以下には、この三つの箇所ごとに区別して、三つの表がある。
それぞれの表は、第1列(書名)のJISコード順に並べてある。
(計152例。 うち、同一の外字の重複は、22箇所。外字数は 130 )
なお、外字が、[zA160][zA15F] ( 長い「く」の字の形 : かな2文字の繰り返しを示す記号 ) の場合は、ここでは用例を省いた。 (計350例)
(2)
字形以外の、見出し語や語釈などを知る方法もある。
上述の「大辞林の外字用例」(Sanseido.htm)というファイルには、外字の一覧がある。これを利用する。次の手順で。
・あらかじめ、上述のファイルを開いておく。(Sanseido.htm)
・今見ているこのファイルで、目的の外字番号を知る。(例 [zA125] )
・その外字番号をコピーする。
・上述のファイルに移り、そこで、検索する。
すなわち、検索ダイアログを開いて、外字番号を貼りつけて、検索実行。
・その検索発見箇所に、該当の用例が記載されていれば、OK。
記載されていないときは、ダメ。その場合は、次の手順で。
(3)
上の(2)の方法で、たいていはわかるが、それでもわからないときは、大辞林を全文検索する。次の手順で。
・DDwin で、「全文検索」のダイアログを開く。
・「開始」の欄に「あ」と入力。
・「not」の下の欄に、用例を長めに入力する。
(例:二番目の用例なら、「―と繁茂する桑畑の中の街道」)
・「検索開始」ボタン
・左の欄に、ヒット項目が表示されるので、クリックする。
(4)
文中にある ― という棒線は、辞書中の見出し語を意味する。
書名 に外字があるもの
[zA125]東綺譚 | 荷風 | 既に―・れた遊女が |
[zA157]風 | 潤一郎 | ―と繁茂する桑畑の中の街道を |
[zA65E]嚢鈔 | 人の酒を飲むをつくづくとまもりて、我身は飲まぬは、―して同せぬ心を | |
歌舞伎・関取菖蒲[zA924] | わしの所は―・じる通り、馬部屋を見るような家でござりますが | |
歌舞伎・傾城黄金[zAC46] | ええ―な事云ずと、人の来ぬ間においでいなあ | |
歌舞伎・傾城青陽[zAD40] | ―と金のいる事ばつかり | |
歌舞伎・蝶[zA365]山崎踊 | お願ひ申して償ひ金―いたせしその砌り | |
歌舞伎・霧太郎天狗酒[zAA79] | どの様に口説ても思ふ様に―・る物ではない | |
狂言記・[zA852]糊 | そこ立つて失せう、―。はつ | |
作詩志[zA524] | 終身詩作に―しても | |
浄[zA12D]狩 | ―・せずと話しや | |
浄瑠璃・[zA35E]山姫捨松 | 両人急なる―にて大江の岸より淡路舟に打乗り | |
浄瑠璃・[zAC75]静胎内[zA23A] | 義経が雷でも秀平が鬼神でも、院宣と云ふ―に出 | |
病[zA377]録 | 梁川 | 真善美は吾が一心の所産にあらず、吾れは之れを―する能はず |
浮世草子・咲分五人[zA275] | ―の丸木の枕 | |
洒落本・[zA65F]閣秘言 | こつちから帯といて―・したけれど | |
洒落本・[zAD2C]意気地 | ただつきだすとおもひ―・しちやあぬしも腹あ立ちなんしやうから | |
洒落本・[zAD2C]数可佳妓 | 好かぬが―という也 | |
洒落本・つれつれ[zA77E]か川 | 諸事―を専として | |
洒落本・玉の[zAC47] | 此客―のいやみにて | |
洒落本・傾城[zA64D] | 気しやう高しといへども―をおもてにあらはさず | |
洒落本・娼妓絹[zA15C] | ―の膏薬でも、とかくなほりません | |
洒落本・青楼[zA86E]言解 | 年頃は五十余になれども―若く | |
洒落本・二日酔巵[zA64C] | ―に筆をとり | |
洒落本・婦足[zA921] | 行灯かきたてながらつくづくと見てとり落とす― | |
洒落本・婦美車紫[zA822] | 和清さん、お前さまはなぜひさしくおいで―・せぬ | |
洒落本・夜[zAD2C]行灯 | ―ばかりでほんのうわきといふものだ |
今年竹 | [zA73A] | ―の反感から |
多情仏心 | [zA73A] | ―を連れて大阪落ちの |
読本・春雨 | 樊[zA269] | 親の―也。よく供養申せ |
いさなとり | 露伴 | 何十年来―に[zA32D](カセ)いだ夫婦 |
うづまき | 敏 | [zA439]オロンの弓のまにまに、―する糸のやうな |
ふところ日記 | 眉山 | 松に―・りて危うき[zA25D]下を行く事少時 |
安愚楽鍋 | 魯文 | やすみに―・ちておいた[zA860]取(ゴミトリ)なんぞをならべて売りやあがる |
安愚楽鍋 | 魯文 | 一寸一杯いかがでごすと無理―でも割[zAD29](カツポウ)店へつれこんで |
伊沢蘭軒 | 鴎外 | 『門人か[zAC3C]か』と見える―を差遣した |
伊沢蘭軒 | 鴎外 | 此書が[zA523]印(モイン)―せられた |
