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Mecry For MS-Word 95
[ 改訂 98.4.15. ]
Mecry(メクリー)は、ファイル管理・データ管理をするソフトです。(詳しくは後述。)
Word95 用だけがあります。
下記をクリックすると、ダウンロードできます。 (いずれも無料)
Mecry (Ver 1.00)
Word 95 用は → Mecry For MS-Word95 (106KB)
Word 97,98 用は → 都合により、公開停止しました。 [ 2004-09-16 ]
※ 本ソフトはパソコン上級者向きです。パソコンの初心者は利用をご遠慮ください。
使いこなすには、かなりの技量を必要とします。インストールも、大変面倒です。
Mecryとは
これは、今までにないソフトです。
主として、次の二つを目的とします。
・ファイル管理 (検索機能)
・データ管理 (データベース機能)
同種の他のソフトとは、次の点で異なります。
検索機能
通常の Grep などの検索では、次の点ができません。(本ソフトではできます。)
・ txt 形式以外のファイルを語句検索する。(Word、Excel、Outlook、一太郎など)
・「二つの語をともに含むファイル」というような複雑な条件で検索する。
※ Grep では、or 条件の指定はできますが、and 条件の指定は普通できません。
Grep を二重実行すれば、「A,Bという語をともに含む行」は検索できますが、
「A,Bという語をともに含むファイル」を検索することはできません。
※ 本ソフトでは、語句と同時に、「ファイル名」「日付」も指定できます。
・検索したものをただちに表示する。( txtファイル以外もOK。)
・画像ファイルも表示する。(BMP, JPEG, GIF その他ほとんど)
Grep 以外では、以上のことができるソフトもあります。(Concept Base Search など)
しかし、これらのソフトは、高速検索のため、「検索用データファイル」を作成します。
そのため、次の問題が発生します。
・既存の全文書とほぼ同程度の分量の「検索用データファイル」が作られる。
その分、HDの容量を食う。 ( txt ファイルなら、元の文書の数割増しも!)
・「検索用データファイル」が自動更新されるたびに、CPUやHDに負担がかかる。
その際、他のソフトの作業がもたつく。
一方、本ソフトは、「検索用データファイル」を作成しません。
すでにあるファイルをそのまま検索します。その分、検索速度は遅くなりますが、
実用上、ほとんど問題は発生しません。
(企業のように、膨大なデータを処理するのには向きませんが、個人のように、
フォルダ内のファイル数が 1000 個以下であるならば、別に問題はありません。)
(そもそも、ファイル検索は、毎日毎日何度もやるようなものではありません。
たまに検索する際に、数十秒程度の時間がかかっても、別に問題はありません。)
(注) HTML ファイルの検索のためには、専用の検索機能が付いています。
HTML ファイルには、通常の検索機能でなく、こちらをご利用ください。
データベース機能
市販のデータベースソフトに比べると、高度な機能(リレーショナルデータベース機能など)は、もちませんが、データベースとして、基本的な機能をもちます。
この点では、シェアウェアなどのデータベースソフトと同様です。絞り込み・並べ替えなどが自由にできます。
部分的には、一部のシェアウェアよりも高度です。たとえば、複雑な条件で絞り込みができます。ある値に対し < や = などの等号・不等号で、該当するものを絞り込めます。また、それぞれの条件を and や or で結びつけることができます。
このデータベース機能により、たとえば、住所録を作成できます。名刺やビデオなどのデータベースなども、自由に作成できます。
こうしてできたデータベースを、差し込み印刷することもできます。
たとえば、住所録のデータベースから、葉書宛名印刷やラベル印刷ができます。
検索機能とデータベース機能の連携
すでに述べた検索機能とデータベース機能を連携させることができます。
これはつまり、1件1ファイル形式のデータベースです。
通常のデータベースは、いちいちデータベースソフトを起動して、カード画面を呼び出して、記入します。(本ソフトでも、そのような使い方は可能です。)
しかしこれでは、ちょっと1件だけのデータを記入するのは面倒です。
たとえば、住所録に、一人分のデータを追加する場合。また、メモなどの雑記データに、新たにメモを1件だけ追加する場合。
たった1件だけのデータをちょっとだけ記入するのに、わざわざデータベースソフトを起動するのは、面倒です。
もう一つ、問題があります。データベースソフトでは、特定の書式が強制されることです。あらかじめ定められた書式でしか、データを記入できません。ですから、たとえば、段落がたくさんある長いメモなどは、データベースのデータには適しません。
本ソフトでは、検索機能とデータベース機能を連携することにより、以上の問題を解決します。
具体的には、1件1ファイルで、次々とデータを記入していきます。
この際、ファイルはただの txt ファイルですから、お好みのエディタでさくさくと記入できます。記入し終えたら、所定のフォルダに保存するだけです。
