WMidoriService (Win32App Midori Service)

本ソフトウェアの概要

• 既存のWin32アプリケーション (例 : VBアプリ) を，コントロールパネル内の『サービス』 の操作で起動終了するアプリケーションにすることが可能になります．
• 『Windows2000/NTにログインしなくても常駐動作するプログラム』が開発できます．
• ライセンス : GNU GPLライセンス (1.9.6以降のバージョン)
  本ソフトウェアはフリーソフトとして配布します。This software is licenced by free software.

当ソフトウェアを用いると，作成したアプリケーションが，『コントロールパネル -> サービス』の画面から開始・停止できます．WindowsNT4.0 SP6a および Windows2000 SP1(1.9.6以降)で動作確認しました．
なお NTサービスを実現するソフトであるため，Windows98/95 では動作しません．

本ソフトウェアの実装技術

• WindowsNTサービス応答を行う常駐部分を提供します．
• 本ソフトの常駐部分の中で 子プロセスとしてWindowsアプリを起動し アプリケーションの実行を行います．

本ソフトウェアの背景

• unixなどでは システム的常駐プログラムは rcなどにデーモンプロセスなどの形で登録しますが，WindowsNTの場合は NTサービスという形式を
  取るのが，常駐プログラムを開発する作法に乗った方法です．
• ところが，WindowsNT環境においてVBアプリケーションをNTサービス化などを行い 常駐プログラムにするのは 意外に厄介です．
• 当ソフトウェアは これら矛盾を埋めるための 一手法を提供します．

作者が新バージョンを登録する場合の登録先

http://www01.u-page.so-net.ne.jp/db3/midori/midosoft.html

本ソフトのモジュール構成

• WMdSvc.jar : アーカイブ本体／メンテナンスユーティリティ
  Java2実行環境がインストールされている環境下にて、これをダブルクリックするとGUIを起動することができます。GUIの中から 自己解凍やNTサービスの登録／解除などを実行することができます
• MdSvv.exe : WMidoriServiceロードモジュール本体
  WMdSvc.jar を実行したGUIから取り出すことが可能です
• MdSvv.inf : WMidoriService構成情報ファイル
  構成情報ファイルは メンテナンスユーティリティを用いて設定を行うことが出来ます

本ソフトウェアを実行するために必要な他のライブラリ

本ソフトウェアのうち 自己解凍および設定の実行には Java実行環境が必要です。

• Java2 JRE 1.3 実行環境
  http://java.sun.com/j2se/1.3/jre/
  Java2実行環境1.3.0_01 は Netscape6 などにも付属しています。

セットアップ方法

1. SUN Java2実行環境をインストールしてください。SUN J2RE 1.3.0以上を推奨します。J2REをインストール後 Windowsを再起動してください。
2. 新規ディレクトリ (例:WMdSvc) を作成し，このディレクトリにWMdSvc.jar をコピーしてください。
3. WMdSvc.jarを実行してください。ダブルクリックまたは java -jar WMdSvc.jar で起動することができます。
4. GUI画面 解凍タブから 実行ファイル本体のみ解凍ボタンを押して、MdSvv.exeを取り出してください。(解凍の必要がない場合は灰色表示されます)
5. GUI画面 パラメータ設定タブのサービス名・コマンド行を設定し 保存ボタンを押してください。
6. GUI画面 インストールタブの NTサービスをインストールボタンを押して 登録内容を元にサービスのインストールを実行してください。
7. コントロールパネル→サービスを見て 該当のNTサービスがインストールされていることを確認します。
8. NTサービスを 開始(S)を押すと，サービスが開始され，指定のアプリケーション が常駐ジョブとして動作します．
   イベントビューアのアプリケーションログ内に，『ソース (Midori-Win32AppServer) 内のイベント ID (0) に関する説明が見つかりません．次の挿入文字列が含まれています:Midori-Win32AppServer INFO: 0, サービスを開始しました.』『ソース (Midori-Win32AppServer) 内のイベント ID (0) に関する説明が見つかりません．次の挿入文字列が含まれています:Midori-Win32AppServer INFO: 0, svccli.exe aaa bbb ccc.』
   と出力されれば成功です．ただし，メッセージは設定・環境により若干異なります．

