小指を失った元やくざなどは,足の小指を手に移植するという話をどこかで聞いたような気がする.毎日凄まじく元気よく伸びる髭を頭皮に移植できるようにはならんかのう.
<かつて,類人猿は毛むくじゃらであった.それが,進化する過程で,頭髪,陰毛など一部を除いて,毛がなくなった.つまり,ハゲは人類のより進化した姿である>
これは,全米ハゲ協会が主張する趣旨だったと思う。
ハゲは何故格好悪いのか,そう見えるのか,わたしはわたしなりに酔った勢いで考えてみた.きっとそれは,あるべきものがないからだ.わたしたちには,知覚能力があり,例えば心霊写真と言われるものほとんどが,この知覚能力にもたらされるものであることは.知られている.両目と口に相当するバランスをもった三つの点があれば,人の顔のように見えてしまう.
同様に,つまり見る人が,頭髪ふさふさを人間の当然姿であるように,知覚しているため,それが中途半端に欠落していると,大変不自然に見える.
ところが,スキンヘッドの場合,スキンヘッドになる前の姿から知っている場合を除いては,そういうものだ と新たに知覚し直すのではないのだろうか ? そのため,違和感を感じないのではないのだろうか ?
例えば,わたし母親の場合,幼い頃から白人というものを知覚する訓練していないせいか,特に白人女性の区別がつきにくかった.一緒に洋画を見ていても,"あれっ,この人,さっき殺されなかったけ ?" とトンチンカンな質問をよくされたものであった.
しかし数年前に定年を迎え,昼間から様々なドラマや映画を見るうち,白人女性を見慣れ,識別能力がついたのだろうか,そんな質問は全くなくなった.
提言は,中途半端なハゲが TV に出てこないし,世の中にも少ない.包み隠さず,世の人に見せつけよ.タレントも,世の人々も.以前より自分を知っている人は違和感を感じるかも知れないが,そうでなければ,スキンヘッドと同様に,世の人も慣れ,終いには違和感を感じるなくなるのではないかと思う.
最近は床屋へ行くと,育毛剤を買えと盛んにプレッシャーをかけてくるが,(余計なお世話じゃ (--;) 幸いにもわたしの周りには例え中途半端なハゲでも同性から見て格好いい方が多少なりともいる.そういう方々を見ていると,下らぬ見てくれに気をかけるよりは,今の内に内面的な磨きをかけた方が良いのではかと思う.
所詮は,善・悪の問題ではなく,損・得の問題よのぉ.ハゲなんぞ.