刷範囲を示すようにしました。また、ページコントロールを使い、すぐに表示できるにしました。
 今回は、ライターのJF2AJA(アジャパー)さんからのご意見を中心に折り込みました。ユーザーのご要望がありましたら、今後も機能を追加する予定です。
 基本的には頻繁にバージョンアップをする予定はありませんが、次のバージョンアップは、来年の夏以降になる予定です。今度の改訂の内容は、グラデーションの印刷とフォント見本の印刷を織り込む予定です。それまでは、私の中心となる開発ソフトの「用紙いっぱいに印刷」の方に力を入れていくつもりです。
今回もご利用ありがとうございました。
1997年10月27日 黒川 孝広
●V3.0
 今回は、階調見本の表示と指定色の表示を追加しました。もともと、自分で色を確認したい時に使用するソフトなので、色が決まってしまっていると、その他の色はどうか気になります。大して必要な機能ではないのですが、10年に一度位は使うことがあるかもしれません。もともと、使用頻度は極めて少ないソフトですから、使用頻度がほとんど0の帰納があってもよいと思います。
 ここのところは、「用紙いっぱいに印刷」のバージョンアップで大忙しでした。その事情は、「桃」のヘルプに書いておきました。ヘルプはソフトを使う上でのガイドが本来の意味でしょう。しかし、私の場合は、表現の一部としても考えています。バージョンアップするたびにヘルプが大きくなるのは、機能が増えるだけでなく、この作者からも増えるからです。
 もっとも、このソフトのバージョンアップは、2〜3年おきですから、今度は2002年ごろになるでしょうね。
ご要望がありましたらメールにてお寄せ下さい。私の技術でまかえなるものの範囲で対応いたします。と、書いても、要望をお寄せいただけるのは、一年に5回くらいですね。ソフトの作者にメールを出すというのは、かなり勇気のいる行為です。私も、他のソフトの作者にメールを出すときはかなり緊張します。見知らぬ相手ゆえに、緊張するのです。その意味では、メールは、コミュニケーションとしては不完全なものではないでしょうか。
 私はコミュニケーションを相互理解と解釈します。この理解とは、「そこの新聞取って」という言葉の伝達ではありません。言葉を発した人の立場に立って心情を理解する行為です。神経質と思いやりというのは近いのですが、相手の立場で考えられるのが思いやりで、自分の立場のみが神経質です。ここでは、神経質が悪いというのではなく、理解ということの説明で使っています。
 相手を理解することは、相手と自分の差を理解することになります。その意味では、表現することは自分自身を理解することでもあります。自分を理解しないこと、そのことが、現在の社会の問題点ではないでしょうか。理解することと同調することは違います。理解しても、嫌いな人はいます。とにかく理解し、その相手を自分との位置を確認すること、それが大切な行為であり、そして、それがコミュニケーションと言えるのではないでしょうか。
 私は、できるかぎり、コミュニケーションの一助となるソフトを作りたいと思いました。現在では、それとはほど遠いソフトばかりですが、使いやすく、便利で、生活に役立つようなソフトが理想的なソフトです。そのためにも、今後も開発を続けたいと思います。
ご利用ありがとうございました。
1999年05月24日 黒川 孝広
●V3.1
 今回は、こくら様からのご指摘の不具合修正です。それで、今後の開発予定は今のところありません。というのも、アイデアが浮かばないのと(あることはありますが必要性が少ないので入れません)、忙しいからという理由です。
 ご要望、不具合等、ご連絡下さい。できるかぎり対応したいと思います。
 それにしても、このソフト、それほど有効ではないのに、どうして雑誌に載るのか分かりません。私は作った時に使用しただけで、あとは使うことはありませんから。(笑)
 その意味では、私の目指す「隙間ソフト」としての活躍を果たしていないようです。メジャーソフトより、なんとなく便利な「隙間ソフト」というのがいいのですが。
ご利用ありがとうございました。
2000年10月15日 学会発表の帰りに 黒川 孝広
 
 黒川 孝広  Copyright (C) 1997-2015 Kurokawa Takahiro All rights reserved