最強の戦力で、ぶっちぎりの最下位に沈んでいる球団があります。絶対優勝の前評判を見事なまでにひっくり返しているのですから、まさに野球はドラマですね。たのいしなあ。さて、ところでその戦犯としてよく槍玉に挙げられているのが今年パリーグから来たK選手です。巨人に来てからちっとも活躍しないのでぼろくそ言われていますが、私はまあその程度の仕事しかしないじゃないのと、思っていました。それはどうしてかというと、彼は巨人に入団するのが夢だったそうです。そう言っていました。ですが、巨人で活躍したいとか、俺の力で巨人を優勝に導きたいとか、そういうことは、一言も言っていなかったと思います。巨人のユニフォームを着るという夢を叶えたのだから、もう彼は野球に関して、することは何もないのです。あとの野球人生はすべて余生なのです。ですからあまりとやかくは言って欲しくないというのが私の感想です。

 

原文ママ 97年夏頃



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