ねすくろの iniファイルは、一般的なiniファイルと同じく、以下のような構造です。
[セクション名]
キー = 値
; コメント
...
セクション名とキー名では、大文字小文字は区別されません。また、キーや値の前後のスペースは無視されます。(同じセクションの中に同じ名前のキーがある場合はおそらく最初のキーの値が使用されます。)
セミコロン( ; )で始まる行はコメントになります。
Files セクションにはねすくろが使うファイルを指定します。
ファイルを指定する値では、角括弧( < と > )で挟まれた以下の文字列はそれぞれ以下のディレクトリ等に置き換えられます。
<workdir> | 作業ディレクトリ |
<appdir> | ねすくろの実行ファイルのあるディレクトリ |
<windir> | ウィンドウズディレクトリ |
<sysdir> | システムディレクトリ |
<username> | ユーザー名 |
ディレクトリに置き換えられる際、ディレクトリの最後にパスデリミタ(\)は自動で付かないので、必要に応じて <appdir>\user\<username>\nesclo.ini
といったように \
を自分で入れてください。
また、%環境変数名%
というようにパーセント記号(%)で挟まれた文字列は、もし環境変数であれば環境変数の値に変換されます。自分の環境の環境変数一覧は、プロンプトで set¶
とすると見ることができます。
iniファイルを指定します。
ねすくろは、まずはねすくろの実行ファイルのあるフォルダの nesclo.ini を読みます。もしここで他のファイルが指定されていたら、すべての定義を読んだ後、そのファイルを読みに行き、再度定義されている項目は上書きします。そのファイルでも別のファイルが指定されていたら、また別のファイルを読みに行きます。
スクロールの仕方を定義するスクロールデータファイルを指定します。
省略するとねすくろの実行ファイルのあるフォルダの scroll.dat を読みます。
ねすくろのメニューからiniファイルやスクロールデータファイルを編集する時に使うエディタを指定します。
%1
はファイル名に置き換えられます。%1
がない場合は、スペースを置いた後、編集するファイル名が挿入されます。
省略するとメモ帳を使います。
スクロールデータファイルを読み込む際にエラーを発見したとき、編集する時に使うエディタを指定します。
%1
はスクロールデータファイル名に置き換えられます。%1
がない場合は、スペースを置いた後、スクロールデータファイル名が挿入されます。
%2
はエラーを発見した行に置き換えられます。これにより、パラメータでカレント行を指定できるエディタでは、エラーを発見した行をカレント行にして開くことができます。%2
がない場合は、行は指定しません。
省略すると Editor キーで指定されてエディタを使います。
ねすくろの終了時に、スクロール有効/無効の状態を書き込みます。
デフォルト値は True です。
ねすくろによるスクロールを有効にするかどうか指定します。
デフォルト値は True です。
慣性によるスクロールが有効になるマウスの速さをドット/秒で指定します。
デフォルト値は1です
マウスの移動速度を求める際の、時間軸の許容揺らぎを秒数で指定します。
タッチパッドでは0.3秒くらいがちょうど良いようです。マウスでは0.1くらい。どっちでも無難に動くようにデフォルトは0.2になっているのでポインティングデバイスや自分の感覚にあわせて変更してください。
マウスの移動速度を求める際の、横軸の許容揺らぎをドット数で指定します。
マウスの移動速度を求める際の、縦軸の許容揺らぎをドット数で指定します。
タスクバーアイコンを表示するか指定します。
デフォルト値は True です。
タスクバーアイコンのツールチップの文字を指定します。
デフォルト値は ねすくろ です。
タスクバーアイコンを左クリックしたときの動作を定義するセクションを指定します。
デフォルト値は TaskbarIconLButton です。
タスクバーアイコンを右クリックしたときの動作を定義するセクションを指定します。
デフォルト値は TaskbarIconRButton です。
TaskbarIcon セクションの LeftButton キーや RightButton キーで指定されたセクション名です。
このセクションでタスクバーアイコンをクリックしたときの動作、メニューの内容を定義します。
キーの値はメニュー項目の文字列になります。
メニューを表示します。ここから End キーまでの項目がメニューに現れます。
サブメニューを作る場合は、キー名の重複を避けるため Menu1 などと適当な文字を付け加えます。
Menuの終了を示します。
End キーはメニュー項目ではないので、値は無視されます。
ねすくろによるスクロールの有効、無効を切り替えます。
Iniファイルを編集します。
Iniファイルを読み込み反映させます。
スクロールデータファイルを編集します。
スクロールデータファイルを読み込み反映させます。
ねすくろのバージョン情報などのダイアログを表示します。
SclDUty を起動します。
実行ファイルを実行します。
値は 実行ファイル名 : メニューの文字列
といった書式(セパレータの ' : ' は、コロン(:)の前後のスペースは必須)です。
文書ファイルを開きます。
値は 文書ファイル名 : メニューの文字列
といった書式(セパレータの ' : ' は、コロン(:)の前後のスペースは必須)です。
ねすくろを終了します。
メニューのセパレータを表示します。
セパレータには文字はないので、値は無視されます。