ピョンヤンからの手紙

38度の熱に苦しみ
空腹のハラをさすってたら
魂抜かれたトマト族のオヤジに
旅行証明書を求められた

虚無が失せてそしてまた幻想にはべり
俺はピョンヤンからの手紙を待っている
腐りかけた目をさけながら
ハイヒール履いた後継をあざ笑うよ

意志をなくしたマスゲームで
いないはずの李恩恵を探す
雲一つないはるかな空を
労働一号が翔る幻覚を見た

侵略者は去りそしてまた独裁者来て
俺はピョンヤンからの手紙を待っている
ロケが終われば自由はよみがえる
ジョージ・オーウェルにも見せてやってくれ

Ah 逃げまどう時代たちが
Ah キミの家を訪ねたら
明日への道を教えてあげてくれ
そして朝手を振って見送って・・・

これは5年くらい前(93年頃)に作った詩です。元ネタは「プラハからの手紙」。歌詞カードが手元にある方は引っぱり出してみてください。

ちょっと補足しますとトマト族とは外見も、中身もアカい人のこと。外見だけアカい人はリンゴ族というそうです。またジョージ・オーウェルはユートピア小説「1984(年)」の作者。この小説で描かれているが共産主義国家の最終体型。つまり情報操作された独裁国家です。そしてこの世界に、よく北朝鮮は例えられます。とくにS新聞の「産経妙」でね。また、金ちゃんは大の映画ファン。ピョンヤンもロケのために作られた街といっても過言ではありません。だから外国に流れるメディアでは、ピョンヤンでは幸せな市民が街を歩き、お店にはたくさんの商品があふれています。手つかずのね。

今では信じられないことですが、ほんの数年前までA新聞とか、テレビAとかは「北朝鮮拉致疑惑はでっちあげだ」とか、「北朝鮮はすばらしい国」みたいなことを書いていたんですよね。

これからもあの国ではたくさんの人民が餓死していくでしょうし、たくさんの政治犯が粛正されていくことでしょう。たくさんね。

(2003.05 追記 な〜〜〜〜〜〜〜んにも変わってないですね f^_^) )



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