喫煙のススメ
世の中には、なかなか禁煙を出来ないという人が大勢いるらしい。
私から見ると、なぜ、あんな簡単なことが出来ないのか不思議でならない。なぜなら、禁煙など私のような究極の意志薄弱人間ですら、簡単に出来ることだからである。
その証拠に、今まで私が禁煙を決意し、実行した回数は数え切れないほどだ(禁煙の期間は15分〜1日程度と、かなりのばらつきがあるが、最低でも100回以上は禁煙した経験がある)
それに、どんなヘビースモーカーでも、タバコを吸い終わり、次のタバコを吸い始めるまでは、ほとんどの場合、禁煙しているはずだ。
「ほとんどの場合」と但し書きをしたのは、もし完璧なチェーンスモーカーが存在したら、必ずしもその限りでは無いからだ。
ただしその場合、ご飯を食べることや、眠ることすらできないため、最高でも半月程度で永遠に禁煙できることだろう。
(副次的効果として禁酒、禁欲も可能)
このように、禁煙とは非常に簡単なことなのだ。
もしかすると、このような短期的な禁煙では無く、ある時点から自分が死ぬまでの間というような長期的な禁煙を望んでいる人もいるかもしれない。
確かに、そのような長期的な禁煙を望むなら、さらに深い考察が必要である。
まず、なぜ禁煙したいのかを考えてみよう。長期的な目標を達成する過程では、強い欲求が産みだすモチベーションの維持が必須条件だと考えられるからだ。
多くの場合、禁煙を試みる理由は「健康面への不安」ではないだろうか。
喫煙が健康に及ぼす影響に関しては、現在でも様々な意見があるが、私は影響が「ある」と考えている。
しかし、考えて欲しい。例えば交通事故に合って死ぬのと、タバコが原因で肺ガンになる確率のどちらが高いのか?
この場合、オオカミ少年が裸足で逃げ出すほどの嘘つきである私でも、やはりタバコが原因で肺ガンになる確率の方が高い、と言わざるを得ない。
では、老衰で死ぬのとタバコが原因で肺ガンになる確率ではどうだろうか?
この場合、老衰で死ぬ確率の方が高いということは、衆目の一致するところであろう。
これらの比較を整理すると、以下の式が成立する。
老衰で死ぬ確率>タバコで肺ガンになる確率>交通事故に合って死ぬ確率
もう、おわかりだろう。
悲しい事実だが、上記の式により、たとえ健康に気を使って禁煙してみたところで、所詮、老衰で死ぬ確率には勝てないということが、「算数」のレベルで証明されたわけである。
よって、禁煙など無駄である。
禁煙中の人も、元々タバコを吸わない人も、ぜひ私と一緒に楽しい喫煙生活を始めようではないか。
喫煙者は多ければ、多いほど良い。なぜなら、多くの人がタバコを吸えば、税収の増加が見込めるし、何よりも、私が一人、肺ガンに苦しむような孤独を、回避できるではないか。
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