みどり日記 2002/08/12 卵子前細胞を体外培養 マウス使い出産に成功 に関して思うこと , 避妊法の実体 全国調査に関して思うこと

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○「卵子前細胞を体外培養 マウス使い出産に成功 群馬大」(8月1日朝日新聞)に関して思うこと

 マウスの胎児から採取した生殖細胞を使って、群馬大学が出産に成功させたそうです。
これについて私は、「胎児」から子どもができるということ自体が、奇妙で、気持ちが悪いと思います。だって、「胎児」ってまだこの世に誕生する以前の状態ですね。その「胎児」から新たに子どもが生まれるとは、どんなことなのでしょうか。
 例えば、人工妊娠中絶をされた「胎児」の生殖細胞を使って、子どもを作ることができるわけです、理論的には。この世にいない「胎児」がその子どもの親になります。複雑な親子関係の誕生です。(私は、そうしたことが、実際に起こったという話を聞いたことがあります・・。)
 但し、癌などの治療をしている女性で、子どもが欲しいと望む場合、卵巣の細胞を使って子どもを作ることができるということは、すばらしいことだと思います。現在の低い不妊治療の成功率をあげる可能性があるのですから・・・。でも、生殖医療はどこまで許されるのでしょうか?そして、子どもが欲しい人はその権利をどこまで主張できるのか、複雑な心境です。

○「避妊法の実態 全国調査へ」(8月11日 NHKニュース)に関して思うこと

 『女性のデータブック 第三版』(1999)によれば、女子高校生は男子高校生に比べて、セックスに対してより積極的で、お互いに合意すればセックスをしても構わないと考える率が男子高校生よりも高いようです。そしてセックス経験率も、男子高校生14,4%(1993年)に比べて、女子高校生は15,7%(同)とわずかながら女子高校生の方が高いというデータがあります。
 統計的には人工中絶をする女性は、既婚女性が圧倒的に多いのですが、最近の傾向として10代の女性の人工中絶が増えているようです。セックスをしても、避妊をすればよいわけですが、女性の方から「避妊をして」と言えない状況があるようです。また、デートに誘ったりセックスを要求するのも、依然として男性(高校生・大学生)が多いそうです。そういう意味で、男女は平等ではないなあ、と私は思います。
 私は個人的には、愛とセックスは少し違うと思います。セックスを急ぐ必要はないと思います。十分にお互いに話し合い、信頼関係を築いてこそ、愛し合うことができるのではないでしょうか。極論を言えば、セックスは愛がなくてもできます。しかも、セックスは子どもを作る行為です。愛がなくて、セックスをして、子どもができたら悲惨です。人工妊娠中絶は心身共に大きなダメージを与えますから・・・。一方、愛があるならば、避妊をするべきです、子どもが欲しくないならば・・・。

 さてNHKニュースによれば、厚生労働省は今秋、全国の10代後半〜40代までの女性を対象に、性に対する意識や避妊方法のアンケート調査を行うそうです。セックスや避妊は、男女で行うものですから、男性に対してもアンケート調査を行って、意識の違いを読みとって欲しいものです。


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Last modified: $Date: 2008/05/24 06:22:48 $