宇治拾遺 | 一 | 右の顔に大なる[zA12C](コブ)ある翁ありけり。―の程なり |
宇津保 | 吹上・上 | 御厨子所の―、[zAC78]着て |
佳人之奇遇 | 散士 | 心事[zA86A]忙(ソウボウ)―として安んぜず |
佳人之奇遇 | 散士 | 嗚呼(アア)時不詳にして―[zA765]翔(コウシヨウ) |
霞亭生涯の末一年 | 鴎外 | [zA56B]斎の病める霞亭に対する―の工夫の至れるを |
雁 | 鴎外 | 梅は―の目を[zA36C](ミハ)つた |
欺かざるの記 | 独歩 | 家を出でて丘山に逍[zA356]―し |
義経記 | 四 | 船腹に石[zA355](イチイ)の―を十四五射立てて |
近世紀聞 | 延房 | 得物を打振りつつ―と[zAB33]結(キリムス)び |
金色夜叉 | 紅葉 | 潔(イサギヨ)く相果て候が、[zA324](ハルカ)に愈(マシ)と―・き候へば |
源氏 | 若菜上 | 御すずり・[zA73D]坏(ユスルツキ)・―などやうの物うちうち清らをつくし給へり |
古今六帖 | 二 | ―の穂向き繁くしぞ思ふ |
古事記 | 下 | 手腓(タコムラ)に[zAA2E](アム)―・き |
古事記 | 下訓 | 兄も又曰ひけらく、―先に[zA138]へといひき |
古事記 | 上 | [zA137]悌(ガイテイ)して―に帰り |
古事記 | 上 | [zAB4D]貝比売(キサガイヒメ)―・げ集めて |
古事記 | 上 | 青山に[zA147](ヌエ)は鳴きぬ、さ野つ鳥きぎしは―・む |
古事記 | 中 | 前妻(コナミ)が―乞はさば、立柧[zA44E](タチソバ)の実の無けくを |
皇太神宮儀式帳 | 豊[zAB37]入婦(トヨスキイリヒメ)を以ちて―として出だし奉りき | |
今昔 | 一◯ | ただ今日一[zAC68](ヒトシタダリ)の水を得しめて、まづ喉(ノンド)を―・へよ |
今昔 | 五 | 菓(コノミ)・[zAA6D](クサノミ)を拾はんが為に山野に―・でたらん間 |
今昔 | 五 | 弓の絃(ツル)・胡[zA14E](ヤナグイ)の緒など皆―・めて夜明くるを待つに |
今昔 | 五 | 形[zAD3E](ギヨウミヨウ)(=容姿)端正にして―正直なり |
今昔 | 三 | ―を作て[zAB7D](ムギコ)に和合して |
今昔 | 七 | 或いは[zAA7D]械(チユウカイ)、或いは―を蒙れる者 |
今昔 | 二九 | 婚(トツ)ぎて[zAB7B]を―・じつ |
今昔 | 二七 | 此の負たる胡[zA14E]の―を一筋 |
沙石 | 四 | 人の―もなくして、只世に随ひ[zAC3F](ヘツラ)ひて |
沙石 | 七 | 貧病乞[zA273](コツガイ)の―にも施せずして |
三酔人経綸問答 | 兆民 | [zA452]々(キキ)―の治を保つ |
山椒太夫 | 鴎外 | [zAA5A](カタカユ)は塩を入れて―・いである |
社会百面相 | 魯庵 | [zAB77][zA529](ドウ)いふ―でせうな、日鉄だけでも大分のものだが |
囚はれたる文芸 | 抱月 | ―として大魔王の如く[zA26C]び立てる杉檜 |
渋江抽斎 | 鴎外 | [zA56B]斎の門下で―を以て聞えた |
渋江抽斎 | 鴎外 | 養父(=優[zA26D](ヤスシゲ))の優字を―したのである |
祝詞 | 大殿祭 | 掘り堅めたる柱・桁(ケタ)・梁(ウツバリ)・戸・[zA66A](マド)の―・ひ動き鳴ることなく |
祝詞 | 鎮火祭 | 吾が[zAD28](ナセ)の命は―を知ろしめすべし、吾は下つ国を知らさむ |
祝詞 | 鎮火祭 | 吾が名[zAD28](ナセ)の命は、上つ国を知ろしめすべし、吾は―を知らさむ |
情海波瀾 | 欽堂 | 百花の爛[zA33A]たる好時節を―せり |
浄瑠璃・関取千両幟 | おお、どうで鷲か[zAA5E](クマタカ)か、―・い猿松め | |
浄瑠璃・近江源氏 | おのれが[zA532]袍(ワンボウ)―・して買うて来い | |
浄瑠璃・新版歌祭文 | [zA37C](カメノオ)の―に是ほどな疣(イボ)がある | |
浄瑠璃・神霊矢口渡 | けふの髪は上村のおみよ様が、―・ててくれなさつた大事の[zAC5C](タブ)を | |
浄瑠璃・神霊矢口渡 | 踊り子の―して又[zAB30](ヤサ)しきは | |
浄瑠璃・嫗山姥 | つひに[zAB5B]成(ネイセイ)―の牙にかかつて | |
新聞雑誌 | 二三 | 水路百変傍河村落の悪水[zA87D]泥(オデイ)と共に―し |
人情本・英対暖語 | お前は[zA326]さんに―・しく別れて | |
性霊集 | [zAB42]行―、何ぞ仏性無からむ | |
性霊集 | ―一[zA730]逍遥に也(マタ)足むぬ | |
性霊集 | ―駐(トド)め[zA433](ガタ)し | |
性霊集 | 九 | 蟷[zAA6A](トウロウ)、車に対ひ、―嶽を負はんが如し |
