0. 一知半解
最初に、Windows 98 のインストールで悪戦苦闘したことを打ち明けねばなりますまい。マルチモニタ云々以前の話です。
インストールしようとしたのは、DELL の Dimension で、Windows NT 4.0 Workstation のプリインストールモデル。プリインストールモデルに別の OS をインストールしようとするとドライバやらなにやらで躓くことが多いのですが、DELL は親切で、C ドライブにちゃんと別ディレクトリで入っているのに、ドライバ一式の CD-ROM まで添付されています。
でも、根が不精なもんですから、D ドライブに C ドライブの内容をごっそりコピーしました。ハードディスクだけで処理しようと思ったです。これがそもそもの失敗の原因。
NT から Win98 にアップグレード (?) できないのは知ってますから、手持ちの、同じく DELL の OptiPlex で UI なしの Win95 起動ディスクを作成してあったので、こいつをぶち込むことに。C ドライブをフォーマットしなおして、システムを転送して再起動 (FORMAT /S ではメモリが足りない、と怒られることに注意)、インストール開始。
ブルーバックの DOS 画面での作業が終了、GUI 画面に移行すると、すでに OS がインストールされているが、その OS からはアップグレードできないので、アップグレード版を入手しろ、というメッセージが出ました。そんな馬鹿な。大体、「アップグレードできない」と言っておいて「アップグレード版を入手しろ」たぁどういうことだ。
やっぱり Win95 で起動したのがまずかったかと思い、Win98 添付の起動ディスクでやってみました。これも同じ。
幸いこの Dimension は CD-ROM からもブートできるので、Win98 の CD-ROM でブート、ドキドキしながら進めてみましたが、やっぱりエラー。
OptiPlex に Win98 の CD-ROM をぶちこんで (AUTORUN が働いて、アップグレード版じゃないのに、アップグレードしますか？と聞いてくるのには笑ったが) Read Me の類を呼んでみましたが、エラーメッセージ以上のことは書かれていません。SETUPX.DLL というファイルがどうのこうの、と書いてあったのですが、言ってみれば最低限の DOS/V しか入っていないのだから関係ない筈。
インストール作業をはじめたのが 21 時ころで、この時点で 23 時になりなんとしていたので、嫌になり、その日はあきらめて寝ました。
翌日、本物の DOS で起動してみたらどうだろう、と思いついて、棚の奥から MS-DOS/V 6.2 を引っ張り出してみました。こいつは、COMPAQ の Contura AERO を買ったときのものです。
しかし、本体もスペアも 1 枚目が壊れていました。起動はしますがセットアップしてくれません。後で調べたら、2 組 12 枚の内、半分が壊れていました。やっぱりノーブランドのディスクは駄目ですね。
最後の砦、PC-DOS 5.0 を取り出してみました。MS-DOS 6.2 のディスクが壊れてるのに PC-DOS 5.0 が動くとは思えなかったのですが、駄目で元々とやってみたらうまくいきました。やっぱり FD はメーカー品を使いましょう。
CONFIG.SYS と AUTOEXEC.BAT に D ドライブの CD-ROM ドライバを組み込んで再起動、何度目かのインストール。
やっぱり駄目。
よく考えてみれば、会社では GUI なしの Win95 から Win98 をインストールしたことがありますから、できないはずはないのです。どーにも納得できません。
が、インストールできないのは事実。Win95 に Win98 の CD-ROM を入れたら「アップグレードしますか？」と聞いてきたのを思い出し、まずは Win95 からインストールしてみるか、と考えました。こっちの方は、もう何度となくインストールしているので勝手がわかっています。
Win95 の方はスイスイと進み、インストール先を聞いてきました。曰く “D:\I386”
というわけで、NT の時の C ドライブを D ドライブにコピーしておいたのがまずかったわけです。
Win98 は、C ドライブのみならず D ドライブまで見に行って、このマシンには NT がインストールされている、と判断したのでした。であれば、エラーメッセージの内容も理解できます。NT の上に 98 をかぶせることはできない、ということです。
ってことで、D:\I386 を削除して、インストール成功。あぁ疲れた。
Windows 98 が D ドライブにもインストールできるとは知りませんでした。