姫踊子草かな配列について
姫踊子草かな配列
概要
- 小指の Shift キーは使いません。
- 空白キーに近い三段分と親指キーを使います。
- 親指キーは通常空白キーです。
- 同時打鍵と呼ばれる入力法を用います。
- 同時打鍵とは、鍵盤楽器のように同時に複数のキーを入力する方法です。
- この入力法では同時に二つまでです。
- 通常文字キーどうしの同時打鍵も使います。
- 清音のうち25個は単独打鍵で入力します。
- 濁音は対応清音キーと親指キーの同時打鍵を使います。
- 残りは通常文字キーどうしの同時打鍵を使います。
- 拗音などの一音節二文字も同時打鍵一回分で入力できます。
※図のキー枠、一部が二重線になっているのは偶々で意味はありません。
清音・半濁音
単独打鍵
- [ たてすせ へちくつひ いはけとそ ふきかしうみ わさぬ こほ ]を単独打鍵で入力できます。
- 中点[・] 促音[っ] 撥音[ん]も入力できますが別の方法を用意しています。
- かな入力中に英字記号カンマ[ , ]とピリオド[ . ]を入力できます。
左中指と同時に
- [ ぺれおぴろ ぷるらあもね にり ] は [ け ]のキーとの同時打鍵で入力できます。
- [ ね ] は右中指と同時に入力する方法もありますが筆者はこちらを使っています。
右中指と同時に
- [ めをやゆ のならよま むえ ] は [ か ]のキーとの同時打鍵で入力できます。
- [ け ] と [ か ] の同時打鍵で [ ら ] が入力できます。
- この方法で長音符号[ ー ]が入力できますが、別の方法を用意しています。
- 筆者は左中指と同時に入力する方法で [ ね ] を入力しています。
- 図では左上・左下に q と z が見えますが、この操作でこの位置の英数時単打を入力できます。
- Dvorak配列ではアポストロフィ [ ' ] とコロン [ : ]が入力できることになります。
濁音
- 濁音は対応する清音キーと親指キーの同時打鍵で入力します。
- 一部の半濁音 [ ぱぽ ] もこの方法で入力します。
- [ べ ] は中央付近に二つ入力方法があります。
- 濁点・半濁点は先に清音だけを入力したときの予備です。
- 先ほど説明した q と z の位置では、英字配列のシフト側を入力できます。
- Dvorak配列では二重引用符 [ " ] とセミコロン [ ; ] が入力できることになります。
- 英字配列に関係なく[ , ]と[ . ]の位置ではこの手法で不等号[ < > ]が入力できます。
拗音
- 図の[ J ]の位置にあるのは[ き ]です(前図参照)。
- これと左手の各キーとの同時打鍵で拗音が入力できます。
- 清音拗音と濁音拗音では当然ながら左手側のキーが異なります。
- 図の左手側キーにはどのような拗音が入力されるかが示されています(小さいピンク色の文字)。
- 中央は前述の清音入力に用いられるため[ る ]が示されています。
- 右手側を違うキーにすることで他の拗音も入力できます。
- 拗音一文字目は原則として単独入力時の文字になります。
- 拗音入力では[ ぺほぴ ]が濁音扱いになっています。
- さらに[こに]キーの濁音扱いは [ す ]になっています。
- [み]キーには濁音扱いがありません。
- 二文字目が[ゃょ]か[ぁぉ]かは一文字目がイ段かどうかで決まります。
- [ てぃてゅでぃでゅとぅどぅ ]はこれとは異なる方法で入力します。
- 単独の小書きの文字は別に入力法が用意されています。
片手平行同時打鍵: 多用文字・小書き文字・特殊拗音など
- いわゆるホームポジションの片手同時打鍵に重要な文字が配されています。
- 促音[っ]、撥音[ん]、句読点、鉤括弧、長音符号、中点は主にこの方法で入力します。
- 左手側の隣接または一つ飛ばしの片手同時打鍵に、特殊頻出拗音があります。
- この特殊頻出拗音は清音と濁音が隣接と一つ飛ばしの関係位置にあります。
- 小書きの文字、ゐ、ゑ、くゎ、ぐゎなどもこの方法で入力できます。
- 基本的に「ゃゅょ」を使う拗音は網羅しているため、片手同時打鍵による単独入力ではやや使いにくい位置にあります。
- ヶとヵはそれぞれ真ん中に「け」「か」があります。
その他
実は右手下段の[Fx]はファンクションキーを表しています。左手側との組み合わせで入力できます。
姫踊子草かな配列は、これとは別に用意された姫踊子草各種英数配列や姫踊子草制御入力配列と同時に利用できるように設定されています。
姫踊子草制御入力配列では、ここで使われなかった片手非平行同時打鍵によりBS, Delete, Enter, Capslockなどが定義されています。
姫踊子草の名を冠した英数配列はQwerty系とDvorak系の二種があり、どちらとも併用できるようになっています。
その辺りの解説はまた別の機会に。
この姫踊子草かな配列に関して「清濁分離/同置/分置が混ざっていて…」というご意見をいただいたので参考資料を用意いたしました。内容はどれも同じです。
実は清濁分離/分置どころか「清濁拗音同置」を基本に据えているのが当配列です。規則性の薄い拗音だけが片手同時打鍵に回されていますが、それでもなるべく清音の配置に近いところで入力できるようになっています。
同時打鍵として、清音・濁音・清音拗音・濁音拗音の四つを同一キーに関連付けた入力法はほとんど類例がありません。本節冒頭のご意見はこれらをバラバラに考えようとした結果なのだと思います(未確認)。
上記 Sheet 1 の表については横軸11種(4表共通)に縦軸12+6種を覚えればほぼ全部入力できます。総数に比べれば、覚えるべき要素は相当に少ないと言ってよいと思います。
平成23年(2011年)7月28日 本節初版。
この頁について
64ビット版Windowsに対応した新版の公開に当たり、キー入力入れ替えソフト姫踊子草の公式サイトを移転いたしました。移転先は http://h12u.com/hmo2/ です。
以前、このページではキー入力入れ替えソフト姫踊子草で使える入力法の一部を紹介していました。
上記公式サイトの移転にともない一旦削除したのですが、「姫踊子草かな配列」の参照先としてここを指定しているウェブサイトが少なくないためプレースホルダとして復活させることにしました。
旧版に同梱していた説明書を除くと、このページで表示させていた画像(再掲)しか見当たらないためにそのような状況になっているのだと思われます。
実際ほぼその通りなのですが、ブログ"姫踊子草の楽屋裏"にて配字表を公開したことがございますので必要な方はそちらもご利用ください。
いずれ私の方から詳細な解説文書を改めて出したいと考えております。そのときまでお待ちになるか、あるいは勝手に解析して紹介されても構わない旨ここに記します。
平成22年(2010年)12月31日 筆者より
平成23年(2011年)2月26日追記: 上記の通り簡単な概要を示しました。タイプウェルの自由形申請にこの頁を指してご利用頂いて構いません。
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