盛衰記 | 一 | 南殿に[zA147](ヌエ)の声して一つの鳥―・き渡りたり |
盛衰記 | 三六 | 佐々木四郎、生[zA447](イケズキ)といふ―に乗つて |
盛衰記 | 八 | ―深うして、[zAC7C]慢の幢(ハタ)高し |
西国立志編 | 正直 | ―なる地球、[zA573]漫(ビヨウマン)たる洋海 |
西国立志編 | 正直 | 自から―するの志発生せずして、[zA437][zAA67](タンマン)遊惰に至りやすし |
草枕 | 漱石 | ―、この乾屎[zA23D](カンシケツ) |
続紀 | 天平神護二宣命 | 藤原大臣に賜ひて在る―の書(フミ)に[zA560](ノ)りて在(ア)らく |
其面影 | 四迷 | ―を無理に薄目に[zA36C](ミヒラ)いて |
太平記 | 一〇 | 晋は瘡[zA870](ソウイ)にして、越は―也 |
太平記 | 一◯ | 中門に曲[zA52C]を―・らせて其の上に結跏趺座し |
太平記 | 一三 | ―の羽付きたる平胡[zA14E](ヒラヤナグイ)の箙(エビラ)を負ひ |
太平記 | 三 | 胡[zA146](エビラ)より金磁頭(カナジンドウ)を一つ抜き出し、―・いて |
太平記 | 三九 | [zA250]頭(チトウ)の香爐に―の沈水を薫じたれば |
太平記 | 三二 | それ人代―の始は[zA156][zAC67]草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)の第四の王子、神日本磐余彦尊(カンヤマトイワレヒコノミコト) |
太平記 | 二〇 | 大慈大悲の薩[zA139]に―し奉らば |
太平記 | 二九 | 只―の[zA371](ゲキ)を出て、轍魚(テツギヨ)の水を得たるごとくにて |
太平記 | 二四 | 地蔵薩[zA139](サツタ)の御身、所々に刑鞭のために―・み黒みて |
太平記 | 二四 | 肥壮多力の鉄牛一頭出で来たつて、地を[zAA7E](ハ)うて吼(ホ)え怒る。舎利弗(シヤリホツ)、一音をいだして―と叱し給ふに |
太平記 | 二七 | [zAC7C]慢のみ有りて―おはしまさず |
太平記 | 二二 | ―して[zAB40](イビキ)かきてぞ臥たりける |
太平記 | 二六 | 胡[zA146](エビラ)に差したる―取出して心閑(シズ)かに兵粮(ヒヨウロウ)仕(ツカ)ひ |
大鏡 | 兼通 | [zA85C]のうちにものの―としけるがあやしさに |
大慈恩寺三蔵法師伝 | 院政期点 | 巌壑に―・び枕(ヨ)りて、林泉を[zA352]帯(ケイタイ)せり |
栂尾明恵上人遺訓 | 我より劣りたらん者に向ひて[zAC7C]慢して―・せて又何の益かあらん | |
鉄仮面 | 涙香 | 此言葉は[zA925]陀(バンダ)の胸に毒矢の如く―・へたり |
読本・雨月 | 青頭巾 | 頭(カシラ)に紺染(アオゾメ)の―を[zA378](カズ)き |
日葡 | 酒ヲ―・ル | |
日本書紀 | 允恭訓注 | 能く[zA929](ソノ)を作るや、― |
日本書紀 | 皇極訓 | [zA779]―・うる侶(トモガラ)に預(クワワ)りて |
日本書紀 | 持統訓 | 是に、―奉りて、楯節[zA138]奏る |
日本書紀 | 神代下訓 | 初め火[zA26E](ホノオ)―・る時に生める児、火明命(ホノアカリノミコト) |
日本書紀 | 神代上 | ―の皮を全剥(ウツハギニハギ)て以て天羽[zA536](アマノハブキ)に作る |
日本書紀 | 神代上訓 | [zA564](マキ)以て顕見蒼生(ウツシキアオヒトクサ)の―にもち臥さむ具(ソナエ)にすべし |
日本書紀 | 神代上訓注 | 吾(ワレ)已に[zAA40]泉(ヨモツ)―せり |
日本書紀 | 神武訓 | 内木綿(ウツユウ)の真[zAA55](マサ)き国といへども、蜻蛉(アキツ)の―せる如くしあるか |
日本書紀 | 仁徳訓 | 北の河の[zA222]を―・かむとして |
日本書紀 | 天武下訓 | 親王より以下、百寮の諸人、…位冠及び[zAC78](マエモ)・褶(ヒラオビ)・―、着ることなせそ |
日本書紀 | 天武訓 | [zAA34]忽(ニワカ)に口―・びて言ふこと能はず |
日本書紀 | 敏達訓 | 高麗の上(タテマツ)れる表[zA821](フミ)、烏の羽に書けり。―、羽の黒きままに、既に識る者無し |
日本書紀 | 武烈 | ―には飯(イイ)さへ盛り、玉[zA475](タマモイ)に水さへ盛り |
日本書紀 | 雄略訓 | [zA650](ササ)ぐる所の―を覆(コボ)しつ |
日本風景論 | 重昂 | 山の紫色、藍[zA359](ランテン)色は、細緻― |
日本北アルプス縦断記 | 烏水 | ―の[zA928]気に包まれて、天地悠久の感に撲たれた |
破戒 | 藤村 | ―な鉦(カネ)、太鼓、鐃[zA130](ニヨウバチ)の音 |
八幡愚童訓 | 聖人の徳は―、大菩薩通力は[zAA44][zAB3E](バクヤ)の利剣 | |
