禽(とり)将棋

将棋のバリアント(亜種)のひとつに、禽将棋というものがあるそうです。 7x7の盤に鳥の名を冠した6種32枚の駒を配置するというもので、江戸時代に 考案されたそうですが、詳細は調査中です。

ここの内容は調査中のため、間違いを含んでいる可能性がありますことを 御了承ください。


駒の種類と動かしかた
初期配置
ルール


駒の種類と動かしかた

● 鵬(おおとり)

鵬は、将棋の王将と同等です。鵬が取られたら負けで、動ける範囲も王将と一緒です。

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鵬の動き

● 鷹(たか)

鷹は、前後左右斜め8マスのうち、後ろを除いた7マスに動けます。 また、成ることが可能で、成ると鷲になります。

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鷹の動き

● 鶴(つる)

鶴は、前後左右斜め8マスのうち、左右を除いた6マスに動けます。 成ることはできません。

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鶴の動き

● 雉(きじ)

雉は、ふたつ前の1マスと斜め後ろの2マスに動けます。 ふたつ前への移動は、桂馬のように飛び越えて移動ができます。 成ることはできません。

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雉の動き

● 鶉(うずら)

鶉は、左と右の二種類の駒が存在します。 左の鶉は、前方と右斜め後ろに好きなだけ、および左斜め後ろに1マス動けます。 前方と右斜め後ろへの動きは、香車と同等であり駒を飛び越えては移動できません。 右の鶉は、左の鶉と対称的な動きができます。
成ることはできません。

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鶉(左)の動き
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鶉(右)の動き

● 燕(つばめ)

燕は、前方に1マスだけ動けます。歩のようなものです。 また、成ると鴈(かり)になります。

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燕の動き

● 鷲(わし)

鷹が成ると鷲となります。前後左右斜め8マスに加え、左右の斜め前と後ろには好きなだけ進め、 また左右斜め後ろには2マスまで進めるという驚異の機動力を持っています。 左右斜め後ろの2マスめへの動きは、桂馬のように飛び越すことはできません。

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鷲の動き

● 鴈(かり)

燕が成ると鴈となります。左右の斜め前2マスめと後ろの2マスめにのみ移動できます。 桂馬のように飛び越して動けます。

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鴈の動き

初期配置

49マスのうち7割近くまで駒が占めていることもさておき、初手から駒を取れる位置に敵駒が 配置されているという点も壮絶な戦いを予想させます。
なお、敵陣は奥から2行までの範囲であり、黒なら一、二の行に駒を進めると成駒となります。

        
      
        

ルール

・敵の鵬を取ることが勝利条件です。
・敵陣は奥から2行までの範囲であり、敵陣に入ったもしくは敵陣内で動いた鷹と燕は成らなくてはいけません。
・鶉は左右区別されます。
・取った駒は将棋同様打つことができます。
・同じ列には、2つまでの燕を打つことが出来ます(2歩ならぬ3燕?の禁)
・動けないところに駒を打つことは出来ません(燕を最上段に打つことは禁止)。
・千日手は禁止されています。3度めの手は必ず変えなくてはいけません。

備考

詳しい文献を探していますが、鴈が隼、鷲が能鷹というものもあるようです。動きなどは調査中です。


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