**************************************************************     Mecry 追加情報                   [ 98.04.23. 更新 ]    ※ この文書は、HTMLファイルではなく、 txt ファイルです。    ※ この文書では、新たな情報を提供しています。 ※ 4月20日に、最後の2項目(6,7)を追加しました。 ※ 4月23日に、最後の3項目(8,9,10)を追加しました。 **************************************************************  前半で 「一般情報」  後半で 「トラブル対策」  ……を示します。  -----------------------------------------------------------------  ● 一般情報 ●  【1.FindFast について】 ----- 重要    Microsoft Office に付属する FindFast に不具合があり、Mecry に問題を発生させることがわかりました。  その症状と対策法を述べます。     (少し前の「追加情報」では、「Wordの異常発生は FindFast のせい」      と記しましたが、これは、誤り。ヘルプファイルにも記したとおり、      HDについてエラーチェックの「完全」を実行することで、Wordの      異常発生は解決します。) 。。。。。。 (後述の処置を取ると、txt ファイルの検索が大幅に高速化します。)  <症状>  作ったばかりの txtファイルが、ファイルの語句検索の対象から漏れる。  実際には存在する txtファイルも、検出されない。  <原因>  これは FindFast のインデックスに登録されていないことが原因。  ( FindFast は2時間ごとにインデックスを作成する。最新のファイルについてはインデックスが作成されていない。)  しかも、未登録の場合に対する、エラー回避がなされていないようだ。  <方針>  「作成したばかりのファイルは見つからなくても仕方ない」  と割り切るのも一案。これはこれで、問題はない。一方、  「FindFast を使わない」  という方針もある。これはこれで、長所と短所がある。  (1)長所:  ・作成したばかりのファイルも見つかる。  ・txtファイルの語句検索が高速化する。(例:16秒→ 3秒) ★重要★  (2)短所:  ・MS-Officeのファイル(docなど)の語句検索が遅くなる。(例:4秒→11秒)   ( ※ HTML ファイルについては、FindFast があってもなくても、速度に      大差は見られない。ただ、いずれにしても、非常に遅い。)  結局、以上をまとめて、こう言える。  (1)普通の場合  普通は、検索するデータファイルは、txt ファイルだろう。同じフォルダに数百もの txt ファイルが入っていることも珍しくないし、これらの検索は重要だ。  だから、txt ファイルの検索を高速化することを優先して、FindFast を使わない方がよい。  docファイルの語句検索は、多少時間がかかるが、諦める。同じフォルダ内に、あまり多くの docファイルを入れないことにすればよい。(せいぜい100以下にする)  (2)特別な場合  特別な場合には、同じフォルダ内に数百もの doc ファイルが入っていることもある。この場合は、FindFast を使った方が、高速化する。ただし、FindFast を使っても、それでも検索速度は非常に遅い。txt ファイルの検索とは比べものにならない。だから、検索をしばしばするようなデータを、docファイルに入れることはお勧めしない。  それでもどうしても doc ファイルの検索を多少とも高速化したい、というのであれば、docファイルのあるフォルダについてのみ、FindFast を使えばよい。  つまり、フォルダごとに、FindFast を「使う/使わない」と切り替えるわけである。doc ファイルのフォルダについては FindFastを使い、txtファイルのフォルダについては FindFastを使わない。  このように切り替えればよい。(切り替えはできる。その手順は後述。)  <具体的な手順>  FindFastの作動を停止または部分停止するための、具体的な手順を述べる。  FindFastは、対象となるドライブまたはフォルダについて、インデックスを作成することで、実行される。  通常は、FindFastをインストールした時点で、全ドライブについて、そのルートにインデックスが作られる。「ffastun.***」という4つのファイルがそうだ。  FindFastを停止するには、このインデックスを削除すればよい。あるドライブについてインデックスを削除すれば、そのドライブがFindFastの対象からはずれる。 そのあとで、特定のフォルダについてインデックスを作成すれば、そのフォルダが FindFastの対象となる。(ただし、このとき、そのフォルダ内に「ffastun.***」という4つのファイルが作成されて、邪魔になる。なるべく上位のフォルダにインデックスを作成した方がよい。ただし、その場合は、下位のフォルダがすべてFindFastの対象となり、先に述べた弊害[検索漏れ・txt検索速度低下]という問題が派生するので、注意。)  