あとで、そのデータを使いたいときには、どうするか? もちろん、本ソフトの検索機能により、求めるファイルを簡単に探し出せます。
つまり、「書くのはエディタで。検索は Mecry で」という使い方が可能になります。
(他のデータベースソフトでは、そのデータベースソフトで書く必要があります。好みのエディタやワープロで書くことはできません。)
さらにまた、本ソフトでは、一定の条件に 該当するファイルをすべて取り出して、それらを 表形式のファイルにまとめることができます。
たとえば、「住所録」形式のファイルで、 「住所」が 「東京都」に合致するものだけを取り出すことができます。(検索機能を利用)
あるいは、「住所録」形式のファイルをすべて取り出して、それを一覧表にしてから、「住所」の項目が「東京都」に合致するものだけを抽出することができます。(データベース機能を利用)
以上のような連携機能は、次の二つの用途が主なものです。
・住所録などの、定型データベース (普通のデータベースソフトと同じ)
・メモなどの、不定型データベース (類例は市販ソフトに少し見つかる。)
本ソフトは、1件1ファイル型でデータを保存します。
したがって、高速に検索することはできません。この意味で、何万件ものデータがあるような、業務用のデータベースには適しません。業務用には、既存のデータベースの方が適しているでしょう。
本ソフトは、あくまで、個人用のソフトとして、最適化したものです。
(そのポリシーは「書くのは気楽に。検索は少し時間がかかっても仕方ない」です。他のデータベースソフトは、逆に、「書くのは面倒。検索は高速に」です。)
本ソフトでは、検索に時間がかかるので、原則として、1フォルダ内には 1000 件程度以下のファイルが収まるようにしてください。それ以上のファイルがたまったら、別のフォルダに移動してください。
その他
本ソフトには、その他、さまざまな機能がたくさんあります。たとえば、次のように。
(1)表の再計算機能。( Excel のかわり)
表を作成して、合計値などを計算したあと、表のセルの数値を変更したら、新しい合計値を自動的に求めることができます。複雑な数式による値を使うこともできます。(計算自体は Word の機能を用います。)
(2)一覧データの自動更新機能 (ロータスノーツなどのかわり)
たとえば、「画像」フォルダのファイル一覧を作っておきます。この一覧には、各ファイルのデータ(作成日・内容・メモなど)を記入しておきます。
そのフォルダに、新規のファイル(例:「ひな祭り.BMP」)を追加します。すると、すでに作っておいた一覧に、新規に追加されたファイルの項目が自動的に追加されます。……このようにして、一覧データベースを更新できます。
(3)他のソフトの起動
一覧出力されたファイルは、もちろん、本ソフトで読み込めます。
ただし、お好みにより、関連づけられたアプリで開くこともできます。
たとえば、一太郎のファイルは、本ソフト上から直接読み込むことができますが、もし一太郎で編集したければ、一太郎を起動して、そのファイルを開くことができます。
もちろん、MSオフィス系のアプリはすべて直接読み込むことができますし、MSオフィスを持っていれば、該当のアプリ(エクセルなど)で開くこともできます。
以上のようにさまざまな機能がありますが、ここにはいちいち書ききれないので、あとは省略します。詳しくは、本ソフトをご利用の上、確認してください。
利用における注意:
本ソフトは無料です。そのかわり、細かなサービスなどは付きません。次の点に留意してください。
・ 詳細なヘルプは付属しません。(ゆえに初心者は利用をご遠慮ください。)
・ 使い方がわからなくても、当方はサポートをしません。
・ このソフトは、まだできたばかりです。バグが含まれている可能性は十分あります。
あらかじめ、ご承知おきください。
・ バグにより、本ソフトが停止することもありえそうです。
その場合、本ソフトだけでなく、Word 本体も停止することがあります。
これらの異常が発生しても、当方は補償の責を負いません。
あらかじめ、ご承知おきください。
バグへの対処法
バグにより、本ソフトの利用中に、Word が停止する可能性があります。
この危険を避けるため、本ソフトを利用する際は、あらかじめ、作成中の Word 文書を保存しておいてください。(さもないと、作成中の文書が失われる可能性があります。)
バグが発生したあとは、どうするべきか?
通常のバグは、単にソフトがストップするだけです。特に問題はないでしょう。
深刻な異常の場合は、Word が無反応状態になり、停止します。その場合、次のように対処してください。
・ Ctrl+Alt+Del で、パソコンを再起動する。
・ Wordを起動する。
・ Wordを終了する。
・ ¥Windows95¥Temp フォルダ内にある *.tmp ファイルをすべて削除する。
・ 異常の発生状況を記して、当方にメールを送る。
メールの宛先は、下記です。
本ソフトの作者の氏名などは次の通り。
(バグを発見したら、ご連絡ください。誠実に対処します。)
氏名 南堂久史
E-mail nando@js2.so-net.ne.jp
URL http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/soft/superkit.htm
[ 以上 ]