実験方法

 蒸発皿に 5 g 程の亜鉛粉末を入れ、この亜鉛粉末を完全におおう程度の 6M 水酸化ナトリウム水溶液で満たします。
 蒸発皿をバーナーで沸騰するくらいまで加熱して、きれいに磨いた銅貨を入れます。しばらくすると、銅貨が亜鉛でコーティングされます。
亜鉛メッキされた銅貨は銀貨に見えます。( この反応は酸化還元反応です。)

 この銀貨をピンセットで取り出して、水洗いした後、バーナーの炎の中に入れます。
 亜鉛と銅が溶解、融合して黄銅ができます。この黄銅が金色のため、銅貨は金貨に見えます。
色が変わってきた段階で炎から取りださないと失敗します。また、最近の銅貨は中心に亜鉛を使っていますので、加熱しすぎると亜鉛が漏れ出ます。

※黄銅
 60 〜 82 % 銅 18 〜 40 % 亜鉛の合金

注)
 ここで使用しているのは、米 1 セント銅貨です。
 日本の十円玉は、銅に少量のスズと亜鉛が含まれており、上手くできません。
 また、貨幣に細工をすることは許されていません。ご注意ください。