肥前風土記 | 其の夜、夢に臥機(クツビキ)と―と[zA138]ひ遊び出で来て | |
不如帰 | 蘆花 | 武男が―の思ふにまして[zA264](ハゲ)しかりしを見たる母は |
浮雲 | 四迷 | [zA226](シン)の首を斜に―・げて |
浮雲 | 四迷 | [zA436](ヤツ)れてゐる故(セイ)か顔の造作が―してゐて |
浮雲 | 四迷 | 決して―し[zA16E]離(キリ)したいとは願はないやうなものの |
浮雲 | 四迷 | 今[zA82D]処(ココ)で、身を退けば―・べて喜ぶ者がそこらに沢山あることに |
浮雲 | 四迷 | 私共がこの位の時分にやあ、…―の一つも[zA351]了(カセイ)だもんだけれども |
浮城物語 | 竜渓 | ―一頓、余は彼方に[zA55A]斗す |
浮城物語 | 竜渓 | 水天一色―として涯[zAA3E](カギリ)なく |
浮世草子・一代女 | 六 | ―のひら[zAD23](モトユイ)を広畳みに掛けて |
浮世草子・一代女 | 六 | 尺長(タケナガ)のひら[zAD23](モトユイ)を広畳にかけて、―の雫をふくませ |
浮世草子・胸算用 | 三 | 台碓(カラウス)の―を[zA12D](モミジ)の秋と詠め |
浮世草子・男色比翼鳥 | 心は―のまはるにひとしく | |
蕪村句集 | [zA568]居士(ホウコジ)はかたい親父よ― | |
文学史骨 | 透谷 | 人間生活の状態を観よ、―[zA25B]々として |
平家 | 一 | 秦の趙高・漢の王莽・梁の朱[zAC2C]・唐の禄山、―は皆旧主先皇の政(マツリゴト)にもしたがはず |
平家 | 一〇 | われ昔薩[zA139](サツタ)にあひて―ことごとく印明(インミヨウ)をつたふ |
平家 | 四 | [zA147](ヌエ)かぶらの音に驚いて、虚空にしばし―・いたり |
平家 | 四 | [zA147](ヌエ)といふ―禁中に鳴いて |
平家 | 八 | ―[zA242](タマキ)・毳(カモ)の幕もて風雨をふせぎ |
平家 | 六 | 悶絶[zAB21]地(ビヤクチ)して、遂に―ぞし給ひける |
万葉 | 九◯◯ | 富人(トミヒト)の家の子どもの着る身なみ―・し捨つらむ[zA432](キヌ)綿らはも |
万葉 | 三四八八 | 生ふ[zA52F](シモト)この本山の―も告(ノ)らぬ妹が名かたに出でむかも |
万葉 | 三八五五 | [zAC50]莢(ゾウキヨウ)に延(ハ)ひ―・れる屎葛(クソカズラ) |
万葉 | 四二◯◯ | 多[zA354](タコ)の浦の底―にほふ藤波を |
蒙求抄 | 飾[zA264]は―・ましめと云そ | |
蒙求抄 | 四 | 昭王の[zA832]の―・る西の方にあるぞ |
役者論語 | ―[zA66B](ドモリ)の様に見へしはいかに | |
謡曲・邯鄲 | さるほどに―や[zA44B][zA246](コウガイ)の杯、これまで持ちて参りたる | |
落梅集 | 藤村 | 緑なす[zA54A][zA32A](ハコベ)は萌えず若草も―・くによしなし |
緑簑談 | 南翠 | 萎[zA225](イビ)―して居て、往処(ユクトコロ)として饑餓凍餒(キガトウタイ)の歎声を聞ざるはない |
緑簑談 | 南翠 | 夕暉(ユウヒ)の光りに―として[zA36A]くは |
和漢朗詠 | 秋 | ―を[zAA2F](クラ)つて年顔を駐めたる者は五百箇歳 |
洒落本・一目土堤 | 金猫の名あれば[zA223](メヌキ)かと思ひ―とは香炉かと思ふ | |
洒落本・嘉和美多里 | されど薄情(ジヨウナシ)不才(テナシ)の―も艶子(イロオトコ)の[zA926]儷(アイカタ)となり | |
痿陰隠逸伝 | ―にては[zA424]巴(キイハ)といひ | |
蜻蛉 | 下 | [zA763](カトリ)の―三つ縫ひたり |
外字番号(重複★) | 書名 | 著者等 | 用 例 |
[zA125] | [zA125]東綺譚 | 荷風 | 既に―・れた遊女が |
[zA12C] | 宇治拾遺 | 一 | 右の顔に大なる[zA12C](コブ)ある翁ありけり。―の程なり |
[zA12D] | 浄[zA12D]狩 | ―・せずと話しや | |
[zA12D]★ | 浮世草子・胸算用 | 三 | 台碓(カラウス)の―を[zA12D](モミジ)の秋と詠め |
[zA130] | 破戒 | 藤村 | ―な鉦(カネ)、太鼓、鐃[zA130](ニヨウバチ)の音 |
[zA137] | 古事記 | 上 | [zA137]悌(ガイテイ)して―に帰り |
[zA138] | 古事記 | 下訓 | 兄も又曰ひけらく、―先に[zA138]へといひき |
[zA138]★ | 日本書紀 | 持統訓 | 是に、―奉りて、楯節[zA138]奏る |
[zA138]★ | 肥前風土記 | 其の夜、夢に臥機(クツビキ)と―と[zA138]ひ遊び出で来て | |
