Written in Japanese / Japanese fonts required to view this site.
Last update : 2007/08/14
Archway Series をご利用・お探しの方へ、こんにちは。Archway Series / Meltice Family の作者です。
6 年以上前に開発終了し、サポート終了済みとなっているフリーウェアにもかかわらず愛用いただき、ありがとうございます。
ところで、私の開発する圧縮解凍ソフトの主力は Meltice Family に移っています。
なぜ今も Archway Series を利用し続けるのでしょうか?
Meltice Family への乗り換えをしない強い理由でもあるのでしょうか?
このページは、A's Software Library を訪れた Archway Series ユーザーさんに Meltice Family への乗り換えを考えていただくために準備しました。
ご検討いただけたら幸いです。
まずは開発履歴から考えていきましょう。
圧縮解凍ソフトのメインストリームは Archway Series で約 2 年間(サポートも開発も終了済み)、Meltice Family で 6 年以上(現在メンテナンス中でサポートも行っています)です。
開発時期の都合上、Archway Series は Windows XP/Vista では動作検証されていません。また、Archway Series 開発時点では作者のメイン環境が Windows 98 だった都合上、Windows NT4.0/2000 での動作検証はあまりなされていません。
Windows 9x 系 OS で使用する分には問題発生する可能性はあまりないと思いますが、Windows NT 系 OS では関連付けの不具合を始め、未知の障害があるかもしれません。
2004 年 7 月に話題となった「解凍ソフトのディレクトリ横断の脆弱性」という問題がありますが、Archway Series 最終版にバンドルしている UNLHA32.DLL / UNZIP32.DLL / UNYZ1.DLL はすべて穴が空いており、UNLHA32.DLL は最新版へのアップデートで穴を塞げますが、開発終了後に脆弱性が発覚した UNYZ1.D
LL Ver.0.02 &脆弱性対応不明で Archway が公式サポートしていない UNYZ1.DLL Ver.0.03 や脆弱性対処用がオプション扱いの UNZIP32.DLL 等、他の DLL では回避手段がありません。
Meltice Family は、作者が Windows 2000/XP にメイン環境を移行してから開発を行っています。 また、メイン環境にはしていませんが、Windows Server 2003 と Windows Vista においても動作確認を行っています。 そのため、Windows NT4.0/2000/XP/2003/Vista の動作は Archway Series より確実です。 Meltice Family Express Edition Ver.2.2.0.3a には複数の DLL をバンドルしていますが、DLL は 2007 年夏時点での最新版となるため、「ディレクトリ横断問題」等の脆弱性とされる問題への対策もかなり進んでいます。Express Edition にバンドルしている UNLHA32.DLL 最新版 / 7-ZIP32.DLL 最新版 は Lzh 形式/ Zip 形式の書庫を安全に解凍できます。(CAB 形式 / BGA 形式の書庫の解凍には今も注意が必要ですが、ラッパー DLL の使用やシステムドライブ以外を解凍先に指定するといった対策が有効です)
Archway Series と Meltice Family で大幅に変更となったものの一つが設定画面です。 Archway ではウィンドウの中にあらゆる情報を詰め込んでいましたが、Meltice では最小限の表示にとどめ、詳細な情報は分割しています。
下記画面の(1)(2)(3)(4)を比較してみてください。(1)には出力先/解凍(圧縮)先を、(2)には解凍設定を、(3)は関連付けを、(4)はアーカイバ DLL のバージョン表示を担当しています。 Meltice では、[参照(B)] ボタンのクリックにより [フォルダの参照] ダイアログ((1)-2)を開きます。 関連付けを行いたい場合は [拡張(X)] ボタンをクリックし、[関連付けの設定] を選択してから [設定] ボタンをクリックすることにより、Lhasa や Archway でもおなじみの関連付け「凹みボタン」のダイアログが表示されます。[all] ボタンにより一斉に関連付け・関連付け解除する機能は Archway Series には存在しません。 統合アーカイバ DLL のバージョンは [情報(I)] ボタンをクリックするだけで [Meltice Family バージョン情報] ダイアログ((4)-2)が表示されます。
Archway Ver.0.6.3 と Meltice Ver.2.2.0 の画面比較
Meltice Ver.2.2.0 の画面 (分割されています)
圧縮版の比較もしましょう。(1)の出力先/圧縮先、(4)の統合アーカイバ DLL バージョン情報は 解凍版と同じです。 (5)では圧縮レベルのカスタマイズを行えます。Frostice においては [圧縮レベル設定(L)] にチェックを入れてからカスタマイズします。Archway Cool の圧縮レベル設定で設定できず、Frostice で可能な圧縮レベル設定に「無圧縮」があります。 (6)は圧縮形式の設定です。Archway Cool では凹みラジオボタンとなっていますが、Frostice ではプルダウン メニューに変更されています。Archway Cool にて未対応で Frostice にて対応する圧縮形式に、.7z .yz1 があります。 チェックボックスを比較すると、Frostice には Archway Cool の「マルチボリューム」を除くすべての機能が実装済みであることに気付けるでしょう。
Archway Cool Ver.0.6.3.1 と Frostice Ver.2.20.0 の画面比較
Archway Series は、lzh zip cab tgz(tar.gz) tbz(tar.bz2) gza bza の圧縮解凍、tar taz(tar.Z) arj rar yz1 の解凍、jak の結合、ish の復号をサポートしています。 Meltice Family は、標準状態(プラグイン無し)で lzh zip 7z cab tar.gz tar.bz2 gza bza yz1 の圧縮解凍、tar tar.Z(taz) rar の解凍、jak の結合をサポートしています。XacRett 由来のソフトウェア(プラグイン XacRett.mxd や XacRett.dll )により arj 等の他の書庫形式の解凍もサポートします。つまり、Meltice Family があれば Archway Series の圧縮解凍の守備範囲はすべてカバーできる、ということです。
動作確認した OS は、以下の通りです。Meltice Family の方がカバーしている OS が多いことに気付かれると思います。 Archway Series は一応 Windows XP/Vista でも動作するようですが、NT 系 OS の動作確認レベルが「一応」なので、いろいろと不具合が発生する恐れがあります(All Usersへの導入の未サポート、管理者権限無し時の関連付けの失敗、etc...)。
いろいろ比較してきましたが、乗り換えるべきか否かを参考になるようにまとめてみました。 Meltice Family への乗り換えを検討していただければ幸いです。