真昼の脱走
「風が吹いたら桶屋がもうかる」 こんなことがポピちゃんにはよく起こるのです。
一泊の家族旅行から帰って来た時のことです。部屋に入れていると暑いので、ポピちゃんの小屋を外に出して置いたところ、雨に降られ小屋の上下に開閉する木製の扉が少しふくれ、上下の動きが悪くなっていたのです。
いつもと同じように朝、小屋の掃除をするため扉を上げて洗面器を取り出して洗っていたら、なっなんと!!横にポピちゃんがいるではありませんか?
あー!これで今日一日つぶれる。
今日はポピちゃんと付き合おうと決心するとゆたりとした気分になり、ポピちゃんがどうするかじっくり拝見することにしました。
因果応報、一日置き去りにして遊んだのだから、「今日は、ポピの番、好きなところへ出かけよう」とでも言いたげに、顔を見上げて去っていきました。
オリに大好きなスルメ
塵取りを倒して、なにこれ― あー行ってしまった。 道に迷ったよー。
あっ追っ手が来る。 だいじょうぶかな? もう帰ろーと
ああ!見つかってしまった。
さんざん隣の庭や、裏の空き地をさまよったあげく、物置に隠れて寝ているのを発見、1件落着しました。
また、先日は、戸をかじられました。
これも、一泊の家族旅行から帰ってみると、なんと戸が、かじられているではありませんか?
暑いので戸を開けて、小屋を少し外に出し、戸で小屋を挟むようにしていたのです。
よく見ると、小屋の網に穴。ここから頭を出して、戸をボリボリ、
”あー楽しかった。”
少しでも変わった事があると、すぐに気づいて遊び道具にする、
だから遊んでもらえなくてもちっとも退屈しない、なんてかわいいでしょうポピちゃんは
。
今度一泊の家族旅行をしたら、ポピちゃんは、どんな遊びを見つけるのでしょう?
Copyright (c) 1998-1999 ポピ 最終更新日: 1999/8/6