[zA139] | 太平記 | 二〇 | 大慈大悲の薩[zA139]に―し奉らば |
[zA139]★ | 太平記 | 二四 | 地蔵薩[zA139](サツタ)の御身、所々に刑鞭のために―・み黒みて |
[zA139]★ | 平家 | 一〇 | われ昔薩[zA139](サツタ)にあひて―ことごとく印明(インミヨウ)をつたふ |
[zA146] | 太平記 | 三 | 胡[zA146](エビラ)より金磁頭(カナジンドウ)を一つ抜き出し、―・いて |
[zA146]★ | 太平記 | 二六 | 胡[zA146](エビラ)に差したる―取出して心閑(シズ)かに兵粮(ヒヨウロウ)仕(ツカ)ひ |
[zA147] | 古事記 | 上 | 青山に[zA147](ヌエ)は鳴きぬ、さ野つ鳥きぎしは―・む |
[zA147]★ | 盛衰記 | 一 | 南殿に[zA147](ヌエ)の声して一つの鳥―・き渡りたり |
[zA147]★ | 平家 | 四 | [zA147](ヌエ)かぶらの音に驚いて、虚空にしばし―・いたり |
[zA147]★ | 平家 | 四 | [zA147](ヌエ)といふ―禁中に鳴いて |
[zA14E] | 今昔 | 五 | 弓の絃(ツル)・胡[zA14E](ヤナグイ)の緒など皆―・めて夜明くるを待つに |
[zA14E]★ | 今昔 | 二七 | 此の負たる胡[zA14E]の―を一筋 |
[zA14E]★ | 太平記 | 一三 | ―の羽付きたる平胡[zA14E](ヒラヤナグイ)の箙(エビラ)を負ひ |
[zA156] | 太平記 | 三二 | それ人代―の始は[zA156][zAC67]草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)の第四の王子、神日本磐余彦尊(カンヤマトイワレヒコノミコト) |
[zA157] | [zA157]風 | 潤一郎 | ―と繁茂する桑畑の中の街道を |
[zA15C] | 洒落本・娼妓絹[zA15C] | ―の膏薬でも、とかくなほりません | |
[zA16E] | 浮雲 | 四迷 | 決して―し[zA16E]離(キリ)したいとは願はないやうなものの |
[zA222] | 日本書紀 | 仁徳訓 | 北の河の[zA222]を―・かむとして |
[zA223] | 洒落本・一目土堤 | 金猫の名あれば[zA223](メヌキ)かと思ひ―とは香炉かと思ふ | |
[zA225] | 緑簑談 | 南翠 | 萎[zA225](イビ)―して居て、往処(ユクトコロ)として饑餓凍餒(キガトウタイ)の歎声を聞ざるはない |
[zA226] | 浮雲 | 四迷 | [zA226](シン)の首を斜に―・げて |
[zA23D] | 草枕 | 漱石 | ―、この乾屎[zA23D](カンシケツ) |
[zA242] | 平家 | 八 | ―[zA242](タマキ)・毳(カモ)の幕もて風雨をふせぎ |
[zA250] | 太平記 | 三九 | [zA250]頭(チトウ)の香爐に―の沈水を薫じたれば |
[zA25B] | 文学史骨 | 透谷 | 人間生活の状態を観よ、―[zA25B]々として |
[zA25D] | ふところ日記 | 眉山 | 松に―・りて危うき[zA25D]下を行く事少時 |
[zA264] | 不如帰 | 蘆花 | 武男が―の思ふにまして[zA264](ハゲ)しかりしを見たる母は |
[zA264]★ | 蒙求抄 | 飾[zA264]は―・ましめと云そ | |
[zA269] | 読本・春雨 | 樊[zA269] | 親の―也。よく供養申せ |
[zA26C] | 囚はれたる文芸 | 抱月 | ―として大魔王の如く[zA26C]び立てる杉檜 |
[zA26D] | 渋江抽斎 | 鴎外 | 養父(=優[zA26D](ヤスシゲ))の優字を―したのである |
[zA26E] | 日本書紀 | 神代下訓 | 初め火[zA26E](ホノオ)―・る時に生める児、火明命(ホノアカリノミコト) |
[zA273] | 沙石 | 七 | 貧病乞[zA273](コツガイ)の―にも施せずして |
[zA275] | 浮世草子・咲分五人[zA275] | ―の丸木の枕 | |
[zA324] | 金色夜叉 | 紅葉 | 潔(イサギヨ)く相果て候が、[zA324](ハルカ)に愈(マシ)と―・き候へば |
[zA326] | 人情本・英対暖語 | お前は[zA326]さんに―・しく別れて | |
[zA32D] | いさなとり | 露伴 | 何十年来―に[zA32D](カセ)いだ夫婦 |
[zA33A] | 情海波瀾 | 欽堂 | 百花の爛[zA33A]たる好時節を―せり |
[zA351] | 浮雲 | 四迷 | 私共がこの位の時分にやあ、…―の一つも[zA351]了(カセイ)だもんだけれども |
[zA352] | 大慈恩寺三蔵法師伝 | 院政期点 | 巌壑に―・び枕(ヨ)りて、林泉を[zA352]帯(ケイタイ)せり |