ともあれ、ひとまず、FindFastの全インデックスを削除するべきだ。(あとでまた復活できるので、安心して削除してよい。)  削除するには、正しい手順を踏む必要がある。単に「ffastun.***」という4つのファイルを削除してもダメである。これらは削除しても、あとでまた自動作成される。(殺しても生き返るようなものだ。)  削除するための具体的な手順は、次の通り。  ・「マイコンピュータ」から「コントロールパネル」を開く  ・「FindFast」があることを確認。   (なければ、FindFastはインストールされていないので、ここで終了。)  ・「FindFast」をクリックして、開く。  ・一覧から、削除したい項目(ドライブ)をクリックして選択。  ・メニューの「インデックス」→「インデックスの削除」  ・画面の指示に従い、OKボタンを押す。  ・そのドライブの項目が削除されたことを確認。  ・まだ項目が残っていれば、その項目を選択して、すべての項目を削除する。  ※ 以上により、ドライブごとにインデックスは削除される。  さて、このあと、フォルダごとのインデックスを作成するには、どうするか? これは簡単だ。メニューの「インデックスの作成」を選択して、インデックスを作成すればよい。  ※ どのフォルダのインデックスを作成すればよいかは、前述のことを参照。    (つまり、MS-Office ファイルをため込むフォルダである。)    (こうして指定したフォルダでは、MS-Officeファイルを高速に語句検索     できるが、そのかわり、 txt ファイルは高速検索できない。だから、     txt ファイルをため込むフォルダは、指定しない方がよい。)  ※ (ともあれ、このような指定は一切しなくても、特に問題ない。大切なの     は、インデックスを作成することではなくて、削除することだ。     FindFastというのは、MS専用のお節介ソフトである。)    【2.キーワード検索】  「キーワードの高速検索」という機能を、次のバージョンで、追加します。  この機能を利用できるようにするため、既存のデータファイルのテンプレートの書式を、次のように変更してください。  ・既存のテンプレートにおけるキーワードの記入方式(例 #P-{パソコン}.txt) (下の例では、「りんご」「みかん」「バナナ」がキーワード。) @:りんご @:みかん @:バナナ  ・新たな方式 @:りんご みかん バナナ  ※ つまり、1行に1単語ではなく、1行に複数のキーワードを記入する。    ここで、「@:」は、それがキーワードであることを示す書式。    別の記号を用いても良いが、一応、これが標準。    [付記]  これまで通り、複数の行を用いてもよい。  その場合、行が異なると、キーワードの「種類」が異なるものとして扱われる。 (例) @:りんご みかん くだもの @:贈答品  この例では、    キーワードに「りんご」と「贈答品」をともに含む  という条件では検索されません。  [注記]  検索手段は、現時点では未完成。  ただし、パソコンに詳しい人であれば、Grep 機能をうまく使えば、この検索は自分でできるはずだ。(同じ行に複数の検索語をもつ行を、Grep 検索する。)  【3.検索速度について --- Word 95,97,98 版の差 】  検索速度については、新たに調べなおした結果、次のことが判明しました。  「FindFastを使わない状態では、Word95よりもWord97,98版の方が速い」  ただし、これは、txt ファイルに関する限りの話です。  doc ファイルについては、当然、そのバージョンのファイルはそのバージョンのソフトで検索するのがベストです。  例:Word95 の doc ファイルは、Word95で検索するとよい。  -----------------------------------------------------------------  -----------------------------------------------------------------  ● トラブル対策 ●  【1.検索をしただけで、深刻な異常が発生する。】  これは、ヘルプファイルにも述べたとおり、HDのファイル破損が原因です。  通常は、データのあるドライブについて、エラーチェック(完全)を実行することで直ります。(「エラーを自動的に修正」を ON にしておくこと。)  結果報告が「エラーは見つかりませんでした」と報告した場合でも、これで自動的に直るものです。  それでも直らなければ、Wordのあるドライブについて同様にエラーチェックを実行してください。  それでも直らなければ、Wordを再インストールしてください。  (場合によっては、Windows の再インストールが必要かもしれません。)  以上の処置で、直るはずです。  Mecry のユーザは多数に上っていますが、深刻な問題が発生するのは、ごく限られたユーザだけのようです。だから、そのユーザだけの個人的な環境に原因があると考えられます。  ※ 「検索しただけ」ではなくて、もっと特別な場合に深刻な異常が発生する    ようであれば、ご連絡ください。  【2.デフラグやエラーチェックが実行できない。】  これは、Mecry ではなくて、FindFast の問題。  