詩歌,短歌,俳句,etc.

自作のものを除き,掲載許可は取ってあります。

老木 (美雑)
枯れた木が養分となる様に
老人は 子を育てる

逞しい木が他を引っ張る様に
大人は子を導く

そして森は木を育て、木は森を育てる
まるで 人と同じである

神の存在 (みんりぃ)
「神は存在するか」
それは 神の定義を問うに等しい

人は他者をなくしては 存在し得ぬように
神もまた 人なくて存在はし得ぬ

「神は存在するか」
それはまた 人の存在を問うことである

街灯 (LiT)
夜道にひとつ 街灯が点いている
語りかけてくるようで 心がほんのりする

夜道に 街灯が並んでいる
見守ってくれているようで 心が安らぐ

  街の灯(ひ)は 心の灯(ともしび)
  道の灯(ひ)は 心のふれあい

街灯が 人を照らすように
私もまた 人とふれあい 行くのだろう

存在と死 (みんりぃ)
人が人として存在するとはどういうことだろう。
人や物の存在程不確かなものはない。

人が人として在るためには,
外部からその存在を認められることが絶対的な条件である。

名を失うことは,即ち死を意味する。

  人としての死。
  生き物としての死。
  …物としての死。


昔,誰かが言ったらしい。
「我思う,故に我在り。」

自己が自己として自己を認めることが出来れば,
より認められずともその存在を維持出来る。
人間として,人として,物として,
その存在ははかないものではあるけれど,
自己が自己を認める限り,その存在は確かなものである。