• (*)注意！ 当ソフトウェアは，安全に動作するよう，注意深く作成いたしました．しかし，試用される際は，適切で安全なテスト環境を作成し，ご試用下さい．

アン インストール方法

1. WMdSvc.jarを実行してください。ダブルクリックまたは java -jar WMdSvc.jar で起動することができます。
2. GUI画面 インストールタブの NTサービスを登録解除ボタンを押して 登録内容を元にサービスの登録解除を実行してください。
   この操作を行うことによって，NTサービス一覧から解除されます
3. 作成したディレクトリ (例:WMdSvc) を削除して下さい．
   (*)注意! 可能な限り注意深く削除の操作を行ってください．

動作確認済環境

• WindowsNT4.0日本語版 + SP6a
• Windows2000日本語版SP1

FAQ

• Q: 桜時計をNTサービス化したいのですが、デスクトップ対話ONでログオフ時にうまく無いです。
  A: 桜時計は詳しく存じませんが、いまGoogleで検索したら下記のような説明を見つけました。
  • http://web.tac.tsukuba.ac.jp/~yamato/skrw/skrw.html
  察するに 桜時計は 一旦はデスクトップ対話ONで起動して設定するけれども、設定後はデスクトップ対話OFFで運用するような雰囲気で書いています。基本的に 私のソフトもリソースキットも ほとんどやっていることは同じなので、差異はないと勝手に思いこんでおります (苦笑)
  デスクトップ対話ONで運用可能なように実装されたソフトって意外と世の中には少ない物なのです。私の知っている範囲で デスクトップ対話ONで運用可能なように実装されているソフトは Lotus Notesサーバくらいです。あの実装は難しいのです。
  # やたらたくさんのイベントをフックしなくてはなりません。

修正履歴

• 2001/04/02 (1.9.7) 自己解凍版を作成。サービスのパラメータがGUIで設定可能になりました。ただし 自己解凍および設定の実行には Java2実行環境1.3.0以上が必要になります。
• 2001/03/07 (1.9.6) 名前にまつわる不具合を修正
• 2001/03/05 (1.9.5) GPLライセンスを採用したベータ版を公開開始。この版は Windows2000に対応しています。ただし、OCX非実装など デグレードしている点もあります。
• 2000/12/26 FAQを追記 (ロードモジュールは変更無し)
• 2000/04/13 (007)
  約1年βリリースし 特に問題が無いようなので正式リリース
• 1999/05/29 (006β)
  005βに救いようが無いバグがあったので、これを修正しました。005βで悩まれた方々、どうもすみませんでした。この版は動作するハズです (苦笑)
  なお、この版もベータ版扱いです。 安定版は 004 をご利用ください。
• 1999/04/16 (005β)
  サービスの名称を利用者が変更できるよう修正しました。 少し意欲的な改造を試みたので、しばらくはベータ版扱いです。 安定版は 004 をご利用ください。
• 1997/01/03 (004) (安定版)
  サービス実行プログラムの名称や引数を変更できるような機能を 追加しました。MDSVCSRV.INF というファイル名のファイルを 代替サービス(MDSVCSRV.EXE)と同じディレクトリに用意し、この ファイルの中に、ファイル名や引数を指定できるようしました。 なお、このファイルが無い場合は、従来通りに動作します。 また、実行時ディレクトリを、代替サービス(MDSVCSRV.EXE)の ディレクトリになるよう修正しました。 （今までは無指定なので、?:\winnt\system32 でした）

ライセンス LICENSE

WMidoriService (Win32App Midori Service)
Copyright (C) 1996-2001 Midori IGA
(http://www01.u-page.so-net.ne.jp/db3/midori/midosoft.html)

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Copyright (C) 1996-2001 Midori IGA
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