今の時期、市場を賑わせているVoodoo3 3000だがいまいち受けが悪いらしい。
と言うのは3Dfx社はVoodoo3として市場に出荷して売り出しているが、チップの系統はBansheeである
と言うことなのである。Bansheeよりネームバリューが高いVoodooの名前を付けた事により過剰な期待
が高まりユーザー(ヘヴィーゲーマー?)の興味を集めたが、VoodooとBansheeとの区別ができるヘヴィ
ユーザーにとってはBanshee系統チップでは満足できなかったようである。
過去Voodoo教、Voodoo信者と言った造語が流行った時期があった、その当時Voodoo2二枚挿し(SLI)が
非常に流行っていた。Voodoo1からVoodoo2に移った時のパフォーマンスアップは素晴らしいものがあっ
たはずである。そしてまたVoodoo3も同じように期待するのが人間である。
過剰な期待が溜まり、発売されたものがVoodoo3 2000。これは人柱アイテムであったと思われる。
そして今回発売されたVoodoo3 3000、ユーザーの期待は3000と3500にあったはずである。
なのに期待した結果は得られなかった。
一部ユーザは3500でパフォーマンスアップを信じている者もいるが筆者は周波数が上がる程度では大
幅なパフォーマンスアップを得ることができないと考えている。
批判的な意見だが、別にVoodoo3を批判しているわけではない。しかし3Dfx社が「Banshee2」として
販売していればユーザーの反応はもう少し良くなったのではないかと思える。過剰な期待を持たせす
ぎたこと、チップメーカーからグラフィックボードメーカーに転身したことが今の反応の原因と思う。
Voodoo3は性能と価格が比例していないと言うのが一ユーザーの意見である。
しかし、3Dゲーム画質に関しては未だ3Dfx天下と言えるであろう。Voodoo Bansheeの不満もVoodoo3
によって解消されていることもあり、Voodoo3は決してBanshee2ではなくVoodoo3なのであると言う考
え方もできなくは無い。今後TNT2等のチップが登場することによってVoodoo3の真の位置付けが決まる
であろう。
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