十年以上前,学校にて,まず縄文人ありき,そして後から弥生人が渡来してきた.縄文式土器と弥生式土器の間には連続性がない.そのように教わった記憶がある.
遺伝子鑑定の技術の進歩により,今までには分からなかった事実が次々と明らかとなっていく.以前は書籍などの資料でしか類推するしかなかったが,当時の植物の様子から,世界的な気温や海面の上昇,そういったことまで明らかになってきている.
植物の栽培技術や,小型の船舶製造技術・渡航技術など,資料から類推されるよりも遙かに高度な文明を築いていたことが分かってきた.
最初に縄文人,後から弥生人という,大まかな流れは示せるにしても,後から後から様々な文明や血が,この日本に流れて込んできており,その血の系譜は断定的にものを言うことはできない.この国は単一民族国家であるとわたしの少年時代では学校で教わったが,最新の DNA 鑑定ではむしろ朝鮮半島の方が純血度は高く,この国はそれより遙かに雑種であるという.
この日本に主に弥生文明とその血がもたらされたのは,中国の春秋戦国時代.大陸の戦によってこの国に逃れた人々は,当初この国の先住民族と戦を行い,勢力を広げた.だが,時代とともに変質していき,広大なる当時の関東平野を開拓したのは,縄文人,弥生人,そしてのその混血児だったのだ.
もちろん,その後もこの国においてさらに混血は続いていく.後から後から,血と文明がこの国に流れ込んできたようである.大陸と一言で言っても,ロシア系,中華系,東南アジア系,母音を強調する言語系から見ればハワイなどの血や文化の影響を強く受けているはずである.
それでも,縄文系と弥生系,大雑把な特徴に分けることができる (ちなみに我が家 (静岡県) では,わたしは典型的な縄文人であり,妹は弥生人である).それをこのページではまとめてみたい.