●INTELHEXマネージャ ------------------------------------------------------------------------------- 【プログラム名】IXM 【 最 新 版 】1.08 【 作 成 者 】尾崎一朗 【作成者連絡先】CZG12244@nifty.ne.jp ------------------------------------------------------------------------------- 1.概要  本ツールは、先に開発したHEXマネージャ(XM)の拡張版として作成しました。 2.実行環境  ・WindowsのMS−DOSプロンプトまたは、MS−DOSの動作する機種。   (EDITコマンドを使用する場合は、NECのPC98シリーズ必須)  ・扱うROMのサイズ及び、出力ファイルの大きさを考慮して、充分な空き領域を   確保しておく必要があります。(32Mバイト以上の空きディスク容量を推奨)   例)デフォルト(16MbitのROMを想定)で、使用の場合,    ROM用メモリ2Mbyte    作業用エリア 2Mbyte    出力ファイル 6Mbyte    合    計 10Mbyte 3.インストール方法  ・パスの通ったディレクトリに、IXM.EXEをコピーするだけで、インストール   は終了です。 4.実行方法  ・MS−DOSプロンプトまたは、MS−DOS上から、作業用フォルダ   (ディレクトリ)に移動して、以下のコマンドを実行して下さい。   >IXM [[メモリオプション]|[スクリプトファイル名・・・・]]     例>IXM MARTINI.SCR MARTINI2.SCR   ・スクリプトファイル名は、複数指定可能とし、先に指定したファイルから    実行を行います。   ・スクリプトが指定されていない場合は、直接コマンド入力画面に移行します。   ・ここで指定したスクリプトファイル中に、QUITまたはKEEPコマンド    が記述されていた場合は、未実行のファイルがあっても終了します。これらの    コマンドが無い場合は、全てのスクリプトファイルを実行後、コマンド入力    画面に移行します。   ・メモリオプションは、以下のものが指定出来ます。     /M?  ?=0〜8:ROMサイズ指定(デフォルトは5(16M))      ROMサイズを以下の様に指定します。       0:512Kbit(0〜  FFFFH)       1: 1Mbit (0〜 1FFFFH)       2: 2Mbit (0〜 3FFFFH)       3: 4Mbit (0〜 7FFFFH)       4: 8Mbit (0〜 FFFFFH)       5:16Mbit (0〜1FFFFFH)       6:32Mbit (0〜3FFFFFH)       7:64Mbit (0〜7FFFFFH)       8:128Mbit(0〜FFFFFFH)       尚、既にキープしているメモリが存在して、指定したメモリと違う場合は、       以前のメモリをクリアするか否かをY/Nで答えて下さい。     /C :メモリをクリア(消去)してから実行開始    例>IXM /M6 /C MAR.SCR      (32MbitのROMを使用,保存されたメモリをクリアして、       MAR.SCRを実行します。) 5.コマンド  以下に、コマンドの一覧を記述します。  尚、特別な記述が無い限り、下記コマンドは、スクリプトファイルでも同様に  記述が可能です。 <<コマンド>> [OFFS]  書式   OFFS XXXXXX   ・HEXファイルのロード時のオフセットアドレス,    数値等埋め込み時の先頭アドレスを指定する。    必ず6桁の16進数で指定する。 [LOAD]  書式   LOAD ファイル名   ・メモリにロードするファイル名を指定し、ロードする。 [SAVE]  書式   SAVE ファイル名   ・メモリ内容をHEXファイルにセーブする。 [EDIT]※  書式   EDIT XXXXXX   ・メモリのパッチエディタを起動,XXXXXXで指定されたアドレスから    編集を行う。 [COPY]  書式   COPY XXXXXX-YYYYYY>ZZZZZZ   ・メモリされているブロックを、ZZZZZZからコピーする。 [MOVE]  書式   MOVE XXXXXX-YYYYYY>ZZZZZZ   ・コピーと同様、但し、コピー前のブロックは消去される。 [DELE]  書式   DELE XXXXXX-YYYYYY   ・メモリブロックをクリアする(FFHで埋める) [CSUM]  書式   CSUM   ・エリアのチェックサムを計算する。 [QUIT]  書式   QUIT   終了,スクリプト実行中でも、このコマンドにて終了する。 [KEEP]  書式   KEEP   終了,但し、メモリファイルはそのまま保持する。 [AREA]  書式   AREA XXXXXX-YYYYYY   ・HEXファイルセーブ時,チェックサム計算時の範囲を設定する。    指定無し時は、000000-1FFFFFの範囲となる。 [#HEX]  書式   #HEX XXXXXXXXXXXXXXXX   ・OFFSで指定されたアドレスから、指定されたデータを埋め込む。    データは、16進数で、必ず偶数桁数指定すること。 [#STR]  書式   #STR ABCDEFGHIJKL   ・OFFSで指定されたアドレスから、文字列をデータとして埋め込む。    文字列は、nul文字で終了とする。 [SLIM]  書式   SLIM (ON|OFF)   ・セーブ形式を指定する。   ・ONでは、ロード,埋め込み等の編集を行っていないブロックについては、    出力ファイルに書き込まない   ・OFFでは、指定された範囲を全て出力する。   ・デフォルトはOFF [LONG]  書式   LONG (ON|OFF)   ・セーブ形式を指定する。   ・ONでは、1行を32byteでセーブする。   ・OFFでは、1行を16byteでセーブする。   ・デフォルトはON [EXEC]  書式   EXEC スクリプトファイル名   ・スクリプトファイルの実行を行う。   ・スクリプト実行中の別スクリプト実行は、不可能   ・このコマンドから実行された場合のスクリプトについては、    KEEP,QUITのコマンドは無効 [CODE]  書式   CODE (08|16|32|64)   ・特殊インテルHEXフォーマット(特に32bit用)ファイルを    読み出しする場合に指定する。 [DIET]  書式   DIET (EL|ON|OFF)   ・SLIMより、省スペースを狙ってHEXファイルの出力を行う。    但し、多少の危険を伴う。 [HELP]  書式   HELP [(コマンド名)]   ・簡単なヘルプを表示する。   ・コマンド名記述無し時は、現在のステータス表示を行う。 [$DOS]  書式   $DOS [(MS-DOS コマンド)]   ・MS−DOSを起動して、コマンドを実行する。 6.スクリプトファイル規約  ・スクリプトファイルは、テキストファイルです。Windowsのメモ帳等で   記述して下さい。  ・1行に、1個のコマンドを許容します。  ・スクリプトファイルは、特に断りが無い限り上記5.に記述したコマンドを   記述可能とします。  ・行頭に’;’を記述した行は、注釈行とします。但し、注釈行も表示されます。  ・空白行(改行のみ)の行は、コマンド無しの行として実行されます。  ・スクリプトファイルは、可能な限り、拡張子をSCRとして下さい。