この文書は、JIS X 0201 - 1997(以下JISX0201)、JIS X 0208 - 1997(以下JISX0208)、JIS X 0212 - 1990(以下JISX0212)とUnicodeとの変換として利用可能な一つの対応について解説する。この変換表は、Shift_JIS、EUC-JP、ISO-2022-JPとUnicodeとの変換に際し、安全性・文字の意味として自然な変換・既存のシステムと互換性を著しく損なわないことを目的とする。変換表の作成には、JISX0201、JISX0208、JISX0212の他、JIS X 0213 - 2000(以下JISX0213)、JIS X 0221-1 - 2001(以下JISX0221)を参照する。
原則として、JISの名称とUnicodeの名称が一致するものを対応させる。以下、Unicodeの名称と一致するものと対応させることを、単に「名称により対応させる」と表記する。
JISX0201とUnicodeの変換は、互換変換表と非互換変換表の2種類の変換表を用意する。互換変換表は、Shift_JISなど、us-asciiの上位互換として用いられているエンコーディングで使用する。非互換変換表は、ISO-2022-JPでJISX0201が用いられる場合に使用する(ISO-2022-JPではISO-646/IRVとJISX0201の使い分けが可能で、JISX0201が用いられることはほとんどない)。
JISX0201の列0〜7は、同一の番号のUnicode文字と対応させる。
JISX0201片仮名用図形文字は、JISX0208附属書5「文字の代替名称」表1の代替名称により対応させる。
JISX0201の文字SPACEは、名称"SPACE"により対応させる。
JISX0201ラテン文字用図形文字は、JISX0201表1の名称により対応させる。
JISX0201片仮名用図形文字は、JISX0208附属書5「文字の代替名称」表1の代替名称により対応させる。
Unicode統合漢字の原規格としてJISX0208が用いられている場合は、その対応に従う。
その他の文字は、JISX0208附属書4「仮名,特殊文字及びけい線素片」表1〜表15の名称により対応させる。ただし、この対応によるUnicode文字がJISX0201の互換変換表・非互換変換表に存在する場合は、以下の通りとする。
Unicode統合漢字の原規格としてJISX0212が用いられている場合は、その対応に従う。
その他の文字は、JISX0221附属書2表1の名称により対応させる。ただし、この対応によるUnicode文字がJISX0201の互換変換表・非互換変換表に存在する場合は、以下の通りとする。