ようこそ化学実験室へ

各実験項目をクリックすると、写真と簡単な解説が現れます。写真をクリックすると各実験のページに移動します。

化学発光
水素爆発
炎色反応
アルカリ金属と水との反応
ナイロン合成
金貨・銀貨・銅貨(メッキと合金)
エステル
発泡ウレタン

( 各実験項目の最後に記されている試薬の値段は、1999 年度カタログからの参考価格です。)

 

 

化学発光( ルミノール発光 )

 

 暗やみの中で一滴落とした水滴が黄緑色、青色、紫色とさまざまな色を発しながら三角フラスコの中に広がり、消えていきます。実際の実験では 50 ml 程度の三角フラスコで行いますが、ここでの映像はスクリュー管( 容量 30 ml )を使用しています。
 溶液を一度に多量に加えると発泡が起こり、あふれ出しますので注意が必要です。 

  ルミノール( 1g ) 2,400 円

 

水素爆発

 爆鳴気の実験です。アンモニア水の容器を使っています。
半透明の容器のため、部屋を暗くすれば容器中での反応の様子が観察でき、水素と酸素の割合をいろいろと変えての反応が、目と耳で確認できます。
 かつては水素ペレットを使い水素ガスを発生させて実験していましたが、最近は実験用気体として市販されている容量 620 ml のボンベを利用しています。  

  水素ボンベ( 620 ml ) 1,900 円
  酸素ボンベ( 620 ml )  680 円

 

炎色反応

 いろいろな実験方法がありますが、白金線を使った一般的な方法で行っています。

 

アルカリ金属と水との反応

 金属が水と反応して燃え出す、たいへんドラマチックな実験です。水の上に直接落とす方法もありますが、ここではビーカーにたっぷりの水で濡らした濾紙(ろし)を敷き、その上にアルカリ金属を落として観察しています。
 アルカリ金属の量は、多すぎないように注意をして下さい( 米粒大、以下 )。また、ビーカーにアルカリ金属が直接つくとビーカーが割れる恐れがあります。

  金属ナトリウム( 25 g ) 2,600 円
  金属カリウム ( 25 g ) 8,600 円

 

ナイロン合成

 高分子化合物の実験です。
 液体から固体が出来る界面重合のおもしさが実感できます。切れにくいナイロンを作るためにはいろいろと工夫が必要です。溶液の温度も影響するようで、冷蔵庫で冷やした溶液を取りだしてすぐに使うと切れやすくなるようです。また、換気にも注意してください。
 この実験方法は東京書籍株式会社「化学の世界 I A」を参考にしましたが、平成 10 年発行の教科書から溶媒が変わりました。上層にヘキサン、下層に水を使っています。

  アジピン酸ジクロリド ( 25 g ) 9,000 円
  ヘキサメチレンジアミン( 25 g ) 2,000 円

 

金貨・銀貨・銅貨( メッキと合金 )

 銅板の表面を亜鉛メッキし、次に加熱して銅と亜鉛の合金( 真鍮(しんちゅう))を作る実験です。この実験はいろいろな実験書に載っています。あまり興味なかったのですが、丸善「実験による化学への招待」で 1セント銅貨を利用する方法を見て、取り入れました。
 銅と聞いて連想するのが十円玉。もっとも、残念ながら十円玉には少量のスズが含まれており、1セント銅貨のようにきれいにはできません。五円玉のような光沢で、安っぽくなってしまいます。

 

エステル

 酪酸は、乳製品独特のにおいを持つ物質です。(生徒の表現を借りると「うんこのにおい」「はき古したくつのにおい」だそうです。)このにおいが、パイナップルやイチゴを連想するにおいに変化します。この落差が驚きとなります。
 できた当初の酪酸エチルは、温度が高くかなり強くにおいます。手で軽く風を送ってにおいを嗅ぐか、細く切った濾紙にほんの少し染み込ませて嗅ぐようにして下さい。
 この香料は安いガムなどに入っているようです。また、芳香剤に使用している場合もあり、生徒からは時として「…( 商品名 )の香りだ」という発言があります。

  n - 酪酸( 500 g ) 2,600 円

 

発泡ウレタン

 膨らませる実験ではカルメ焼きが有名です。縁日で実際に見られるし、何より実験後「食べられる」のは大きな魅力です。発泡ウレタンは食べられませんが、手触りを楽しむことが出来ます。また、カルメ焼きよりずっと簡単にそして失敗なくできます。
 たまたま東急ハンズをぶらぶらしているとき、この「発泡ウレタンソフト」を見つけ、実験に利用しました。
 主剤と硬化剤を混ぜるだけで気体が発生し、膨らみます。現在は商品名「発泡ウレタンソフトN」となりました。内容も変わり、発泡倍率があがったようです。個人的には以前の「発泡ウレタンソフト」の感触の方が好きだったのですが…。
 主剤・硬化剤とも有害物質です。取り扱い時には製品安全データシートを取り寄せ、有害性及び応急処置等を確認して下さい。
 反応の仕組みを問い合わせたのですが、残念ながら教えては貰えませんでした。

  発泡ウレタンソフトN(1 Kg set ) 4,200 円