MP3について

1999.5.2更新


MP3とは?

最近流行のMP3はMPEG-1 Audio Layer3の略でISOのワーキンググループが制定した、音声圧縮のための国際規格です。

MP3がなぜこんなにもてはやされているかというと、やはり、圧縮率と音質のバランスの良さでしょう。音楽CDからWAVファイルを作成すると、だいたい1分で10MB程度の容量になります。ですから、5分の曲で50MBですね。これをMP3にすると、その10分の1程度になりますから、1枚のCD−Rに100曲以上入れられます。

インターネットでMP3のファイルを違法配布しているサイトがあるせいか、MP3というだけでアングラ扱いされてしまう風潮がありますが、MP3自体には全く違法性はありません。

自分で買ったCDをテープやMDにダビングして、それを個人的に楽しむのが合法であるのと同様に、自分で買ったCDからMP3を作成して、PCやRIOなどの携帯用プレイヤで楽しむ分には全くの合法ですので、ぜひ、正しく利用したいものですね。


MP3はどうやって聴く?

MP3ファイルをPCで聴くためのプレイヤといえば、WINAMPが定番です。10ドルのシェアウェアで、http://www.winamp.com/からダウンロードすることができます。画面はこんな感じ。

wpe2.jpg (7572 バイト)

WINAPMは英語版なので、曲名やアーチスト名に日本語が使用されているとプレイリスト(再生する曲のリスト)などの表示でバケてしまいます。

wpe2.jpg (8805 バイト)

これを解消するためのソフトもありますので、必要な方はチェックしてください。

YunaSoft Sexy Font Plug-in(http://www.ss.iij4u.or.jp/~tanai/yunasoft/)

純国産のプレイヤとしては、SCMPXというフリーソフトがあります。(http://70.nu/ch3/) これは、MP3の再生機能の他に、エンコード・デコード機能もあり、これだけでMP3の作成から再生まですることができます。画面はこんな感じで、日本語表示もOKです。

wpe1.jpg (10997 バイト)

さて、これまで紹介したのはPC上でMP3を聴くためのソフトでしたが、98年の秋くらいから複数のメーカーから携帯MP3プレイヤが発売されました。これらを購入すれば、MD Walkmanの如く外出先でもMP3を楽しむことができます。

MPMAN、ダイヤモンド・マルチメディアのRioに続き、クリエィティブ・テクノロジーのNOMAD、ダイナミック・ネイキッド・オーディオの世界最小プレイヤ、ポケットデジタルオーディオなどが発表になっています。

ここでは、実際に私が購入して使用しているダイヤモンド・マルチメディアのRioについて、簡単に紹介したいと思います。

rio.jpg (28986 バイト)

まず、サイズですが横8.9センチ、縦6.4センチ、高さ1.6センチ、重さが70gということで、ちまたに出回っている最新のMDプレイヤと比較して同等以下のサイズであると言えるでしょう。また、CDやMDとは異なり、動力部分(モーターなど)が無いので、どんなに激しい動きをしても音飛びが起きることはありません。

標準で32MBの容量があり、CDクオリティ(128kビット、44.1KHZ)で30分程度録音することができます。最大で32MB増設し、トータル64MBにすることができます。曲はパラレルポートと接続したケーブルを通して付属の転送ソフトで転送します。

バッテリーは単3アルカリ電池1本で公称12時間の再生が可能と言うことです。実際に試したわけではないものの、体感的には、それに近い値を達成できているのではないかと思います。

肝心の音ですが・・・ 購入して初めて音を聞いたときには、正直、少し失望しました。例えるならAMラジオ並(中域のみ目立つ)といった感じでしょうか。しかし、ヘッドホンを良いめのやつに替えて聴いてみたら、まあまあ満足できるレベルの音になり、一安心というところです。

しかし、いかんせん、最近のポータブルCDプレイヤーの音には遠く及ばない気がします。ポータブルMDプレイヤと比較しても、どうでしょうか・・・ まあ、コンパクトさと好きな曲だけのオリジナルCD(CDではないですが)を作る手軽さに免じて勘弁してあげましょう。


MP3はどうやって作る?