人はそれほど強いものではない。
他より認められず,ただ自己を自己と認めることのみを頼りとして生きるには,
人間は余りにも弱い。

本当に最後,自分を救えるものはただ自分のみである。
そのことに気付いた時,人は強くなれる。
人は,ずっと強くなれる。


‥‥それでもやっぱり誰かに認めてもらいたい。
ちょっぴり寂しい,そんな独り身の夜が更けていきます。

(みんりぃ)
ある日 ふと立ち止まって空を見上げた
  雲が流れていた
  月が輝いていた
  屋根にも輝いていた。
  星は見えなかった

ある日 ふと立ち止まって空を見上げた
  雲一つ見えなかった
  青く澄み渡っていた
  太陽がまぶしかった
  酷く暑かった

ある日 ふと立ち止まって空を見上げたら
  そこに何が見えるだろう
  君の明日が見える
  僕の明日が見える
  そして何も見えはしない

目を落とせば そこに道は在った
  徐に1歩を踏み出す
  そこから僕の明日が始まる

使命 (みんりぃ)
今,君に出来ることは何か
今の私に出来ることは何か

君にしか出来ないことは何?
私にしか出来ないことは何だろう

  君には君にしか 出来ぬ事がある
  私には私にしか 出来ぬ事がある

  必ずある
  きっとみつかる

人は 命をかけて それを探し これを求める

きらめき (美雑)
吾が子を残して死ぬことを思うと
切なくてたまらない
だが 親を残して死ぬことを思えば
やはり 私が先でいいのだと思う

そうして時代は私から子へと移っていくのだろう

いのち (美雑)
お父さん,お母さん,私は生きて見せます。
這い蹲ってでも 生きて見せます。
それが,私に出来る 精一杯の 孝行だから。

イノチ (マルコ)
人は,いつか死ぬ。必ず死ぬ。
その時が来て後悔しないよう,精一杯に今を生きよう

自転車 (みんりぃ)
自転車だって生きている

真っ暗な駐輪場
自分の自転車を一発で見つけたとき
まるで 旧友に会ったような気分になる

人間の一人一人に
  それぞれが歩んできた歴史があるように
自転車の一台一台にも
  それぞれの歴史がある

友人として これからも共に行こう

ニンゲン (マルコ)
些細なことで ひどく落ち込んでみたり,
些細なことで 天にも昇ったり。

そんな人間たちが,僕は好きだ。

孤独 (みんりぃ)
ある時 ふと
自分を汚したくて たまらなくなる
ある時 ふと
とてつもない寂しさの 真っ直中にいる気になる

ある時 ふと
自分は これでいいのかと思い
ある時 ふと
それでも 生きてきたんだと思う

誰か それでいいと言ってくれ
誰か 私を導いて欲しい
でも それは自分で決めること

人間は孤独だ 生き物はみんな孤独だ
人はみな 支え合って生きていくんだろう

戦いは 愚かだ
争いは 愚かだ

わかってはいる
わかってはいる
……そう思いたい


私を一人にしないで
私を放っておかないで
心が,砕けてしまうから

ささやかな喜び (みんりぃ)
朝。
彼に水筒を持っていった。
中身は麦茶。
(ぬる)まっても美味しい。

夕。
彼は洗った水筒を持ってきた。
お礼にと夕食に誘ってくれた。
何か嬉しい。
夕食は焼き肉だった。

夜。
私は彼を夢見て眠る。
今日の彼の活躍を思いながら。

恐怖 (みんりぃ)
恐怖は あらゆる処に
散(燦)然と そして 寡黙に存在する
その姿は 時に目に見え そして見えず
見るべからざる者だけが 唯 それを見るだろう

汝 恐れるべからず
恐怖とは 須(すべから)く
己自信の魂に住み着いた 悪魔の囁きである

舟出 (みんりぃ)
私は舟で 波間を進む
誰がこぐでもなく ただ流れていく

急く様に 速やかに
其れは 川の流れそのもの

私は進む 波の間を
誰の意志でもなく ただ流されていく

と 緩やかに
て 川は海へつながる

私は大海へこぎ出した

  自らの意志で途を択び
  自らの意志で途を拓き
  自らの意志で体を休め
  自らの意志で復たこぎ出す

私は進む――その先の 明日を信じて

コックローチ (明日香ル)
  非下虫側廉虫の 浴み場の壁に いるを見て
  戦の節の 訪れぞ知る

迷い道,速き流れ (みんりぃ)
己が信じる道を,周りに惑わされず進める。
そんな人間になりたい。
己が信じるに足る道を見つけたい。

今の自分。
周りに惑わされ それを言い訳にして
やるべきことも見えず,見ないふりをして――。

あせり,やっているふりをし,その実何もしていない。
気が付けば,時間ばかりが過ぎて――。
自分のやりたいことって何だろう。
自分のすべきことは何だろう。

泳ぐことを止(や)めた魚は,ただただ下流へと流され,
目的を見失ったまま,見つけられないまま
ただただ下流へと流され,
……その行き着く先は何処にあるのか。

前向きに考えよう。後ろばかり見ても,何も始まりはしない。
そう,今は力を温存しているだけ。
いつか,上流に向かい全力泳ぎ始める。

完璧主義 (マルコ)
すべてのことを 完璧にできずとも
  それは恥ずべきことではない
今の己にできることを精一杯やる,
  それは素晴らしいことだ。
今の自分にできること,
  それをただ精一杯にすればよい。

うたはこころ (K-MRX)
うたを歌おう 大きな心で
うたを歌おう 大きなうたを

うたを歌おう 豊かな心で
うたを歌おう 豊かなうたを

 うたは心 うたは喜び
 うたは空 うたは大地

うたを歌おう 命の限り
うたを歌おう 全てを込めて

うたを歌おう 心のままに
うたを歌おう 何かを想って

 うたは心 うたは命
 うたは風 うたは光

うたは――うたはこころ。

漢字、いい感じ (IU/OS
漢字はね 使えば使うほど 漢字
漢の国で うまれたのかな
漢字はね 使えば使うほど 感じいい
ちょっぴり えらくなった 気分

漢字はね 使っても使っても 漢字
かなと一緒に 使ってあげよう
そうすれば きっと みんな幸せさ。


          それではさようなら。 THE END

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