[zA354] | 万葉 | 四二◯◯ | 多[zA354](タコ)の浦の底―にほふ藤波を |
[zA355] | 義経記 | 四 | 船腹に石[zA355](イチイ)の―を十四五射立てて |
[zA356] | 欺かざるの記 | 独歩 | 家を出でて丘山に逍[zA356]―し |
[zA359] | 日本風景論 | 重昂 | 山の紫色、藍[zA359](ランテン)色は、細緻― |
[zA35E] | 浄瑠璃・[zA35E]山姫捨松 | 両人急なる―にて大江の岸より淡路舟に打乗り | |
[zA365] | 歌舞伎・蝶[zA365]山崎踊 | お願ひ申して償ひ金―いたせしその砌り | |
[zA36A] | 緑簑談 | 南翠 | 夕暉(ユウヒ)の光りに―として[zA36A]くは |
[zA36C] | 雁 | 鴎外 | 梅は―の目を[zA36C](ミハ)つた |
[zA36C]★ | 其面影 | 四迷 | ―を無理に薄目に[zA36C](ミヒラ)いて |
[zA371] | 太平記 | 二九 | 只―の[zA371](ゲキ)を出て、轍魚(テツギヨ)の水を得たるごとくにて |
[zA377] | 病[zA377]録 | 梁川 | 真善美は吾が一心の所産にあらず、吾れは之れを―する能はず |
[zA378] | 読本・雨月 | 青頭巾 | 頭(カシラ)に紺染(アオゾメ)の―を[zA378](カズ)き |
[zA37C] | 浄瑠璃・新版歌祭文 | [zA37C](カメノオ)の―に是ほどな疣(イボ)がある | |
[zA424] | 痿陰隠逸伝 | ―にては[zA424]巴(キイハ)といひ | |
[zA432] | 万葉 | 九◯◯ | 富人(トミヒト)の家の子どもの着る身なみ―・し捨つらむ[zA432](キヌ)綿らはも |
[zA433] | 性霊集 | ―駐(トド)め[zA433](ガタ)し | |
[zA436] | 浮雲 | 四迷 | [zA436](ヤツ)れてゐる故(セイ)か顔の造作が―してゐて |
[zA437] | 西国立志編 | 正直 | 自から―するの志発生せずして、[zA437][zAA67](タンマン)遊惰に至りやすし |
[zA439] | うづまき | 敏 | [zA439]オロンの弓のまにまに、―する糸のやうな |
[zA447] | 盛衰記 | 三六 | 佐々木四郎、生[zA447](イケズキ)といふ―に乗つて |
[zA44B] | 謡曲・邯鄲 | さるほどに―や[zA44B][zA246](コウガイ)の杯、これまで持ちて参りたる | |
[zA44E] | 古事記 | 中 | 前妻(コナミ)が―乞はさば、立柧[zA44E](タチソバ)の実の無けくを |
[zA452] | 三酔人経綸問答 | 兆民 | [zA452]々(キキ)―の治を保つ |
[zA475] | 日本書紀 | 武烈 | ―には飯(イイ)さへ盛り、玉[zA475](タマモイ)に水さへ盛り |
[zA523] | 伊沢蘭軒 | 鴎外 | 此書が[zA523]印(モイン)―せられた |
[zA524] | 作詩志[zA524] | 終身詩作に―しても | |
[zA52C] | 太平記 | 一◯ | 中門に曲[zA52C]を―・らせて其の上に結跏趺座し |
[zA52F] | 万葉 | 三四八八 | 生ふ[zA52F](シモト)この本山の―も告(ノ)らぬ妹が名かたに出でむかも |
[zA532] | 浄瑠璃・近江源氏 | おのれが[zA532]袍(ワンボウ)―・して買うて来い | |
[zA536] | 日本書紀 | 神代上 | ―の皮を全剥(ウツハギニハギ)て以て天羽[zA536](アマノハブキ)に作る |
[zA54A] | 落梅集 | 藤村 | 緑なす[zA54A][zA32A](ハコベ)は萌えず若草も―・くによしなし |
[zA55A] | 浮城物語 | 竜渓 | ―一頓、余は彼方に[zA55A]斗す |
[zA560] | 続紀 | 天平神護二宣命 | 藤原大臣に賜ひて在る―の書(フミ)に[zA560](ノ)りて在(ア)らく |
[zA564] | 日本書紀 | 神代上訓 | [zA564](マキ)以て顕見蒼生(ウツシキアオヒトクサ)の―にもち臥さむ具(ソナエ)にすべし |
[zA568] | 蕪村句集 | [zA568]居士(ホウコジ)はかたい親父よ― | |
[zA56B] | 霞亭生涯の末一年 | 鴎外 | [zA56B]斎の病める霞亭に対する―の工夫の至れるを |
[zA56B]★ | 渋江抽斎 | 鴎外 | [zA56B]斎の門下で―を以て聞えた |
[zA573] | 西国立志編 | 正直 | ―なる地球、[zA573]漫(ビヨウマン)たる洋海 |
[zA64C] | 洒落本・二日酔巵[zA64C] | ―に筆をとり | |
[zA64D] | 洒落本・傾城[zA64D] | 気しやう高しといへども―をおもてにあらはさず | |
