出張や旅行などでモンゴルに短期滞在してインターネットを利用する場合、モンゴルのプロバイダで正規にアカウントを作るのは時間的にも、経済的にも無駄が多いと思う。
そこで、筆者が今年(2001年)モンゴルでインターネットにアクセスする際に利用したサービスを以下に紹介する。
1. 日本のプロバイダの国際ローミング・サービス
日本のプロバイダの中には、世界150ヶ国にアクセスポイントを有するiPassと提携し、国際ローミングサービスを提供しているところがある。
iPassはモンゴルにもアクセスポイントを持っており、専用の接続ツールを利用することで、日本と同じ環境(ID、メールアドレス)でインターネットにアクセスでき便利である。
特に出張でモンゴルに行く場合は、仕事の都合上、プロバイダまで足を運ぶ時間が作れないことが多いのでおすすめである。
iPassには、ODN、DION、BIGLOBE等々大手プロバイダが提携しており、筆者はiPassを利用するためにプロバイダをODNに乗り換えた(提携プロバイダはこちらを参照)。
接続ツールはプロバイダ毎に異なっているため、各プロバイダのHPからそれぞれダウンロードする必要がある。
以下、ODNの例。
(1)ここから接続ツール(Win、Mac)をダウンロードし、インストールする。
(2)同ページの説明通り、設定する。
(3)接続する。
ODNでは、SMTPサーバの不正利用防止の為に、いったんメールを受信し、IDの認証を行ってからでないと送信ができないので注意が必要。それ以外は、いつもと同様に使用することができる。
9月初旬にはウランバートル(2カ所)、ダルハン、エルデネトの4カ所がアクセスポイントとして登録されていたが、最新のデータに更新したところ(2001.10.14時点)、1カ所に減ってしまった。
料金はODNでは1分15円/分。
メールのやりとりには十分だが、接続速度が若干遅めなのが難。
2. MagicNet Prepaid Card
プロバイダのMagicnet社がモンゴルに一時的に滞在する外国人向けに発売を開始したプリペイド・カード。
10時間10900トゥグルグ、30時間30900トゥグルグ(値段は2001.10現在)の2種が販売されており、期限は最初に使用した日より2ヶ月間。
Magicnet社で販売されており、場所はモンゴル国立大学第2校舎の向いにあるШинжлэх ухаан техникийн мэдээллийн тθвの103、104号室である。
10時間使用可のプリペイド・カード表(左)、裏(右)
使用方法(Windows2000の例)
(1)カードの裏面をスクラッチしてUser ID、Passwordを得る。
(2)「ネットワークとダイヤルアップ接続」から「新しい接続の作成」を選択。
(3)「インターネット接続を手動で設定」、「電話回線とモデム使用」を選ぶ。
(4)電話番号に1651を入力。
(5)ユーザー名、パスワードに(1)で得たUser ID、Passwordを入力。
(6)任意の接続名をつける。
※上のチラシ裏面も参照されたし。
通信速度は56Kなので、Webページの閲覧にもまあ耐えられる。
詳しくはhttp://www.magicnet.mn/prepaid/へ。
残り時間はここから確認できる。