TDC Stereo Vivid

赤瀬川原平氏の「2つ目の哲学」の中で褒めちぎられていたのを見て、衝動的に欲しくなり一気に入手したもの。革のケースにはかつての持ち主のものであろうか、「DC Dinsmoor」のサインが記されている。
それにしても、世界でただ一ヶ所残っていた五反田イマジカのリアリストフォーマットのマウントサービスが、2000年夏で終了してしまったのは残念(マウンターが壊れたと伝え聞く)。「135の長巻で現像→手作業で切り分け→ステレオペアを並べてマウント貼り付け」の作業は、ちょっと辛い。そのため、最近は使用頻度が下がり気味。

後ろ側には「TDC Bell & Howeel」の文字が記されている。「TDC」は「Three Dimension Company」の略。 フイルムは、中央のスプロケット部で「w字状に」曲げられた経路で、左から右へ搬送される。リアリストサイズの場合、撮影されるコマとコマの間に他の2コマを写し込むので、その間隔(搬送距離)を稼いでいるのだろうか。
底にはフィルムの装填手順が説明されている(画像をクリックで拡大)。


仕様

参考:stereoscopy.com
形式 35mm版・ビューファインダー・ステレオカメラ
製造 Three Dimension Co., Chicago, IL, USA (A Division of Bell & Howell)、米国製
年代 1954ごろ
フィルム 135カートリッジフィルム(29ペアの撮影が可能)
外形寸法 163 x 83 x 59 mm (W x H x D)
重量 747 グラム
基線長 65 mm
画像フォーマット リアリストサイズ・23.82 x 25.00 mm (W x H)
レンズ Tridar Anastigmat, 1:3.5/35 mm
絞り f/3.5〜f/16まで連続可変
焦点調節 手動、2-3/4フィート 〜無限遠、フィルム側位置移動方式
シャッター メカニカルレンズシャッター、フィルム巻き上げ連動コック
シャッタースピード 1/100 〜 1/10 sec. "B"
ファインダー ニュートン型ビューファインダー
フイルム巻き上げ 手動
ストロボ接点 あり(特殊形状)
セルフタイマー なし
その他

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