[zA650] | 日本書紀 | 雄略訓 | [zA650](ササ)ぐる所の―を覆(コボ)しつ |
[zA65E] | [zA65E]嚢鈔 | 人の酒を飲むをつくづくとまもりて、我身は飲まぬは、―して同せぬ心を | |
[zA65F] | 洒落本・[zA65F]閣秘言 | こつちから帯といて―・したけれど | |
[zA66A] | 祝詞 | 大殿祭 | 掘り堅めたる柱・桁(ケタ)・梁(ウツバリ)・戸・[zA66A](マド)の―・ひ動き鳴ることなく |
[zA66B] | 役者論語 | ―[zA66B](ドモリ)の様に見へしはいかに | |
[zA730] | 性霊集 | ―一[zA730]逍遥に也(マタ)足むぬ | |
[zA73A] | 今年竹 | [zA73A] | ―の反感から |
[zA73A]★ | 多情仏心 | [zA73A] | ―を連れて大阪落ちの |
[zA73D] | 源氏 | 若菜上 | 御すずり・[zA73D]坏(ユスルツキ)・―などやうの物うちうち清らをつくし給へり |
[zA763] | 蜻蛉 | 下 | [zA763](カトリ)の―三つ縫ひたり |
[zA765] | 佳人之奇遇 | 散士 | 嗚呼(アア)時不詳にして―[zA765]翔(コウシヨウ) |
[zA779] | 日本書紀 | 皇極訓 | [zA779]―・うる侶(トモガラ)に預(クワワ)りて |
[zA77E] | 洒落本・つれつれ[zA77E]か川 | 諸事―を専として | |
[zA821] | 日本書紀 | 敏達訓 | 高麗の上(タテマツ)れる表[zA821](フミ)、烏の羽に書けり。―、羽の黒きままに、既に識る者無し |
[zA822] | 洒落本・婦美車紫[zA822] | 和清さん、お前さまはなぜひさしくおいで―・せぬ | |
[zA82D] | 浮雲 | 四迷 | 今[zA82D]処(ココ)で、身を退けば―・べて喜ぶ者がそこらに沢山あることに |
[zA832] | 蒙求抄 | 四 | 昭王の[zA832]の―・る西の方にあるぞ |
[zA852] | 狂言記・[zA852]糊 | そこ立つて失せう、―。はつ | |
[zA85C] | 大鏡 | 兼通 | [zA85C]のうちにものの―としけるがあやしさに |
[zA860] | 安愚楽鍋 | 魯文 | やすみに―・ちておいた[zA860]取(ゴミトリ)なんぞをならべて売りやあがる |
[zA86A] | 佳人之奇遇 | 散士 | 心事[zA86A]忙(ソウボウ)―として安んぜず |
[zA86E] | 洒落本・青楼[zA86E]言解 | 年頃は五十余になれども―若く | |
[zA870] | 太平記 | 一〇 | 晋は瘡[zA870](ソウイ)にして、越は―也 |
[zA87D] | 新聞雑誌 | 二三 | 水路百変傍河村落の悪水[zA87D]泥(オデイ)と共に―し |
[zA921] | 洒落本・婦足[zA921] | 行灯かきたてながらつくづくと見てとり落とす― | |
[zA924] | 歌舞伎・関取菖蒲[zA924] | わしの所は―・じる通り、馬部屋を見るような家でござりますが | |
[zA925] | 鉄仮面 | 涙香 | 此言葉は[zA925]陀(バンダ)の胸に毒矢の如く―・へたり |
[zA926] | 洒落本・嘉和美多里 | されど薄情(ジヨウナシ)不才(テナシ)の―も艶子(イロオトコ)の[zA926]儷(アイカタ)となり | |
[zA928] | 日本北アルプス縦断記 | 烏水 | ―の[zA928]気に包まれて、天地悠久の感に撲たれた |
[zA929] | 日本書紀 | 允恭訓注 | 能く[zA929](ソノ)を作るや、― |
[zAA2E] | 古事記 | 下 | 手腓(タコムラ)に[zAA2E](アム)―・き |
[zAA2F] | 和漢朗詠 | 秋 | ―を[zAA2F](クラ)つて年顔を駐めたる者は五百箇歳 |
[zAA34] | 日本書紀 | 天武訓 | [zAA34]忽(ニワカ)に口―・びて言ふこと能はず |
[zAA3E] | 浮城物語 | 竜渓 | 水天一色―として涯[zAA3E](カギリ)なく |
[zAA40] | 日本書紀 | 神代上訓注 | 吾(ワレ)已に[zAA40]泉(ヨモツ)―せり |
[zAA44] | 八幡愚童訓 | 聖人の徳は―、大菩薩通力は[zAA44][zAB3E](バクヤ)の利剣 | |
[zAA55] | 日本書紀 | 神武訓 | 内木綿(ウツユウ)の真[zAA55](マサ)き国といへども、蜻蛉(アキツ)の―せる如くしあるか |
[zAA5A] | 山椒太夫 | 鴎外 | [zAA5A](カタカユ)は塩を入れて―・いである |
[zAA5E] | 浄瑠璃・関取千両幟 | おお、どうで鷲か[zAA5E](クマタカ)か、―・い猿松め | |
[zAA6A] | 性霊集 | 九 | 蟷[zAA6A](トウロウ)、車に対ひ、―嶽を負はんが如し |
