IISのSMTPサイトの設定について


Windows2000のIISVer5での設定の一例を示します。
これは、ダイアルアップでプロバイダと接続している状態で、自分のサーバーにメールサーバーを作った状態です。
外部宛てのメールは、プロバイダのアクセスポイントと経由してメールを送信し、自分のサーバー宛てのメールは、自分のメールサーバーに配信するようになっています。
この際、メールクライアントアプリ(OutlookExpress等)では、SMTPサーバーは、自分のサーバーにしてください。そうしていないと、メールは、SMTPサーバーで指定されたサーバーに配信されます。
自分のメールアドレスのドメイン名は、外部DNSに登録されていないと、外部からのメールは自分のサーバーには到達しません。
社内のみで使用する際は、ドメイン名は勝手につけてかまいません。


IIS管理ツールの起動画面

IISの管理ツールを起動した画面です。SMTP仮想サーバーが項目にないとSMTPサービスはインスツールされていませんので、インスツールを行ってください。

既定のSMTP仮想サーバーのプロパティ

SMTPの動作を設定しないと、思うようには動いてくれません。起動画面で”既定のSMTP仮想サーバー”の項目を選択状態で、マウス右クリックして、プロパティを選択し、動作について設定します。
アクセス(タブ)選択画面
プロパティシートでアクセスのタブを選択した画面です。ここではSMTPサービスを利用できるユーザーを制限しています。
接続ボタンを押した画面

この設定で、アクセスの制限をかけないようにしています。つまり、全てのコンピュータからのアクセスが許可されています。制限をかけたい場合は、IPアドレスなどで、許可するものを指定してください。
中継ボタンを押した画面

ここでは、メールを中継を許可するかを指定します。
メールは、インターネット上のサーバー群を中継して、宛先のユーザーのメールサーバーに到達します。中継を許可するということは、自分のサーバー上に宛名のメールアドレスのユーザーがいない場合には、他のメールサーバーに転送を行うということです。
許可しない場合は、自分の管理外のメールアドレスのメールは、転送されません。

配信(タブ)選択画面
プロパティシートで配信のタブを選択した画面です。ここではメールの転送方法について指定します。
詳細ボタンを押した画面

スマートホストとは、自分のサーバー宛てでないメールを送信するサーバーを指定します。
プロバイダーにメールアカウントを持っている場合、そのプロバイダのメールサーバーを指定しておくと、太サーバー宛てのメールは、このサーバーに転送されます。
複数のプロバイダにメールアドレスを持っている際は、アクセスポイントを利用しているプロバイダのメールサーバーを指定しないと通常は、転送が許可されません。これは、各プロバイダは、メールの転送制限をつけているためです。

完全修飾ドメイン名は、送信者のメールアドレスにつけるドメイン名です。
送信者のメールアドレスがドメイン名を省略している場合、このドメイン名が使用されます。