音楽CDからMP3ファイルを作るときの流れは以下のようになります。

make_mp3.gif (3719 バイト)

まず音楽CDからリッパーと呼ばれるソフトを使って、WAVEファイルを作成(吸い出し)します。普通、音楽1曲に対して1つのWAVEファイルが作成されます。吸い出したWAVEファイルの容量は、5分程度の曲で50MBくらいになりますので、何曲かまとめて吸い出しを行う場合はハードディスクの空き容量に注意してください。

次に、作成したWAVEファイルをエンコーダと呼ばれるソフトを使ってMP3に変換(エンコード)します。エンコーダではビットレート、サンプリング周波数を設定する必要があり、それによって音質とファイルサイズが決定されます。

当然、ファイルサイズを小さくすると音質が悪くなり、音質を優先しすぎると、せっかくMP3にエンコードする意味が薄れます。

私はいつも、サンプリング周波数44.1KHZ(CDと同じですね)、ビットレート128Kビット/sに設定しています。この辺の話をよくわからない人は、とりあえずこの設定を試してみてください。

下の表でリッパー、エンコーダを紹介します。ここで紹介するソフトは全てWindows上で動作するものです。MacやLinuxの人は、ごめんなさい。(_o_)

リッパー

CD2WAV フリーソフト http://www2s.biglobe.ne.jp/%7Eelfin/ フリーの日本製リッパー。こんな素晴らしいソフトをフリーで公開されるとは頭が下がります。
WinDAC32 シェアウェア(22.74ドル) http://www.windac.de/ 倍速の吸い出しをサポートしています。
Audiograbber 市販品(25ドル) http://www.audiograbber.com-us.net CDDBをサポートしていますのでトラックネームの入力が簡単。
CD Recorder シェアウェア(1800円) http://kiplaza.com/ CDを聴きながらWAVファイルを作成できます。

 

エンコーダ

SCMPX フリーソフト http://70.nu/ch3/ これだけでエンコード、デーコード、再生までできちゃいます。
YunaSoft MP3 Encoder98 シェアウェア(298円) http://www.ss.iij4u.or.jp/~tanai/yunasoft/ シェアウェアといってもたったの298円とはうれしい。
MP3 JUKEBOX 市販品(8800円) http://www.smisoft.ssd.co.jp/product/jb/index.html オーディオCDから直接MP3に変換することができます。
mp3 Producer "Advanced plus" 市販品(49ドル) http://www.opticom.de/producer.htm Professional版(199ドル)もあります。F-IISというコーデックの開発元だけに、音質・性能は期待できます。

MP3お薦めリンク

mp3nejp.gif (2362 バイト) MP3.ne.JP
MP3の技術解説、Windows、UNIXでのMP3関連ソフト(リッパー、エンコーダ、プレイヤ、タグエディタ)レビュー、最新ニュース等、MP3の総合情報を提供しています。
 
crightrogo2.gif (2621 バイト) CrightMP3
MP3に関する著作権問題を扱っているサイトです。
 
jikkensitu.gif (1705 バイト) MP3実験室
MP3の作成方法、必要なソフトの解説があります。ソフトのバージョンアップ情報も。PC完全ジュークボックス化計画の576曲ランダム再生は圧巻(^^)
 
link_a02.gif (3086 バイト) CD→WAV→MP3のページ
MP3の作り方、聴き方の詳しい解説があります。ソフトの解説では画面のキャプチャもあり、とてもわかりやすいです。自分でMP3を作ろうと思ったら必見です。
 

mail.gif (2577 バイト) ご意見、ご感想はtht@ijk.comまでお願いします

このサイトは全ページリンクフリーです。リンク用バナーもありますのでよろしければご利用ください