FindFast をインストールした直後(Word95のインストール直後を含む)や、FindFast のインデックスの作成を指定した直後には、FindFast がバックグラウンドで、常時作動する。  このため、デフラグやエラーチェックが実行できない。  しばらく時間を置けば、インデックスの作成が終了するので、その時点で、デフラグやエラーチェックを行なえばよい。  【3.ヘルプファイルが開けない】  「Microsoft Word Err#1220   アプリケーションを起動または見つけることができません。」  と表示されるエラー。    これは、ヘルプファイルがインストールされていないときに起こる。  インストールを正しく実行してほしい。  なお、それでも異常が発生することもあるようだ。これは、パソコンの異常のせいらしい。パソコンを再起動すると直るようだ。  【4.終了時にエラー表示が出る。】  Mecry のツールバーの「終了」ボタンを押すと、エラー表示が出ることがある。  これは、画面上に文書が一つも表示されていないときに、発生する。  原因は、Mecryのバグ。次期バージョンで訂正される。  実害はないので、今のところは我慢してほしい。  なお、いったん文書画面を出してから、「終了」ボタンを押せば、それで当面は解決する。  【5.HTMLファイルの語句検索で、検索漏れが生じる。】  <症状>  これは、次の場合に生じる問題です。   ・ Word95を使う。   ・「検索(新規)」を使う。  <原因>  Word95のバグのようです。  「開く」の画面で語句検索しても、同様の問題が発生します。  <対策>  Word95では、HTMLファイルの語句検索をするときは、「検索(新規)」を使わず、「HTML検索」のみを使ってください。  なお、Word97,98 でも、HTMLファイルの語句検索をするときは、「検索(新規)」を使わないことをお勧めします。検索速度が非常に遅いからです。  【6.HTMLファイルの表示で、ブラウザが複数起動するので、表示が遅い。】  これは、ブラウザがネットスケープの場合に起こる現象です。  ネットスケープは、インターネットの接続には適していますが、自宅でHTMLファイルを見るのには、あまり適していません。MS-IEを使うことをお勧めします。  それには、拡張子の「htm,html」を、MS-IEに結びつければいいのです。  <その設定法>  ・htm,html ファイルにマウスポインタを置く。  ・マウスの右ボタンを押す。  ・シフトキーを押しながら、マウスの右ボタンを離す。  ・現れたメニューから、「アプリケーションから開く」を選択。  ・現れたダイアログで、「iexplore」を選択する。  ・「この種類のファイルを開くときはいつもこのアプリケーションを使う」   のチェックボックスを ON にする。  ・OKボタン。  【7.HTMLファイルを開くとき、Mecry のバーがブラウザに隠れてしまう。】  これは簡単です。以下の方法で解決します。  ・ブラウザの右上のボタンのうち、「中間サイズ」を意味するボタンを押す。   (最大化や最小化はしない。)  ・ブラウザの画面の上下左右を引っ張って、画面をほぼ最大化する。   ただし、画面の下端だけは、一番下まで引っ張らずに、途中でやめる。  このようにすれば、ブラウザは、画面の上方の70%ほどを占め、画面の下方の30%ほどには Word の画面が見える。  つまり、Word のなかの Mecry のツールバーが見えるわけだ。 ( Mecry のツールバーは、なるべく画面下端に置くこと。)  【8.HTML検索をすると、エラーが生じる。(中断する)】  これは、「該当ファイルなし」と表示されたとき(検索結果がゼロのとき)、再び HTML検索を実行すると、生じます。  バグです。済みません。  現時点では、とりあえず、画面上の「mcry-tmp.txt」というファイルを閉じてください。これで、「該当ファイルなし」と表示されたときも、再度 HTML検索を実行できます。  このバグは、次のバージョンで訂正します。  【9.「合成」(一覧画面の全ファイルの)を実行すると、エラーが生じて、実行できない。(中断する)】  この問題は、さまざまな場合に現れます。  ・カーソルが3列目以降(3,4列目)にある場合  ・フォルダが作業の途中で変更された場合  ・あらかじめ「検索(新規)」の画面で、「標準出力」ボタンを押した場合  いずれもバグです。済みません。普通の使い方をしている場合には問題がないのですが、特別な場合に対するエラー回避ができていませんでした。  普通の使い方をする限り、問題は生じないので、当面は以上の点に注意して、普通の使い方だけをしてください。  これらのバグは、次のバージョンで訂正します。  【10.「Mecry0sb.dll」というファイルが見つからない! 】  エクスプローラの設定のせいです。  任意のフォルダを開いたあと、メニューの「表示」→「オプション」→「表示」で、「次のファイルは隠す」のチェックが ON になっているはずです。このせいで dll ファイルが隠れてしまいます。  このチェックをはずす(つまり「すべてのファイルを表示」を ON にする)と、ちゃんと表示されるようになります。  ※ なお、次のバージョンでは、この問題に対応します。    つまり、インストールを自動化します。