[zAA6D] | 今昔 | 五 | 菓(コノミ)・[zAA6D](クサノミ)を拾はんが為に山野に―・でたらん間 |
[zAA79] | 歌舞伎・霧太郎天狗酒[zAA79] | どの様に口説ても思ふ様に―・る物ではない | |
[zAA7D] | 今昔 | 七 | 或いは[zAA7D]械(チユウカイ)、或いは―を蒙れる者 |
[zAA7E] | 太平記 | 二四 | 肥壮多力の鉄牛一頭出で来たつて、地を[zAA7E](ハ)うて吼(ホ)え怒る。舎利弗(シヤリホツ)、一音をいだして―と叱し給ふに |
[zAB21] | 平家 | 六 | 悶絶[zAB21]地(ビヤクチ)して、遂に―ぞし給ひける |
[zAB30] | 浄瑠璃・神霊矢口渡 | 踊り子の―して又[zAB30](ヤサ)しきは | |
[zAB33] | 近世紀聞 | 延房 | 得物を打振りつつ―と[zAB33]結(キリムス)び |
[zAB37] | 皇太神宮儀式帳 | 豊[zAB37]入婦(トヨスキイリヒメ)を以ちて―として出だし奉りき | |
[zAB40] | 太平記 | 二二 | ―して[zAB40](イビキ)かきてぞ臥たりける |
[zAB42] | 性霊集 | [zAB42]行―、何ぞ仏性無からむ | |
[zAB4D] | 古事記 | 上 | [zAB4D]貝比売(キサガイヒメ)―・げ集めて |
[zAB5B] | 浄瑠璃・嫗山姥 | つひに[zAB5B]成(ネイセイ)―の牙にかかつて | |
[zAB77] | 社会百面相 | 魯庵 | [zAB77][zA529](ドウ)いふ―でせうな、日鉄だけでも大分のものだが |
[zAB7B] | 今昔 | 二九 | 婚(トツ)ぎて[zAB7B]を―・じつ |
[zAB7D] | 今昔 | 三 | ―を作て[zAB7D](ムギコ)に和合して |
[zAC2C] | 平家 | 一 | 秦の趙高・漢の王莽・梁の朱[zAC2C]・唐の禄山、―は皆旧主先皇の政(マツリゴト)にもしたがはず |
[zAC3C] | 伊沢蘭軒 | 鴎外 | 『門人か[zAC3C]か』と見える―を差遣した |
[zAC3F] | 沙石 | 四 | 人の―もなくして、只世に随ひ[zAC3F](ヘツラ)ひて |
[zAC46] | 歌舞伎・傾城黄金[zAC46] | ええ―な事云ずと、人の来ぬ間においでいなあ | |
[zAC47] | 洒落本・玉の[zAC47] | 此客―のいやみにて | |
[zAC50] | 万葉 | 三八五五 | [zAC50]莢(ゾウキヨウ)に延(ハ)ひ―・れる屎葛(クソカズラ) |
[zAC5C] | 浄瑠璃・神霊矢口渡 | けふの髪は上村のおみよ様が、―・ててくれなさつた大事の[zAC5C](タブ)を | |
[zAC68] | 今昔 | 一◯ | ただ今日一[zAC68](ヒトシタダリ)の水を得しめて、まづ喉(ノンド)を―・へよ |
[zAC75] | 浄瑠璃・[zAC75]静胎内[zA23A] | 義経が雷でも秀平が鬼神でも、院宣と云ふ―に出 | |
[zAC78] | 宇津保 | 吹上・上 | 御厨子所の―、[zAC78]着て |
[zAC78]★ | 日本書紀 | 天武下訓 | 親王より以下、百寮の諸人、…位冠及び[zAC78](マエモ)・褶(ヒラオビ)・―、着ることなせそ |
[zAC7C] | 盛衰記 | 八 | ―深うして、[zAC7C]慢の幢(ハタ)高し |
[zAC7C]★ | 太平記 | 二七 | [zAC7C]慢のみ有りて―おはしまさず |
[zAC7C]★ | 栂尾明恵上人遺訓 | 我より劣りたらん者に向ひて[zAC7C]慢して―・せて又何の益かあらん | |
[zAD23] | 浮世草子・一代女 | 六 | ―のひら[zAD23](モトユイ)を広畳みに掛けて |
[zAD23]★ | 浮世草子・一代女 | 六 | 尺長(タケナガ)のひら[zAD23](モトユイ)を広畳にかけて、―の雫をふくませ |
[zAD28] | 祝詞 | 鎮火祭 | 吾が[zAD28](ナセ)の命は―を知ろしめすべし、吾は下つ国を知らさむ |
[zAD28]★ | 祝詞 | 鎮火祭 | 吾が名[zAD28](ナセ)の命は、上つ国を知ろしめすべし、吾は―を知らさむ |
[zAD29] | 安愚楽鍋 | 魯文 | 一寸一杯いかがでごすと無理―でも割[zAD29](カツポウ)店へつれこんで |
[zAD2C] | 洒落本・[zAD2C]意気地 | ただつきだすとおもひ―・しちやあぬしも腹あ立ちなんしやうから | |
[zAD2C]★ | 洒落本・[zAD2C]数可佳妓 | 好かぬが―という也 | |
[zAD2C]★ | 洒落本・夜[zAD2C]行灯 | ―ばかりでほんのうわきといふものだ | |
[zAD3E] | 今昔 | 五 | 形[zAD3E](ギヨウミヨウ)(=容姿)端正にして―正直なり |
[zAD40] | 歌舞伎・傾城青陽[zAD40] | ―と金のいる事ばつかり |
[ End ]