ねすくろ / コラム

上にスクロール

「上にスクロール」と言うと、画面が上に移動するのか、それとも上の部分を見せるように画面が下に移動するのか、ぱっと分かりますか?このようなスクロールソフトを作っている私でも、少し考えてしまいます。

「上にスクロール」とか「スクロールアップ」と言うと普通は、画面に収まりきらなかった上の部分を表示できるようにスクロールする事を意味します。つまり、画面自身は下に移動するように見えます。「普通は」というのはつまり、その動作はアプリケーションに委ねられているので特殊な動きをする事もあると言う程度で、普通は先の説明のような動きになります。

この事は、用語を説明するサイトなどでも間違えて書かれている場合があるくらい、間違えやすいと同時にユーザーにとってはどうでもよい事です。しかしどうしても覚えたい場合は、スクロールバーの上ボタンを押した時の動作が上スクロールだと覚えれば覚えやすいでしょう。

猫の手スクロール

ねすくろのようなスクロールの仕方は、日本では猫の手スクロールと呼ばれています。最初に誰が猫の手スクロールと呼んだのか、そもそも日本発祥なのか、バージョンアップで reademe を書くたびに調べているのですが、てんで分かりません。

私が初めて猫の手スクロールを体験したのは、「秘密のBOOK」という名前のテキストビュアで、TOWNS-OS というOS 上で動くソフトでした。有名な所ではモップターム(TOWNS-OS版) というターミナルソフトで採用されていたようですが、こちらは使った事がありませんでした。最近では GoogleEarth でもおなじみですね。

よく分からずに使っているこの言葉ですが、やはりこのスクロールの仕方は猫の手スクロールだと言うのが日本標準のようなので、このソフトの名前も「猫の手スクロールしよっ」という独り言を8バイトに略して「ねすくろ」としました。

目標など

ねすくろバージョン3 のいちばんの目標は、IE をスクロールできるようにする事でした。フレームを使ったページでは怪しい部分もありますが、どうにか使えるかなと思えるようになりました。

それと、エラーを少なくしたいという、目標と言うより望みみたいなものがありましたが、どうすればよいなどと言う展望があったわけでもなく、作り直した結果エラーが少なくなっていればラッキーくらいの気持ちでいます。

使用したフリーウェア

開発はDelphi4で行っていますが、それ以外のテキスト編集には xyzzy を、アイコンの作成には @icon変換 を使わせていただきました。

使用しているマウス

Arvel のフリーボールマウスというのを使っています。このマウスは、スクロール用のトラックボールを内蔵していて、縦横自由にスクロールできるのですが、ねすくろでスクロールできないウィンドウもこのトラックボールだとスクロールできたりして、それを確認すると、きっとスクロールできるはずだと励みになります。

ソフトの置き場所

バージョン2.2までは、ねすくろは NIFTY SERVE(現在の@nifty) のフォーラムと呼ばれる場所のデータライブラリに置いていましたが、当時アップロードしていた場所も今ではなくなってしまいました。どう言う経緯でか、当時から Vector のライブラリにも入れてもらっていたのですが、バージョン3からは、正式な置き場所を Vector に変更する予定です。

Vector では、ライブラリ内のデータはジャンル分けされていて、今までは ユーティリティ> デスクトップ に登録していましたが、今になって考えると、なんかジャンル違いだったようで、 ユーティリティ> 操作関係> マウス用ユーティリティ に登録するようにしようかと思っています。

Vector のライブラリはアップロードから公開まで少し時間がかかるので、最新バージョンは Vectorサイト内に作ってもらった個人ページに公開します。

ISP のサイトの方は、プロバイダを変えようか検討しているところなので、しばらくは Vector の個人ページで最新情報を公開しようと思っています。